2025年もAIに引っ張られる一年でした
早いもので 2025 年もあと数日で終わろうとしています。毎月毎月同じように「今月も早かったなあ」と書いていたら、あっという間に一年の終わりです。年々早くなっていると感じるのは、単純に年齢のせいもあるのでしょうが、それを抜いても今年は色々な変化が大きく、転換点ともいえるほどの一年ではないかと感じられます。
なんといっても今年は、Vibe Coding が一般的になり、エージェントやスキルといったものが発展してきたということからわかるように、AI が今年も時代を引っ張っていることが大きいと思います。OpenAI の提供するもので言えば、去年の 2024 年では、GPT-4o やOpenAI o1/3 といった世代の LLM が登場した都市で、今年の 2025 年は GPT-4.5 から GPT-5.2 と進化してきており、Saas などでは現在主流が GPT-5 世代に切り替わっていることを考えると、1年前のものがもう目にしなくなるという状況です。これは OpenAI だけではなく、Google や Ahtoropic が提供しているものも同様で、これまでのサービスからは考えられない速度でバージョンアップが進んでいます。
特に今年は Vibe Coding 周りでの発展が著しく、プログラミング言語を利用した開発者だけではなく、ローコードな Microsoft Power Apps の世界にも登場しています。vibe.powerapps,com ですでに誰でも試すことができる状態になっており、これまでのローコードでは難しかった局面にも Power Platform というインフラ上で利用可能になることで、単純な開発よりもより安定した運用を可能にするなど、非常に多くの領域に影響を及ぼしました。業務システムやアプリは、性質上あまり先進的な処理を記述する場面は少なく、既存知識をもとに AI がサポートする Vibe Coding は、これまでにないレベルでの生産性向上の可能性を見せてくれています。
もちろん課題も多く、ある程度動くアプリを作成するまでは物凄く速いのですが、作成されたものに対してのテストにおいてはまだまだ模索中だと思います。また、プロジェクトにおけるルールや経緯など、一般的な記述ではなくその場に合わせた記述をさせる場面など、シンプルな形での AI 利用がまだ難しいところが多いのも事実です、ですがそういった場面に対しても、多くの人が試行錯誤を繰り返していますので、そう遠くない未来にはある程度解決もできるだろうとは思えます。
またエージェントのこれからも非常に興味がわくところです。現時点でも、MCP を利用して公開されている機能へのアクセスが AI 経由で行いやすくなってきています。上述した Power Platform でも、Power Apps のアプリを MCP プロトコルを通して公開する機能が追加されています。私にとってはまだまだ勉強不足な領域でもあり、どう利用することがその能力を生かせるのかというイメージが湧いていません。このあたりは他の人の情報を参考に勉強していかなくては、という部分です。利用されずに廃れることが考えにくいこともあり、しっかりと自分が理解しておく必要があると感じています。
こうして振り返ってみると、本当に AI 一色だったなぁ、と感じられる一年でした。言い換えると、AI 以外は AI が出すインパクトに全く勝てないという現実だったとも言えます。この流れを踏まえると、エンジニアはこれからどの部分に注力するのが必要か、と考えなくてはならないのも仕方のないところかも知れません。いまいまの AI では、その生い立ちもあり 0 を 1 にすることはできないので、その猟奇で戦えるようにならなくては......と思えるのですが、それができたら苦労してないよなぁ、とも思えてしまいます。どちらにしても、これまで同様エンジニアとしての努力は間違いなく必要、というかこれまで以上に必要となりそうです。自分の言葉で話すことができるよう、継続して努力していきたいものです。