修羅の派遣会社へ転職! その12 派遣を採用する営業の無能さ。。
派閥が発生中の状況でも仕事の方は人が足りず、いつも募集をかけていた。これは正社員ではなく派遣社員として募集をしていたのだが、ここでの職場は10社くらいの派遣会社の人たちが就業していたので人の出入りが凄く激しかった。一日で辞めてしまう者、午前中だけで辞めてしまう者、連絡もなく突然来なくなってしまう者、とにかく出入りが激しかった。私の派遣会社からも募集をかけていたのだが、3人が採用され、さっそく三人ともここの職場にやってきた。同じ派遣会社の仲間が増えたことで、私自身も少しは嬉しくなった。
一人目は本社で面接を受けて数日後にここの出張を命ぜられて、わけもわからないまま来たとのことであった。彼は24歳、元ミュージシャンである、数日で愚痴をこぼし始めた。「土曜、日曜は休みって三井さん(面接した営業の担当者)に言われたんですよ。でも休みなんてないじゃないですか。」「これじゃあ彼女にも会えないです」。私と同じ出身地だったので地元の話で必死に盛り上げたのだが彼は2週間で去って行った。
二人目、50歳くらいの大人しい人だった。その年輩の方はここの地元の人なのでこの人は長続きするだろうと思っていたのだが、自分からはコミュニケーションを取りに来る人ではなかった。しかし、肝心なことは積極的に聞いてきた。「飯はいつですか?」「休憩はいつですか?」こんな感じの人でした。それ以上のコミュニケーションをとるわけでもなく、この人は10日程で去って行った。
三人目、この人は私と年も近くそしてここの地元である。結婚していて子供も居る。雰囲気も穏やかで笑顔もあり、私とも話がよく合ったので仲が良かったんだけど、彼は3週間で去って行った。連絡もなく、そのまま無断欠勤で辞めたとのことだった。結局、一カ月までに三人全てが去って行ってしまった。これって、採用した営業に問題があるでしょ。とにかく人が足りないので入れてしまえばこっちのもんだ!って感じで採用する、採用されれば営業自身の成績にもなる。そうでもしなきゃこんな短期間で辞めるわけがない。しかし、これに激怒したのが客先の本社の部長。結局私の派遣会社からは採用はしないと言われてしまったようだ。