町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

修羅の派遣会社へ転職!その21 自分だけ助かろうと必死に言い訳する梶原!

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要するに、なんであんなことをしたのかといういきさつを語り始めた。例えば梶原が私とおしゃべりしていると、正社員の連中が「なんであんな奴としゃべってんだよ!」って、私が居なくなったときを見計らって梶原に圧力をかけてくるということだった。「従うしかありませんでした」と、まるで小学校のイジメだ。「あいつとは口をきくな!」ってことだろう。そうしなければ仲間から外される。自分たちが嫌いな人間は、周りにも嫌いにさせようと圧力をかける。たしかにこれはキツイだろう。だから正社員の言うことに従うしかなかった。梶原自身、自分が仕事ができないということを自覚していて、それをカバーするために正社員連中に加担していたのだ。

だから、入りたくもない草野球チームにも入って、正社員連中のご機嫌をとっていたのだ。ちなみにこの草野球チームはユニフォームも作られており、メンバーはユニフォームを購入しなければならないのだという。そのユニフォーム代が3万円。3万払ってユニフォームを買って、野球の活動などせずにホームページで誹謗中傷する。なんとも情けない話だ。そして私は草野球のホームページの存在をある人から教えてもらったということを梶原に話した。「ある人からね、俺のことがホームページで書かれてるって。教えてくれたんだよ」。梶原は再び固まった。結局、コンビニの駐車場で1時間くらい車内で話し込んでしまった。最後に梶原が「田中さんにホームページのことをチクッた奴ってだれですか?」と聞いてきたので「言えるわけないだろうが!それに、おまえらの野球チームの表紙みたいに、俺たちは仲間をちゃんと大事にするんだよ」と、ホームページの内容も遠まわしに混ぜて嫌味を言ってあげました。梶原は再び固まった。

これで復讐の第一段階は遂行できた。五体でいえば、片手を潰したようなもんだ。そしてこれから第二弾だ。第二弾は私のホームページに連中がした陰湿な行為を遠まわしで記載するというものだ。例えば、私のホームページの見出しに、連中が草野球のホームページ内でしていた陰湿な書き込みを、そっくりそのまま私のホームページに載せる。「あいつの子守は疲れる」とか私のことが書かれていたので、そのまま「あいつの子守は疲れる」と、私のホームページの表紙に書いたのだ。連中は絶対に私のホームページを見ているはずなので、それを計算しての書き込みだ。そして二日目、今度は内容を変えて「田と中を足すと、これだーれ?」ってセリフを表紙に記載する。そして三日も同じように連中のホームページに書いてある私の中傷文を記載。ここまですれば連中もバレたってのがわかるはずだからね。これが予想通り大当たりした。明らかに連中の様子が変わった。なんて言ったらよいのか、雰囲気というか、オーラというか、あまり感じなくなってきたのだ。そして、挨拶は相変わらずしないのだが、明らかに私を意識しているのがわかった。

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