第653回 兵庫県知事選挙から考える
2024/11/17に兵庫県知事選挙の投票を迎えました。結果は前知事の斎藤元彦さんがゼロ打ちで再選する結果となりました。実は私は兵庫県民なのでこの件は以前から注視しており、期日前投票をさせてもらっていました。
このコラムは政治的な面を話す場所ではないので、今回は私の政治的な考え方などではなく、今回の選挙から私が感じたことをお話ししたいと思います。
■今回の知事選挙の経緯
今回の兵庫県知事選挙は全国から高い注目を集めた選挙だったと思います。その理由は後ほどお話しするとして、なぜ知事選挙になったのか? その理由は前知事の斎藤元彦さんが自ら辞職したことに伴い新しい知事を選ぶための選挙でした。では、なぜ斎藤前知事は辞職したのか? それは兵庫県議会全86名の議員から突き付けられた不信任決議にあります。
議会から不信任決議を突き付けられた場合、首長である知事は議会を解散させるか自身が辞職するかのいずれかを選ぶことができます。そこで斎藤前知事は自ら辞職される道を選びました。そして、再度知事に立候補されることになります。
かなりざっくりとしてますが、これが今回の知事選挙に至った経緯です。
■今回の知事選挙の争点はどこか?
通常、選挙では立候補者の主張を聞いたりこれまでの実績を確認するなどして、どの人に政治を委ねるのかを決めます。今回、ポイントになったのはここだったと思います。
というのも、今回の選挙では前知事の失職に妥当性があったのかどうかが大きな争点になったからでした。詳細は検索していただければ幾らでも出てきますが、本当に失職すべきだったのかどうか疑念を抱く情報が出てきたからです。その情報を踏まえて全体像を見渡してみると、これまで私が見てきた情報と真逆の情報が見えてきます。
そんな中、有権者である私たちは誰に投票するのか? 結局のところ、今回の知事選は表面上だけで見れば前知事が不信任を突きつけられて失職し、その次の知事を選ぶ選挙の体を成していますが、その裏側には前知事は本当に辞めなければならなかったのか? 議会の判断は正しかったのか?
それらの情報を展開しているマスメディアの情報は正しいのか? それともネットに出回っている情報が正しいのか?
何が正しい情報で、何が間違っている情報なのか?
それを有権者一人ひとりが判断しなければならない選挙でもありました。だからこそ、全国的にも注目を浴びた選挙だったと思っています。
■兵庫県知事選挙からか考える
その視点で見た場合、県民である私なりにちゃんと考え結論を出すべきだと思いました。
そこで、私なりに自分で情報を集め、各候補者の情報を自分なりに調べ、総合的に考えた上で一人の候補者を選び、期日前投票を行いました。今回の選挙は投票日に近づくにつれ大きな盛り上がりを見せてきましたが、私はその盛り上がりの前に期日前投票を済ませました。その結論は今でも間違っていないと思っています。
私はどんな選挙でも事前に候補者の情報を調べてから投票するように心がけています。でないと、自分の持つ一票の価値が下がってしまうんじゃないかと思ってしまうからです。なので、結局は普段の選挙でやってることと変わらないのですが、それでもこれだけ真剣に情報を集めようと思ったのは初めてかもしれません。
自分の住む場所をより良くしたい、そんな強い想いを持ち行動をしようとしてくれている人たちをちゃんと見極めるのは、有権者である私たちにとってとても大切なことだ思うのです。
そして、これは何も選挙だけではなく、すべてのことに対して当てはまります。自分の周りにある様々な出来事も見方を変えると180度見え方が変わることがあります。果たして自分の見ている見方は正しいのだろうか?
そうした意識を常に持っておくことが大切なんだなぁと今回の知事選挙で感じました。
今回の経緯については、中田敦彦さんのYouTubeにうまくまとめられているので、興味のある方はご覧ください。