町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

修羅の派遣会社へ転職! その11 だんだんと鬱憤が溜まっていく淘汰派遣社員たち。

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前項で書いた派閥により、ベテラン社員+特定派遣社員組VS研修期間中の社員+私たち淘汰派遣社員の間で相当な溝ができてしまったのだが、その影響がさっそく表面化した。特定派遣連中は定時で帰れる頻度が多くなり、私たち特定以外の派遣社員たちはいつも残業になってしまったのだ。「じゃあよろしく!」こんなときだけ話しかけてきて、さっさと正社員連中と帰ってしまう。車も使われてしまうので、私たちが帰る時は車がない。そんなこと事前に知らされるわけがないので私たちはタクシーで帰る。せめて「帰りはタクシーでお願いします」ってくらいの一言は欲しかった。当然だが「なんであいつらばかり定時なんだ!」って不満の声が出てくる。しかし、お互いの溝があまりにも深くなってしまったため、直接言えない雰囲気になってしまっていた。ある日、私はベテラン側の新入社員にやんわりと聞いてみた。「なんで俺たちばかり残業なの?」オドオドする新入社員、「俺に言われても」、たしかに彼に言っても解決するわけがない、私も解決するのが目的ではなく、ちょっとジャブを入れてみただけだった。その後、その新入社員はなにかというと「俺に言われても」って言葉をよく使うようになったので「俺に言われても社員」と仮名する。俺に言われても社員は、最初は私たちと仲も良く、しゃべったりしていたのだが、ここでの雰囲気に気づいて私たち淘汰派遣社員に距離を置くようになってしまった一人でもある。彼も立場的には辛かったのかもしれない。

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