地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

AIエージェントとの向き合い方

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 やはり早いものでもう3月が終わります。さすがに北の大地も雪はかなり減り、そろそろ春がやってくるのかなと思わせるくらいに気温も上がり始めています。まだストーブは使ってますが。

 今日までは非エンジニアな立ち位置で業務を行っていましたが、明日からは再度エンジニア職へと異動します。といっても AI の隆盛を目の当たりにしていることもあり、以前のようなエンジニアリングはそこまで求められていないとも理解しています。単純作業は AI が行えるようになりつつあり、AI エージェントという言葉も徐々に浸透してきているのだと感じています。

 自分の中では今の AI に業務を任せるというか、何かしらの処理を独断で実行させることには反対の立ち位置を取るようにしています。時間が過ぎれば状況は変わるでしょうが、いまいまの AI ではどうしても誤った判断を下すことを止めることができないため、AI を利用する仕組みでミスを防げるようにしなくては、非常にリスキーに見えています。そういう考え方をしていることもあり、Microsoft が早くから伝えていた Copilot = 副操縦士、という戦略は非常に理にかなっていると思います。

 AI エージェントとして、AI が自律的に作業を行えるようにするのが、昨今目指している世界ですが、それを高確率で実現できるところまではまだたどり着けていません。その背景もあり、仕組みとして AI が独断で動くことを防ぐ形をとらなくては、何かの拍子に大きなトラブルへとつながることが十二分にあり得ます。先端的に AI を活用されている人から見れば、すぐにそんな心配もしなくて済む、と考えている人も多いでしょう。ですが、業務の場合、その一つのミスに対して過剰とまで言われるほどに責め立てられてしまうのは、ここまでの事例などでもわかることです。

 そのような環境に対し、AI エージェントで作業の自立行動を進めていくことは、もしかすると目指さなくてもいいものかもしれません。ですがほぼ間違いなく技術は発展し、AI を活用しない世界は訪れないことは確定路線と言ってもよい程です。それが感じられる以上、全く利用しない方向へ進むことは技術を扱う会社として選択できません。受け入れて、かつ安全に活用できる形を私たちが考え作り上げていかなくてはならないのです。

 適度に人間による確認を行う流れを作り、当然負担にならない程度で可能な限り効率的に。言葉で書くとひどいものですが、これからこのラインを求められていく度合いは増えていくのは簡単には避けられそうにありません、その時のためにも、多くの事例を知るようにし、自分だけでは考えつかない活用方法を知ることが、まず必要になる行動なのだと思えます。

 これから先の世界は、どのようになっていくのかほとんど予想ができません。物凄く技術力の高い人であれば、また見えてくるものがあるのでしょうが、一般企業に勤める私程度ではそれを望むのも無理筋です。であれば、できることできないこと、必要なこと不要なことを自分なりに考えられるように、少しでも頭と手を動かしていく必要があるのだと思います。

 AI エージェントで自動化できた世界は夢のように感じます。どこかで実現できるとは疑っていませんが、少なくとも今年の話ではないのでは、と考えてはいます。当たるかどうかはさておき、若干ではありますがある種の猶予期間のようなものです。この少ないかもしれない時間の中で、次の発展についていけるよう、自分なりに考えて努力をしていきたいものです。ここを諦める時は、業界から離れる時なのかとも思えますが、幸いにもこの業界でまだ活動していたいと考えられるくらいには、自分の中に芯が残っています。その芯を折らないように、日々精進していこうと思います。

 自律的 AI エージェントは、今年を彩る話題の一つとしてこれからも見かけていくでしょう。来年はわかりませんが、少なくとも今年は正面から向き合って、問題を起こしにくい活用の仕方を考えていこうと思います。素晴らしい技術を利用していても、業務で活用できないものであれば評価されないのが私たちの仕事です。趣味で扱うものは別として、業務で取り扱うのであればそのことを見失わないように注意していかなくてはならないのだと私は考えます。

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