いつまで前を走りますか
お仕事上で久しぶりにハンズオンを行うことになり、その準備に時間をかけているところなのですが、ふとカレンダーを見ると今年の 2/3 が終わろうとしていました。北海道では夜になると肌寒さを感じる時もあるくらいには夏が終わろうとしていますが、本州の方々にはまだまだ暑さが続いていることと思います。こちらに住んでいると、もう少しの間は本州に出張に行くことがためらわれるところです。
日々の仕事に集中しているためなのか単に気にしていなかったからなのかはさておき、寒いと思っていたら暑い毎日になっていて、暑いと思っていたら寒い日々になっていたのを繰り返しているわけですが、ふと社内のメンバーを見回してみると若い人たちが多くなってきたのを感じます。もちろんこれは自分が年をとったからというのが一番の理由ではありますが、増えた人の分だけ年月を重ねてきたことの表れでもあります。
若い人たちが増えてきたのを見ると、自分たち世代がいつまでも先頭を走ろうとすることのデメリットを考えてしまいます。いちエンジニアとしては生涯現役な考え方をしているのですが、組織として考えるとそれはあまり望ましい形にはなりません。自分ならではの強みを見つけろといいつつも、俗人化しないように考えていかなくてはならない、ある種の矛盾と付き合いながらも組織としてよい形になるように後に続く人たちへと表舞台は譲っていく必要があると考えています。
私の場合、管理職への道を選ばなかったこともあり技術職を進むことを選択しました。技術職では常に新しい技術と向き合う必要があるため、若い人たちがなかなか追いつき追い越しにくい状況を作り出しやすいとも言えます。大体にして年齢がある程度を超えていても技術職をできているということは、技術との付き合い方がわかっていたり新しいものにも気後れなく向き合えるタイプが多いです。このようなタイプの人が多いところでは、同じ性質をもった若い人が追い抜くのはかなり難易度の高いことと言えます。
いつまでも自分が最前線で活躍したいという気持ちは間違いなく持っています。ですがそれでは自分だけが望む環境でしかなく、会社組織として考えた場合には望ましい形にはなりません。どこかのタイミングで後に続く人たちへと譲っていく必要があります。そのタイミングがどこかというのは、それぞれの企業風土によって変わってくるでしょうが、一般的には定年というものが見えてき始めたあたりなのではないでしょうか。残念ながら私も見えはじめたところです。
会社勤めをしているのであれば、自分だけではなく会社の環境としてもよりよくなるようになにか行動できることが望ましいと感じます。別にいいことをいいたいわけではなく、そうすることが自分が働くにあたっても楽になるのではないかと考えるためです。私の性格として、全力を尽くして働くことも悪くはないのですが、メンバーの力を借りて余力を残した状態でいられることと、自分一人が全力を使い疲れ切った状態でいることを比較すると、少しでも楽に同じ結果を得られる方にいきたいと思う程度には楽をしたい人間です。その余力で新しい技術と向き合うことができればなお良しです。ここのコラムを見ていただけてる方々がどのような年齢層かはわかりませんが、もし私に近い状況だったのなら、後続の人たちが動きやすいように助力することをメインに考えていってもよいのかも知れません。それが結果的に自分もよい生活を送ることができるようになる行動の一つ、と考えてみるのもいいのではないでしょうか。