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第679回 拘りを持つ

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 皆さんは何かに拘りを持っていますか? 拘りって色んな捉え方があると思いますが、私は必要なモノだと思っています。それは何かを成すための原動力になると思っているからです。今回はそんな拘りについてのお話です。

■拘りとは?

 拘りを辞書で調べてみるとこんなことが書いてありました。

拘る(こだわる)とは、ある特定の事柄に対して強く執着する行為を指す言葉である。この行為は、品質や完全性、細部への注意など、特定の基準や価値に対する深い敬意から生じる。拘る行為は、個々の興味や価値観、専門性を反映し、それぞれの人が何に重きを置くかを示す。(Weblo辞書 実用日本語表現辞典より引用)

 拘りは何かに対して強く執着する行為であるとのことですが、それは何かに対する強い敬意から生じていると表現されています。つまり、拘るという行為の根本的な所には敬意があり、その敬意を形にした一つの結果が拘るとことなのかもしれません。

■拘りを別の言葉で表現すると

 こうした拘りという行為ですが、私はとても大切なことだと思っています。それは、拘りがあるからこそ、その対象に対して気持ちやモチベーションを高めることができるからです。先ほど、辞書には拘りは何かの対象に対する深い敬意から生じていると書かれていました。では、なぜその対象から敬意を感じ取れるのでしょうか? そこにはこんな想いがあるからではないかと思うのです。

プライド、矜持、深淵、維持、探求心、情熱、美学、執念、ゆるぎない姿勢、譲れない価値...

 こうした想いをその対象に持つからこそ、それは敬意という形で現れるのではないかと思います。その結果、その対象に拘りを持つことに繋がっていくのだと思います。

 例えば、仕事に拘りを持つ人は先ほどあげたワードの中から引っかかるものを持っているのではないでしょうか。私の場合で言えば、「自分のやる仕事は最高のモノを提供したい」という矜持をいつも持っています。だからこそ、最高のモノを提供することに対して敬意を払っていますし、それが私の拘りとなって表れています。更に言えば、私はこの拘りがあることで仕事に対してモチベーションを保てているように思うのです。

■拘りを持つ

 こうした拘りは別に仕事だけの話に留まりません。私たちの生活すべてにおいて拘りはあるはずです。拘りは時としてネガティブなイメージを与えることがあります。例えば拘りのある人を頑固な人、偏屈な人と捉えてしまうような場合です。

 しかしながら、拘ることは仕事ではあれ何であれその対象に強い想いを持っている状態であり、それ故にその拘りを実現させようという欲が生まれ、それがモチベーションとなって行動へ結びつきます。

 だとすれば、拘りを持つというのは私たちの原動力になるような気がするのです。ひょっとしたら、私たちのモチベーションを高める鍵となるのは拘りを持つということなのかもしれません。

 そして、拘り持つことでその拘りは意義となります。拘ることがそれがその人にとっての意義となり、意義はやがて価値となり、それがその人を形づくる一つの大きな要素になっていくように思うのです。

 このように考えると、拘りを持つことは決して悪い事ではなく、寧ろ自分自身を表現する一つの手段になり得るのではないか。だとしたら、私たちはもっと拘りた生き方をしても良いのかもしれませんね。

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