古いアイコンがある資料
10月も終わろうとし、冬の足跡も聞こえてくるほどになりました。こちらではすでにストーブも少しの時間ですが使い始めており、本格的な冬にはまだまだですが寒い時間が増えています。来月のコラムを書くころには、初雪も済んでいるのではないでしょうか。
そんな季節とは関係なく、開発以外の業務としていろいろと資料を作成することがあります。私の場合は、提案に関わることが多いのもあり、提案書を書く場面が結構あります。提案書というのはおおまかな構成というのは決まっているので、相手に合わせて各ページの内容を調整していくのですが、なかなかに手間のかかる作業です。毎回異なるシステム構成や機能・要件といった点は当然ですが、前提条件や予定するスケジュール案の作成など、提案書としてまとまるまでに決めておかないといけないことが多々あります。
提案書に関わる内容として、システム構成図があります。AWS や Azure、GCP といったメジャーなクラウドにおいては、サービスのアイコンから基本的な書き方ルールを用意してくれているので、それに沿った書き方に変える必要はあるものの、ガイドラインがあることは書く側にとって非常にありがたいものです。サービス名なども記載時には決まりがあるので、提案書に記載する際にはそのルールに合わせて書くようにしています。
同じように提案書などでよく利用するものとして、アイコンがあると思います。クラウド上のサービスを組み合わせてシステムを作ることがになりましたので、多くの人が同じようにアイコンを組み合わせてシステム構成図などを作ったことがあるのではないでしょうか。私も同様にアイコンを組み合わせて多くの図を書いてきたのですが、他人が作成した図を見て疑問に思うことがあります。
それは、サービスが更新されてアイコンも新しくなっているにも関わらず、古いアイコンや名称を利用し続けている資料を提示する人がいるということです。よくセミナーなどでも、説明スライドの中にあるアイコンが古いままになっている場面を見かけることがありますが、これは言い換えると最新の状態に合わせたアップデートを行っていない資料だということです。提案時なども含め、相手に対して話をするにあたり古いままの資料で話をすることが私には納得できないのですが、このあたりどのように考えている人が多いのでしょう。
アイコンや名称が変わったけれども根本は変わっていないので問題ない、という意見もあるかと思います。また単純に資料にさける余裕がないという人もいるでしょう。ですが、その話を聞く側に立って考えると、手を抜かれていると思われる危険があるのではないでしょうか。私としてはそのように思われたくないのがありますので、毎回資料で使うものについては最新版を利用できているかは確認するようにしています。これがどこまで影響のあることかはわかりませんが、自分なりの礼儀として行っている作業です。
そのように考えていることもあり、セミナーや提案などで他人が出してきた資料に古いアイコンや名称が残っていると、少し残念な気持ちになってしまいます。この人はこの商談に時間をそこまでかけないで臨んできたんだ、と邪推してしまい気落ちの上では評価を下げています。いかにすごいことを話したとしても、最新の状態にしていないのであればどうしてもそのように感じてしまうのです。
このあたりは話す側になりやすいシステム屋さん側よりも、聞く立場が多いユーザー側の意見を是非とも聞いてみたいところです。もし同様に感じる人が多いなら、自分だけでなく周囲の人にも同様に心がけてもらえるよう、啓蒙していきたいと思う次第です。