町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

本配属編!その12 仕事中に音楽をかけるのって。。。

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そして、夜勤のときにはほんのちょっとなのだが興味深いこともあった。それは、設備関係の仕事なので工場全体を巡回する。いろんな現場でいろんな工程があり、いろんな部署がある。それはほんとにたくさんあった。そして夜勤のときの現場では、そこの部署、工程などで音楽を流しているのだ。その音楽も部署や工程ごとに様々な音楽が流れていた。当時CMで流行った「人間 なんてラララ~ララララ~ラ~♪♪」って歌のフルバージョンが大音量でラジカセから流れてきている。別の工程では尾崎紀世彦の「また会う~♪ 日まで~♪ 会える~♪ とき~まで~♪」なんてのが流れていて、更に別の工程ではこの年にレコード大賞を受賞したwinkの「淋しい熱帯魚」が「ハート オン ウェ~ブ♪」なんて大音量で流れているのだ。

更にもっとノリの良いものだと当時ダンスなどで大流行した「ランバダ」が「悲しみを~♪紛らわし~♪ランバダを踊ろう~♪」なんて流れていて作業者たちは軽く頭を縦に振ってリズムをとりながら仕事をしていた。このようにノリの良い音楽ばかりではなく、またベテラン社員が多い工程では「あ~~~~~♪あ~~~♪川の流れのよ~に~~~♪ゆ~~~~る~~~~や~~~~~かに~~~~~♪」って美空ひばりの歌が流れていた。当時、まだCDプレーヤーなんか出てない時代、みんな大きなラジカセを持参してカセットテープに好きな曲を録音して、会社に持ってきて夜勤のときに大音量で流す。自分が録音してきた好きな曲がみんなの前で流れると何故か優越感が沸いてきますよね。「歌は世に連れ、世は歌に連れ」なんて言うけれど、素敵な歌は時代が変わってもいつまでも歌い継がれて行くんだなと今になって思いました。

このように職場で音楽を流すのは仕事の一環として実施されている企業もある。それは流れ作業の工程だ。ある企業の現場では朝には「ジャ~~~ン♪」って遅い感じのリズムの音楽が流れ、10時頃になってくると「ジャ~~ン♪」って朝よりワンテンポ早いリズムの音楽が流れ始める。そして午後1になり「ジャ~ン♪」って朝よりツーテンポ早いリズムの音楽が流れる。そして3時には「ジャン♪ジャン♪ジャン♪ジャン♪」って朝よりもスリーテンポ早いリズムの音楽が流れ、気が付けば作業者はそのテンポの音楽に合わせて身体が勝手に動き、流れ作業のラインも音楽の早さに比例して早く流れているというものだ。はっきり言ってロボット。私個人としては、やっぱり自分の好きな音楽で仕事をしたいですね。

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