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第487回 三度、パラダイムシフトについて考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 コラムを書くとき、大抵はノープランで何も考えずに手だけを動かして書いています。そうすると、何となく文章が生まれてくるので、後でそれを加筆、修正、推敲しながら形を仕上げていきます。今回もそんな感じで書き始めているのですが、書きながら先日7つの習慣である気づきがあったことを思い出したので、今回はそのことをネタにしたいと思います。

■土台の習慣

 それは、土台の習慣の話です。これは7つの習慣の第1の習慣「主体的である」の別称です。第1の習慣についてはこのコラムでも散々書かせてもらっていますし、土台の習慣の意味についてもお話ししています。

第278回 7つの習慣のススメ3 -第1の習慣「主体的である」

第467回 今一度、パラダイムシフトについて考える

 この「土台の習慣」という言葉は私が7つの習慣を実践する中でもしっくりくる考え方なので、特段深く考えずに使っていたのですが、改めて考えてみると、なぜ第1の習慣が土台になり得るのでしょうか?

 それを紐解く上で、先のコラムから第1の習慣「主体的である」の構造を考えてみました。

  1. 私たちは自分の天気を持つことができる
  2. それは影響の輪の中で活用ことで影響の輪を広げることができる
  3. その結果、周囲にポジティブな影響を及ぼし流れを変える人になる

 3行で言い表すとこんな感じでしょうか。...で、これのどこが土台なんでしょう?(汗)正直、そういうものだ的に考えていたフシがありました。。。

■なぜ、土台たり得るのか?

 そういった訳でここからがこの話の本題。なぜ、第1の習慣が7つの習慣の土台になり得るのかを私なりに考えてみます。

 その答えを紐解くためには7つの習慣がどういう構造になっているのかを知らなければなりません。7つの習慣は第1の習慣に入る前に「パラダイムと効果性の原則」という7つの習慣がなぜ機能するのか?といった点について結構数のページを割いています。その内容はこちらのコラムに書いていますが、大まかに言えばこんな感じです。

第277回 7つの習慣のススメ2 -パラダイムと効果性の原則2

  1. 私たちは人格を育てる必要があり、人格は3つの段階から成り立っている
  2. 人格を育てるためには効果性の原則に基づき、パラダイムを変える必要がある
  3. パラダイムを変えることで行動が変わり、行動が変わるから結果が変わる
  4. だから、効果性の高いパラダイムにシフトしなければならない

 つまり、7つの習慣という考え方は人格を成長させることを目標としており、そのためには普段から私たちが持っているパラダイム(モノの見方、価値観)をより効果性の高いパラダイムに変えていくことで実現させようとしています。これが根本的な考え方です。

 ここが7つの習慣の根幹だとした場合、最も重要視すべき点はパラダイムシフトと言えるように思います。私たちの普段から使っているパラダイムをどうやって効果性の高いパラダイムにどうやってシフトさせていくのか?これが7つの習慣の成否を握っているといっても過言ではありません。

 ここまでわかった所で、もう1度第1の習慣に戻ります。

 第1の習慣では自分の天気を持つという考え方が最初にあります。この考え方は私が7つの習慣の中で一番好きな考え方なのでこのコラムにも何度か登場していますが、こんな考え方です。

第270回 自分の天気を持つ

他人の行動が私達を傷付けるのではない。それに対してどう反応するかが私達を傷付けるのである。

 この言葉を私なりに解釈すると、他人の行動そのものに善も悪もなく、それを私たちがどう感じるかによって善にも悪にもなるという考え方です。

 この考え方をベースに世の中を見ると、世の中に起こっているすべての出来事には全も悪もなく、それを私たちが見たいように見ることで自分の価値観、感情、景色をつくり出しています。それが自分の天気を持つということであり、これによって私たちは自らのパラダイムをつくり上げています。

 ということは自分の天気を変えることもできる訳で、それはつまり自分のパラダイムを変えることにあたります。7つの習慣の根底がパラダイムシフトにあることを考えると、パラダイムシフトを自分の天気を持つということで表現されている第1の習慣こそが土台であると言えそうですね。

■パラダイムシフトを起こすためには

 しかし、パラダイムシフトを起こすためには一つ大きな条件があります。それは、

新しいパラダイムを受け入れられること

 どれだけ効果性の高いパラダイムだったとしても、そのパラダイムを受け入れることができず頑なに自分のパラダイムを保持し続けていると、どれだけ7つの習慣を実践したとしても効果は薄くなります。

 それでは、新しいパラダイムを受け入れられるためにはどうすればよいのか?

 それは、新しいパラダイムを受け入れなければならない事情がその人にあるかどうか、だと思います。今が幸せで何もかもがうまくいっている人は自分のパラダイムを変える必要性はないでしょう。本当に自分を変えなければならないと感じ、新しい自分を創造したい人でなければ、7つの習慣の実践によるパラダイムシフトを起こすことは難しいように思います。

 過去、私は7つの習慣を毛嫌いしていた時期がありました。その当時の私は7つの習慣を詳しく知ろうともせず、表面だけを見てうさん臭いとレッテルを貼っていました。そんな状態では到底パラダイムシフトなんて起こせません。

 しかし、自分の人格を変える必要性に駆られ7つの習慣を実践する身に置いたことで、初めて自分の中でパラダイムシフトが起こりました。それも1つや2つではありません。数多くのパラダイムシフトが起き、今に至っています。

 そういった意味で7つの習慣は万人に勧められるモノではありません。しかし、それが正解だと思います。必要としている人が必要に応じ実践する。その効果は私が身を持って体験しています。

 ですので、もし7つの習慣に興味を持たれた方はぜひ書籍やYoutubeなどで情報を拾ってみてくださいね♪

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