修羅の派遣会社へ転職!その18 虐めの復讐に向けて始動!
例のホームページ中傷事件を知ってからも私はベテラン社員+特定派遣社員組達には普通に接していたし、挨拶もきちんとしていた。しかし、このままでは納得がいかない。なんとかして復讐できないものかと考え続けた。向こうは10人以上、私は一人。どう見ても人数では勝ち目がない。いきなり直接言ったとこで学校のイジメと一緒で相手側に堪えるわけがない。客先の管理職に直接言ってしまおうか?特定派遣社員の派遣会社の本社に直接電話して、名指しでイジメのことを話すか?それとも親族に連絡して話すか?こんな妄想ばかりが頭をよぎり具体策が思い浮かばない。ネットでいろいろとイジメについて調べてみたのだが、それでも何をしてやろうか!ってことが思い浮かばないのだ。
そして「派遣労働」と打ち込んでネット検索をかけたときに、某政党が過酷な派遣労働の実態みたいなことをホームページに載せていた。そして、「ご意見、ご感想をお聞かせください」と、メールアドレスが載っていたのだ。ダメ元でここにメールをしてみるか。早速私はホームページのアドレスにメールすることにしたのだ。題名のとおり、派遣労働の実態を書きながら、今、自分が派遣社員として大手企業で働いており、その中で起きている陰湿なイジメ、嫌がらせのことを簡潔に書いた。しかし、驚いたことに翌日には某政党から返事が来たのだ。「是非、詳細をお伺いしたいので田中様の御都合の良い時に連絡をお待ちしております」と。
私は自分の休みを伝えてこの日なら大丈夫です。と返信した。すると早速「では、○月○日の○時に私ともう一人○○で御伺いさせていただきます」返事が来た。対応してくれたのはなんと県会議員二人。そしてついにその日が来た。県会議員が二人、わざわざ私の宿泊先のホテルに来てくれたのだ。二人から挨拶も兼ねて名刺をいただいた。早速、今現在、私が働いている勤務先の派遣の労働についていろいろと聞かれる。
そして「田中さんがおっしゃってた、例のイジメって、どのように起きてるの?」って聞かれたので私は溜まっていたうっぷんを全てはきだした。更に例のホームページで起きている低レベルな誹謗、中傷のことを話しながら実際に連中のホームページを見せたのだ。唖然というか、苦笑いというか、二人の県議は開いた口がふさがらない状態であった。「うーん」と苦笑いする県議二人。私にしてみれば相当な手ごたえがあったとみていいだろう。結局、2時間位話を聞いてくれたのだ。この内容が後に国会中継の討論で使われることになるのだから。