望む異動をかなえるために
2月が終わろうとしているいま、積もった雪が解け始め少しずつ地面が見え始めてきました。そろそろ砂利の季節だなと感じはじめると、年度の終わりももうすぐと言えます。多くの企業は3月を期末としていることが多いので、ここを読まれる方も期末へ向けて忙しくなっている方も多いのではないでしょうか。今期を締めるための作業と、来季に向けての作業、二つが一緒にやってくるこの時期は非常にてんやわんやです。
今期の私は非エンジニアなポジションであれこれやっていたのですが、どうも来期はエンジニアな立ち位置に戻るとのことで、1 年かけて仕事のやり方を変えてきたものをさてさてどうするかと頭を悩ませています。管理職への道を進まず技術職を選択しているので、元のさやに戻ると言ってしまえばそれまでですが。ここに至るまで、色々と種をまいていたのが実り始めたことを感じていたのもあり、若干複雑な気持ちです。
実際は所属が変わるけどやることはちょっとしか変わらない、というところに落ち着くのではないかと思ってもいますが、こればかりはもう少ししないとはっきりしない話題でもあります。4 月のコラムあたりで私が何をぼやいているかによって、そのあたりは察してください。
さて、このような立ち位置の変化は仕事をしているとそれなりに出会う話題ではないでしょうか。期首には当然ですし、期中でも所属変更や状況を見てミッション変更など、会社としての方針に合わせ、目標に向かい推進できる体制を考えた結果が社員それぞれの配属として表れます。また個々人の事情を考慮した異動なども行うことで、より推進しやすい形に整えることもあります。エンジニア職から商品企画へ、人事から営業へ、といったように意外な形で異動させることも見かけることがあります。
このような異動に対し、不満を感じることもあるかと思います。自分のやりたいことと会社が求めることにギャップがあった場合に多いのですが、これをきっかけに転職したり退職したりとする人も少なくはありません。べき論としていうのならば、互いによく意見を交わしあいお互いに納得した上で異動させるのがよいのですが、時間的な都合もありなかなかその通りにできることはありません。
ただ、それでも自分の希望が通りやすくする方法はあると考えます。会社に自分の価値を認めてもらうことが大事で、認めている限りはある程度望む形で仕事ができるようになると言えます。もちろん「自分は〇〇〇ができることが価値だ」と本人が思っているだけでは効果はありません。自分以外の他人から認められるようでなければ、なかなか望む形にはなりません。
特に昨今では AI の台頭もあり、多くの人にリスキリングが求められています。今まで価値を持っていたものが、これからは認められなくなるケースもますます増えていくことでしょう。個人的にはインフラ関係の知識と経験くらいが長く価値を認められるもので、それ以外の経験や知識は短めの賞味期限であると考えています。10 年前にはもてはやされていたものが、今では見る影もない、となっていても何ら不思議ではありません。
そう考えると、エンジニアとして活躍していきたいのであれば、常に新しいものに手を出す貪欲さが必要だとも言えます。そうすることで会社に価値を認めてもらえ、自分が目指す方向へ進めるよう会社も支援してくれるかも知れません。昇給や役職などで、目に見える形で会社から与えられるかもしれません。ただの作業者としてエンジニア行為を行っているだけでは価値は減る一方です。そうならないためには、自分から色々なことにチャレンジしていく必要があるのではないでしょうか。
このチャレンジ自体を会社が面倒見ろ、と考える方も一定数いるかとは思います。ですが私としては、チャレンジは会社に関係なく自分自身のために行うものであることが正しく、会社から与えられたものはチャレンジに該当しないと感じています。業務命令を与えられて達成したことがチャレンジとみなされない、そう考えるのが自然なのだとも考えます。
会社と自分との間に溝を発生させにくくするためにも、貪欲にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。それがエンジニア職には必要なのだと思います。