町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

修羅の派遣会社へ転職!その20 復讐開始!

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これで復讐の土台は固まったので、あとは連中に行動を起こすだけになった。どうせなら、「目には目を、歯には歯を」だ。まずは挨拶からだ、いつも私が連中にやられているような態度で同じように接することにしたのだ。仕事場に到着し、私は連中には挨拶もせずに、逆に無言で睨めつけながら素通りしたのだ。こっちはバックに県会議員、市会議員、新聞記者たちとの実績がある、そしてこの方たちの名刺もある。もうこんな連中に挨拶などする必要はない。別に挨拶しなくとも、連中はなんとも思わないのだろう。私などは空気にのような存在だったのだから。だから睨み付けながら素通りしたのだ。

結局、この日は何も起こらなかったのだが数日後、宿泊先のホテルで夜勤の出勤時に、正社員派に属する別の派遣会社の社員が日勤を終えてホテルへ帰ってきた。夜勤組の連中はみんな挨拶をしている。いつもは私もきちんと挨拶をするのだが、このときはソファに座ったまま挨拶などしなかった。そしてみんなで談笑している。しかし私はソファに座ってジッと奴を睨みつけていた。そして出発の時間になり、奴がエレベーターに乗り込むまで私はジッと奴を睨みつける。ようやく気付いたらしく、エレベーターのドアが閉まる瞬間に私の方を見た。奴は韮田というのだが、彼は正社員派の中では上位ランクに位置する派遣社員である。

そして次の日、私たちが夜勤で現場へ出勤し、日勤者たちから引継ぎをするときのこと、みんな「おはようございます!」と、日勤者たちに挨拶をする。私だけは挨拶はしない。すると、韮田が私の方をずっと睨んでいたのだ。昨日、私がホテルでずっと睨んでいたことのお返しとでもいうのだろうか、ずっと私を睨んでいる。普段はこっちから挨拶しても眼も合わせないくせに。私は余裕があったので、「もう、おまえらのやってることはバレてんだよ!」って感じの上から目線で微笑みながら韮田を見下して素通りした。もちろん連中はまだ私がホームページの誹謗中傷に気づいていることなど知らない。「こいつ、生意気だ!」って感じで韮田は私を睨んでいた。そして数日後、私が夜勤のとき、私ともう一人の派遣社員の二人で残業になったので、私は行動を起こした。

その派遣社員というのは、先にも書いたが私と同じ派遣会社の派遣社員であるのだが、正社員連中に寝返っている梶原だ。とにかく調子の良い奴で、誰に対しても冗談を言って場を和ませるような奴だった。しかし、裏では正社員連中と一緒に例の野球チームのホームページで私のことを馬鹿にしていたのだ。残業が終了し、駐車場へ徒歩で向かってるときに不意に私は話を切り出した。「全部バレてるよ」。梶原「はい?」。俺「ずいぶん幼稚なことして遊んでるね、おまえら!」。梶原「え?」。まだ状況が理解できてないらしい。「おまえらがさ、クソ野球のホームページで、俺を馬鹿にしてるだろ!全部読んでるよ!」。梶原「・・・・・」。梶原の顔つきがみるみる不安な表情になっていくのがわかった。梶原「わかりました」。と一言つぶやき無言になってしまった。そして駐車場に到着し、車に乗り込む。

そのときに私は県会議員、市会議員、新聞記者の名刺を梶原に見せた。「この方たちにも、全部おまえらのこと話したんだよ。そしたら、記事にしてくれるってさ。幼稚で陰湿なおまえらのこともね。」更に私は追い打ちをかける。「記事になったらどうするつもりだ?大手企業でこんな幼稚で陰湿なイジメが起きてるなんてことがわかったら、俺たちの派遣の契約は打ち切られるだろうな。そしたら、おまえらに会社から損害賠償が請求されぞ。」。梶原は無言で固まったまま、私の運転で宿泊先へと向かう。すると梶原が「すいません、コンビニへ寄っていただけますか?」と、私は「ああ いいよ」、コンビニへ車を止める。数分後、梶原がコンビニから戻ってきた。「田中さん、珈琲どうぞ」。私に缶珈琲を差し出してきた。「田中さん、少し御話しさせてもらっていいですか?」ということで、車の中で話を聞くことにした。

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