地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

もっと気軽にアウトプットを

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 何故かはわからないのですが、情報のアウトプットを多くされている人のもとには、さらに多くの情報が集まります。コミュニティ活動などに限らず、社内での活動においても同じことで、多くの情報を共有している人の元には、それ以上に情報が集まってくるものです。IT 業界で活動するエンジニアとして、アウトプットが大切というのは実体験も踏まえたうえで間違いないことだと感じているのですが、そこに何かしらの壁を感じている人がまだまだ多いのも実際ではないでしょうか。

 個人的に思うのは、記事、という言葉をいたるところで見るようになったところが関係しているのかなと感じます。個人的な Blog のエントリも記事と呼ばれたり、誰でもアップできる場所に書いたものも記事と呼んでいたり、呼んでいる方は意図しているかどうかわかりませんが、何かしらの格付け的なものを感じることもあります。

 私の中では、編集者さんが助力してくれたものでなければ、記事と呼ぶことに抵抗を感じます。Blog などで好き勝手に書いているようなものは、一切そのような助力はありませんのでメディアと呼べるようなものではない、と思うからです。そのように考えることもあり、自分のエントリを記事と呼ぶのはものすごく抵抗感があります。

 ここエンジニアライフも、当初は色々教えていただいたりもしたのですが、今は殆ど思った通りの文章を好き勝手に書いています。そういう背景もあるので、まっとうな記事と比較すると文章もその構成もすべてにおいて素人感が満載です。ただ、ここエンジニアライフにおいては、それだからこそよい場所だ、とも感じています。他の方はどうかわかりませんが、記事とは違った本当に本音で表現ができる貴重な場所です。

 このような土壌で育ってきたこともあり、やはり何かしら他人の手が絡んでいるようなものでなければ、記事と呼ぶのは不適切だと思います。反対に、色々な人の協力があってこそ、初めて記事と呼べるものになるのではないか、そのようにも思います。このように考えているため、記事というものはそうそう簡単に作り上げられないものだ、と感じるのです。

 今のご時世色々なサービスがあり、それこそすぐにでも私のような形で、考えていることや調べたことを公開することが可能です。ですが、それはやはり記事ではないのではないでしょうか。色々な人が技術的なエントリを記載しているあのサービスも、個人的な Blog も、モノとしては近いレベルであると思えます。

 こう考えていると、やはり記事と呼ばれるものというのは、ある一定以上のクオリティを超えていて、一人じゃなく複数人の考えが反映されて初めてそう呼べるものとなります。そこは多くの努力があって、はじめて公開できる世界です。ですが、Blog やほかのサービスなどで公開することは、そこまで手間をかけていなくとも、何ら問題はないことだと思います。だからこそ、もっと気楽にアウトプットを行ってよいのではないでしょうか。

 他人の評価が気になって書けない、そういった方も多いとは思います。ですが、評価をする人よりも、アウトプットという明確な形を残した人のほうが、私の中でははるかに素晴らしいエンジニアだとも思うのです。極論すれば、どのようなものに対しても批評は行うことが可能です。アウトプットを公開することよりも、ものすごくハードルの低い行為です。そう考えると、仮に何かしらの批評をもらったとしても、それほど気にする必要もありません。自分が思っていることをアウトプットしたのであれば、それに対して何かしら言われたところで、ふーん、とスルーしてしまって何も問題はないのです。

 好きなようにアウトプットを行うこと、それを続けていくことが後々良い方向へとつながっていくのも、疑いようのない事実です。SNS では違う呼び方をされているような私でも、単に長く続けているだけで色々な人にどういった活動をしているかを知ってもらえるようになりました。これは非常に嬉しくありがたいことでもあります。このような実例もありますので、なんも考えずにアウトプットを続けてみる、というのも重要なことではないでしょうか。

 インプットも大切なのですが、アウトプットが伴わないのであれば集まってくる情報というのも、量も質も低下しがちです。これまで特にそのような事をやったことがないのであれば、もっと気軽に適当に、思っていることをアウトプットしてみるのがよいのではないでしょうか。

 それを続けることで、確かに世界は変わります。今と違う状況にどんどん変化していきますので、是非とも多くの人にアウトプットしてもらいたいな、と思います。記事じゃないのですから、気軽に適当に。それぐらいの気持ちではじめてもよいものなんだ、と改めてそう思います。

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