Webカメラを常にONにしておこうという話に思うあれこれ
いつもであれば月末前日の夜中に書き始めるのがこのコラムの常だったのですが、今回は気分を変えてとある空港の作業スペースを利用して書き上げています。お仕事で出張している中ですが、予定よりも早めにきりあげることができたため、普段ならあまりやらないような形で書いています。
コロナ渦を経験したこともあり、オンラインで話を進めることも珍しくなくなりました。以前であればキックオフなど、特定のタイミングではオフラインで顔を突き合わせることがほぼ必ず行っていたものですが、今となっては開始から終了まですべてをオンラインで完結させることも一般的になったと思います。
その中で意見が分かれるものがあり、一つがオンラインが主体となった今は会議中での Web カメラを常に ON にしておけ、という思想なのではないでしょうか。SNS 上でも各種メディアでもそのような思想を見ることは多々あります。個人的には、常に ON ではなく必要な時だけ ON にし通信量を減らすことを主とする、形がベターと考えている派です。在宅勤務となり自宅のネットワーク回線を利用した通信では、、どうしても一定の帯域確保を行うことが難しいというか、回線の契約によっては近くの人の影響をどうしても受ける形になり、通信が不安定になることは避けられないものでもあります。会社が在宅勤務にあたり回線まで手配してくれているのであれば話は別でしょうが、そこまで行っている会社はそこまで多くはないのかと感じます。
自宅回線にはそのような背景もあるので、常時 ON にはできるだけしない方がよい、というのが私の考える理由です。カメラで顔を見せることが会議の目的ではないので、優先度は下げてもよいのだと考えています。
もちろん副次的な効果として、実際に顔が見える形で会議を進めることにより、言葉にならない相手の反応などをうかがい知ることはあります。そういった点を重視しているので、カメラを ON にしようという話になったのだとも思いますが、社員の自宅環境を借りている形である以上そこまで強制するのは難しいとも考えます。
改めて考えてみると、在宅勤務という形は会社と社員との間で各種条件をもとにした契約を結んでいるようなものかと思います。この辺りは全く知識がないのもあり間違っている可能性がかなりあるのですが、「会社として在宅勤務を許可します」「その際の通信回線は社員側で確保してください」「その回線は通信帯域を十分に確保したものとして確保できない場合は別途新しく回線を手配してください」、なとどいったやり方というのは実際問題どこまでが問題ないやり方になるのでしょうか。このあたり明るい方にぜひ教えてもらいたいところです。
このような課題・問題はありますが、会社と社員の間で妥協点を見つけ、お互いに気分よく業務ができるような形で取り組めるようになりたいものです。一方的にどちらかのルールを押し付けるのは簡単ですが、お互いに理解しあうことでもっともよい形での運営ができるのではないでしょうか。Webカメラの件に限ったものではありませんが、常にこのあたりは意識していこうと思います。