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第309回 選ぶ力

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 毎年4月は新入社員さんの研修に忙殺されています。。。今年も例年同様、ずっと新入社員さんと一緒に過ごしながら研修を行わせていただいております。

 新入社員さんにはたくさんの話をさせていただくのですが、今年は新入社員さんに話した「選ぶ力」ついて書きたいと思います。

■選ばれる力

 キャリアをつくるためには、自分一人の力で成し得ることはほとんどありません。多くは人との関わりの中でキャリアが形づくられていきます。たとすれば、自分が関わり合いを持つ人に対して、自分のことを認めてもらう、選んでもらうことが必要になります。「選ばれる力」は自分のキャリアや目標を実現するために重要となる人(キーパーソン)に、自分のことを選んでもらう力のことです。詳しくは「第51回 四方山話(33) 選ばれる力」「第125回 選ばれるタイミング」あたりに書かせていただきましたが、簡単にいえば、以下の3つの要素を実践することです。

《選ばれるための3要素》

  • 実力をつける
  • 認められるための場に出る
  • 辛抱強く続ける

 私も自分のキャリアを実現するために、この「選ばれる力」は日々実践しています。

■選ぶ力

 「選ばれる力」はどちらかといえば受身的な要素が強いです。勿論、相手に選ばれるために能動的に行動をするのですが、その決定権は選ぶ側、つまり相手に委ねられています。しかし、私たちの人生は私たちが選ばなければならないシーンが数多くあります。進学、就職、結婚、マイホームなどなど、これらのイベントを選択したのは他ならない私たち自身です。つまり、私たちの人生は選択の結果の上に成り立っています。これは万人共通で言えることです。

 だとすれば、私たちが「選ぶ力」を身につけるためには何が必要なのでしょうか? 私は3つの要素があると考えています。

《選ぶための3要素》

  • 軸を持つ
  • 経験する
  • 考える

軸を持つというのは、自分の判断基準、価値基準を明確にするということです。別の言葉を使うならばミッション・ステートメントと言えるかもしれません。ミッション・ステートメントについては「第279回 7つの習慣のススメ4 -第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」」にありますのが、軸を持つことで私たちは自分の選ぶ基準を明確にすることができるため、自分の判断で「選ぶ」ことができるようになります。

経験するというのは、選ぶことの正しさを裏付ける根拠となる経験を積むことです。過去に成功した、失敗したという経験は選ぶことの裏付けになります。どのようなことであれ、経験を積むことは選ぶための選択肢を増やす結果にもなります。

考えるというのは、経験することを補う考え方のことです。例えば、何かしらの経験をしたします。その経験に対して、自分が何を想ったか? どのような創意工夫があったか? チャレンジしたことはあったか? など、経験を通して振り返り考えることで、より良い選択ができるようにすることです。これはプロジェクトマネジメントにおける「教訓」と考え方が近いかもしれません。

■選ぶことと選ばれること

 私たちは選択の連続の中で生きています。それであれば、効果的に選ぶこと、選ばれることを身につけるのは、人生において大切な要素だと考えます。だからといって、その実践は特別難しいことはありません。普段から少しを意識して行動するだけで誰にでもできることだと思います。しかし、その効果はその人の人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

 私も自分の人生をより良くしていくためにも「選ばれる力」や「選ぶ力」を日々実践していきたいと思います。

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