元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様178. まん延するいっちょ噛みのマインド

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仕事納めですね

多くのIT企業にお務めの方は、既に昨日仕事納めだったのではないでしょうか?
これを書いている白栁も、順調であれば今日から年末年始の休暇シーズンに入ってます。

皆さんにとって、2022年は如何な年でしたでしょうか?
白栁にとっての2022年の振り返りは、次回新年の抱負と一緒にお話する予定です。
今回は、2022年中に扱っておきたかったテーマを消化してしまいましょう。


どこにでもいる「いっちょ噛み」

直接関係のない部署なのにプロジェクトに絡んできて、ちょっとだけ口を出して帰っていく。
そんな「いっちょ噛み」を見たことはないでしょうか?

社内の役職はあるけれど、プロジェクト内に役職はない。
実働をしている訳ではなく、口だけハサみにくる。
わかりやすい例だと、イノウーの憂鬱の伊牟田さんでしょうか。

「そんな人見たこと無い」という声もあるでしょう。
ですが、気付かないだけでそういう人は沢山居ます。
管理職クラスにだけ居て、上の方で政治的な駆け引きをしている、と言うのは幻想です。


「いっちょ噛み」の本当の目的

「○○は俺が育てた」的なのも、その一例です。
育てたどころか関係しても居ないのに……というケースもあります。
その実は「✕✕の時に(ネットで)厳しい言葉を掛けたから今が~」的なものだったり。

その内にあるのは【虚栄】です。
大きな事柄に絡んだ自分の実績を示すことで、実像以上に自分を大きく見せたい。
その様な、歪んだ自己主張が根本にあるわけです。

こういう事を言うと叩かれそうですが……。
著名人等の発言を取り上げて「問題だ!」と追求する「時事ニュース系動画」の多くはこの事例だと考えています。
事柄を事件化し、それに対する一部の反応を大衆の声だとすることで優越感と正義を語る。
そうして再生数が稼げる、新しいネット上でのワイドショーでしょう。
もちろん、そうではなく、真摯に事件を取り上げている人も居らっしゃいます。


最たるいっちょ噛み=政治家

日常的に流れてくるニュースで、この「いっちょ噛み」を強く感じる集団があります。
それが「政治家」特に「野党所属の一部の国会議員」です。

行政機関である内閣が何かを決定・執行すると、何かにつけて「国会を通していない、国会軽視だ!」という声を挙げる姿を見かけます。

彼らは立法機関である「国会」に所属しています。
国会は、立法や行政の監督を行う機関です。
行政の行動を制御・承認する機関ではありません。

法律を制定し、その法に基づいて、行政機関が執行を行う。
それは、内閣や各省庁がそれぞれの業務として裁量を持っています。
確かに国会議員は国民からの選挙により選出されています。
しかし、国会が内閣や各省庁の上位機関というわけではありません。

行政機関が暴走していると感じるのであれば、立法で防いだり、監督により事後検証していけば良いのです。
安倍晋三元総理の国葬儀を行うことに対して、自らの役割を超えて干渉しようとする姿は、わかりやすく「いっちょ噛み」精神でしょう。
もちろん、それだけが原動力ではないと考えていますが。

一方の与党にも、いっちょ噛み精神がまん延していることが感じられます。
何故、行政の話で「自民党の○○勉強会で検討され~」みたいな話がでるのでしょうか。
個人の能力ではなく、派閥からの推薦で大臣・副大臣が決まるのでしょうか。


「いっちょ噛み」に惑わされるマスメディア

最後に。
マスメディアのいっちょ噛み感も凄いな、と日々目の端に掛けています。
ですが、今年はもっとすごい「いっちょ噛み」が話題になりました。
それが「旧統一教会」です。

メディアでは諸悪の根源、自民党の本当の黒幕の様に取り上げられています。
その実態は「いっちょ噛みして虚像を作ったら、都合よくメディアが騙された」
ただそれだけのことだと考えています。

団体の権威付けの為に、権力者にすり寄り、人や金をばら撒いてお世辞を引き出す。
そこには右も左も与党も野党も関係ありません。
知名度のある政治家がターゲットとなっていた様に見えます。
露出を増やして、顔を売りたい政治家との利害も一致するわけです。

ニュースに取り上げるなら「三下こそ泥」より「世紀の大怪盗」の方が都合が良いメディアとの不思議な利害の一致もあったのでしょう。
実像以上に「旧統一教会」という組織を大きくし、その虚像に振り回されていた様に見えるのです。

以上!

Comment(1)

コメント

ちゃとらん

> 国会が内閣や各省庁の上位機関というわけではありません。


日本国憲法 第41条
国会は,国権の最高機関であつて,国の唯一の立法機関である。


いっちょ噛み してみました。

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