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第104回 ITエンジニアのヒューマンスキル

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 こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。

 この前、ITエンジニアのスキルについて話す機会がありました。そのとき、技術スキルとヒューマンスキルの話題になったのですが、今回はこのヒューマンスキルについて思うことを書きます。

■ヒューマンスキルって何?

 このときの話題になったヒューマンスキルは、ITエンジニアが仕事を遂行する上で必要な対人関係を向上させるスキルのことでしたが、それは一体どういったモノなのか、という話になりました。そうしてでてきた答えが以下のようなモノでした。

  • ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)
  • ビジネスマナー、挨拶

 確かに、これらはITエンジニアにとって必要なヒューマンスキルではあると思うのですが、別にITエンジニアに限定せずともすべての社会人にいえることです。そう考えると、ITエンジニアが独自に必要とされるヒューマンスキルは一体何だろう? という疑問が湧いてきました。

■ITエンジニアにとってのヒューマンスキルとは

 そこで、一体どのようなヒューマンスキルがITエンジニアが独自に必要とされるモノなのか? それを考えてみると、このような意見が出てきました。

  • 自分の担当分だけでなくシステム全体を考慮した設計(をする上での他者との振る舞い)
  • ユーザーが意識をしていない部分で、システムの可用性、信頼性、保守性などを考慮した設計(をする上での他者との振る舞い)
  • チーム内の他メンバーの進捗が遅れているときに、それをフォローする振る舞い
  • 直ぐにユーザーと仲良くなれるような振る舞い
  • さりげなく、かつ上手な営業トーク

 これらの意見が出たとき、「あぁ、確かにそうだねぇ」といった妙な納得感がありました。しかし、同時に「これってヒューマンスキルの範疇か? 」という声もありました。ここまで専門的になってくると、もはやヒューマンスキルではなく技術スキルの領域といえるのかもしれません。

■ヒューマンスキルを身につけるには

 ここまで専門的になってくると、ひょっとしたら、それはその人だからできる、その人の”人となり”なのではないかと思います。ただ、もしこれらのスキルがその人の”人となり”とするならば、身につけられる可能性はあります。

 それは、行動によって習慣化することです。人は行動を重ねていくとそれが習慣化されます。それを利用し、身につけたいと思っているスキルを行動としてやってみるのです。最初は少しずつでも、それを継続して行うことでそれが習慣化され、いつの間にかスキルとして身に付いてきます。難しいスキルだと時間がかかるかもしれませんが、もし身につけたいと思われるヒューマンスキルがあれば、ちょっとずつでもいいので行動を起こしてみるのも、ヒューマンスキルを習得する一つの方法なのではないかと思います。

■商業出版の状況など

 さて、毎回報告させてもらっている商業出版の状況ですが、先週までで念校とよばれる著者校正がすべて完了しました。結果的に4回著者校正を行い、数百カ所以上の修正を行いました。著者側ができることはこれですべて終了となり、後は出版社が紙面設計に入るそうです。これが終われば、発売になるそうですので、発売日が決まりましたら、このコラムでも紹介させていただきます。

 また、出版社からは書籍の表紙ができたとの連絡がありましたので、ご紹介させていただきます。

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 今回は電子書籍での出版となりますが、普通のビジネス書1冊分程度の分量はあり、なかなか読み応えがあると思います。もし、ご興味のある方はぜひお手に取っていただけると嬉しいです!

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