「優良企業」で月450時間働いた
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ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。今回のテーマは「考え方」。デスマーチとブラック企業の判断基準、パッケージ製品カスタマイズ、コミュニケーション能力について、コラムニストの考え方を紹介する。
- デスマーチは君の中にある
- 『TypePadクエスト』第3話:カスタマイズですね。わかります。
- ITエンジニアの仕事についての質問
デスマーチは君の中にある
趣味と仕事の両立について考察するエンジニア kwappa氏による『Wife Hacks ~仕事と家族とコミュニティと~』。「デスマーチ」や「ブラック企業」は君の中にある。
「デスマーチ」「ブラック企業」は、個人の判断による問題である。例えば、仕事量と残業時間が膨大にあるきついプロジェクトがあったとしよう。仕事にやりがいを感じている人にとっては、そのプロジェクトは「成長のためのチャンス」、逆に「作業をやらされている」と感じている人にとっては「デスマーチ」になる。
ブラック企業も同様だ。kwappa氏は「月450時間労働」をしていた経験がある。この会社を「ブラック企業」ととらえる人もいるだろう。しかしkwappa氏にとっては、この会社はやりがいとスキルアップを提供してくれた「優良企業」であった。
パッケージ製品をカスタマイズするなら「急がば回れ」
XMLに体当たりする.NET技術者 はやしさとし氏による『XML乱舞』。パッケージ製品をどうやってカスタマイズするか。
パッケージ製品のカスタマイズには、「新規に開発する」場合と違って、注意すべきポイントが存在する。それは、「パッケージのバージョンアップを考慮してカスタマイズする」ということだ。カスタマイズの方法は3パターン考えられる。(1)該当する個所のみを修正する、(2)ファイル単位で修正する、(3)新しいファイルを追加する。一見、一番簡単なのは(1)だ。しかし、簡単そうに見える方法には落とし穴がある。
パッケージがバージョンアップした場合、既存ファイルに修正が入る可能性がある。そうすると、コードがこんがらがってしまい、日々修正のために格闘する はめになる。パッケージ製品をカスタマイズする際には、標準ファイルに手を出してはいけない。対処方法としては(3)が適切なのである。
人と会わずに技術だけで食べていくのは難しい
ジーワンシステムの生島勘富氏による『ベンチャー社長で技術者で』。コミュニケーション、好きですか?
「わたしはコミュニケーション能力が高い」といえる人はなかなかいないだろうが、かといって「コミュニケーション能力がない」と自己評価するのは問題だ。コミュニケーション能力がないと、「エンジニアの仕事をやることはできるが、状況は厳しいだろう」と生島氏は忠告する。
コミュニケーション能力を高く評価する会社は多い。「自分には技術がある!」と思っていても、会社がコミュニケーション能力を高く評価していた場合には、会社を放り出される恐れがある。また、人とコミュニケーションをしなくても食べていけるようになるためには、周囲が「あいつには勝てない」と思うぐらいの高い技術力が必要だ。
そもそも、「コミュニケーション能力がない」と自称する人は、「自分がこうしたい/したくない」「自分がこうなりたいのになれない」と、いつも自分のことばかり考えていて、周りのことが見えなくなっている。「人とのコミュニケーションをする際には、相手をいかに見るかを考えてほしい」と生島氏は語る。
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