第427回 選ばれないのはなぜか?
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
仕事において役職やポジションに選ばれるということはキャリアづくりにおいてもとても重要なことです。しかし、この「選ばれる」というのは選ぶ権限を持っている人が行うことですので、自分ではどうすることもできません。
しかし、私は選ばれやすくすることはできると考えています。それは過去に「選ばれる力」としてご紹介させていただきました。私自身、選ばれる力は今でも使い続けていますが、その中で選ばれない理由というのも分かってきたような気がします。そこで今回は「選ばれない」ことについて考えてみました。
■選ばれる力とは
選ばれる力については、過去のコラムに以下のように書かせていただきました。
何かしらのキャリアを実現させる場合、独力でキャリアを作り出せることはほとんどなく、大抵は誰かの協力の元で実現されます。例えば、あなたのキャリアを実現させることができる権限を持っているキーマンがあなたを認め、あなたを選ぶからこそ、あなたはあなたが望むキャリアに辿り着くことができるのです。このように、キャリアを実現させるためにはキーマンに認めてもらうことが必要で、この力を「選ばれる力」と呼んでいます。
この選ばれる力は、以下の3つの要素から成り立っています。
《選ばれるための3要素》
- 実力をつける
- 認められるための場に出る
- 辛抱強く続ける
この選ばれる力を最初に公開させていただいたのは今から7年ほど前になりますが、ずっと使い続けている中で商業出版を実現するなどいろんな効果を体験することができました。
■選ばれないのはなぜか?
単純に考えれば、選ばれないのは選ばれる力の反対をやっているからのように思います。
- 実力を身に着けようとしない
- 認められる場に出ようとしない
- すぐ諦めてしまう
こう見返してみると、そりゃそうだなと思ってしまいます。思いばかり強くて実力をつけようとしない、引っ込み思案で認められる場に出ようとしない、いろんなことを考えてはすぐに諦めて(飽きて)長続きしない...、実際にキャリコンをやっていてもこういう方は結構おられます。そして、そんな自分を肯定してしまう。
こういった行動は一概に悪いことだとは思っていません。寧ろ、が何かの気づきを生むこともありますし、その人の成長へと繋がることもあると思います。ただ、そのためには結果をただ受け止めるだけではなく、結果から考えることが必要な気がします。一体、何がうまくいかなかったので結果が出なかったのか? それを考えることで、足りないことが何なのかが分かりますし、認められる場ではなかったのかどうかが分かります。そうすることで、続ける方向が正しいのかどうかが分かってきます。
選ばれる力というのは、単に「実力をつける」「認められるための場に出る」「辛抱強く続ける」ことをすれば良いのではありません。これらを「正しく」行う必要があります。正しく行うための方法は過去のコラムにも書かせていただきましたが、
- キーマンの考えを理解するように努めること
- 手を抜かないこと
この2点だと思っています。キーマンの考えを理解することで、正しい実力の身に着け方が分かってきます。そして、どこに出れば認められるのかが分かります。それにプラスして、手を抜かないことでやっていることがやろうとしていることが少しずつ本物になっていきます。
これらを正しく行うことで初めて「認められる」という効果を発揮します。誤ったやり方を続けていても結果は出ません。そこに気づけないといつまでも続けるということを繰り返さなければなりません。これが、私の考える選ばれない理由です。
■「選ばれる力」に関するコラム
これまで「選ばれる力」については3本のコラムを書いています。
私自身、自分のキャリアを実現する上で「認められる力」はなくてはならないモノになっています。私の経験上、少しでも実践すれば結果が生まれてくると思います。もし、興味のある方は過去のコラムも読んでみてくださいね♪