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生き様036. 自分のパラメータを可視化する~価値観編~

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好きな分野で便乗する

先週公開された、勝ち逃げ先生さんのコラム「人生はRPGなのだから、生まれ持って備わっている自分のパラメータは把握しよう」を大変興味深く拝読しました。
自分のパラメータを数値化して可視化する、という観点はとても面白いと感じました。

なので、ここは僕が好きな分野で便乗してみようと思います。


その前に小ネタを一つ

本題に入る前に、便乗がてらちょっと思い出した事を紹介させて頂きます。
勝ち逃げ先生さんのコラムでは統計学的なパラメータの数値化として「四柱推命」を扱っていました。

この辺りに、ちょっと覚えがあるものがあったので、この系統のものをさらっと2つ紹介させて頂きます。

1. 動物占い&十干十二支

動物占いは、生年月日を入れるとペガサスだとか狼とか出てくるアレです。
特定の年代以上の方なら、2000年前後のブームでご存知かと思います。
勝ち逃げ先生が紹介されていた四柱推命に「親しみやすいテスクチャを貼り付けたもの」という大ざぱな理解でOKです。

そして、四柱推命の根底にもなっている一つが、干支でお馴染み十干十二支です。
「キノエ」とか「ヒノト」とか「還暦」とか。
日本で暮らしていると、なんとなーく聞き覚えのある言葉は、十干十二支が語源です。 古代中国で発生した統計学が、現代の生活に関わっているというのは、興味深いですね。

2. バイオリズム

人の心身には、周期的なリズムがあるという説があります。
バイオリズムでは「身体・感情・知性」の周期グラフを表示し、それぞれの高低や重なりによりその日の調子を可視化するそうです。

GUIプログラミングが一般的になってグラフの表示が楽になった1990年代後半。
このバイオリズムを表示するプログラムは、学習題材として一定の人気がありました。
その絡みで、ちょっとだけ覚えがあります。

実はエセ科学だそうです。
つまり、医学的や統計学的な根拠はないのだそうです。
だからといって否定するわけではなく、血液型占い星座占いと同じレベルの扱い、と受け止めています。
ですが、それぞれ周期が違う身体・感情・知性のグラフが一巡するのに約58年。
還暦に近い値を取ることは、興味深いと感じています。


この他に、厄年にも、ライフスタイルと紐付いた統計学の匂いがある、と感じます。

僕は古い文化や風習が好きなので「ちょっと齧ってみた」レベルの人です。
ですから、これ以上を語るのはお酒の席での与太話でだけ、とさせて頂きます。
興味のある人は、是非調べてみて下さい。
例えば、七五三の由来とか、色々身の回りにあることを調べるのは、如何でしょう?


ステータスを可視化することは『当たり前』

さて、本題に入りましょう。
といっても、特別な話をしようというわけではありません。
これを読んでいる皆さんが、当たり前にやってきた/やっている事です。

そうなのです。
ステータスを可視化することは特別なことではありません。

例えば、身体測定健康診断
これらは、今の身体の状態をステータスとして可視化しています。
例えば、スポーツテストもしくは運動能力測定テスト
これらは、体力や運動能力をステータスとして可視化するものです。
スポーツテストが苦手だったエンジニアは多いでしょうから、この単語を聞くと渋い顔になってしまうでしょうが…。※1

少し脱線します。
これらの例の中に、学校の定期試験を入れることには、僕は否定的です。
名目上は「学習の成果を測る」試験という形式です。
しかし、現実として現代日本の学校教育では
「教師が生徒に学習指導要領を詰め込めた量」を測ってるだけ、
と考察しているからです。

他にも、色々なものを測る、色々な方法があります。
これらをまとめて「アセスメント」と呼びます。
アセスメントは広い分野で使われる言葉ですが、
おおよそで「現在の状態を調べて評価する=ステータスとして可視化する」です。※2


興味や資質を可視化するアセスメント

今回紹介するアセスメントは、主に興味や資質に関わるものです。
その中から、今特に興味を持っている3つを紹介させて頂きます。
受けてみたいという人はtwitter等で個別にご相談下さい。
有料なものが多いですが、確実と思われるものを紹介させて頂きます。

1. ホランドコード(RIASEC)

今回挙げる中で、僕が一番好きなヤツです。
簡単なテストから、個人の性格傾向とそれに合致する職業グループを表します。

傾向は以下の6種類があり、1番高いものや2番目に高いもの、
そして六角形に配置した形のバランスで個人の性格傾向を見ます。

ホランドコード.png

  • R:現実的(Realistic) → 実態のあるモノを扱うのが好き
  • I:思考的(Investigative) → 行動よりも思考が好き
  • A:芸術的(Artistic) → アイデアを扱うことが好き
  • S:社会的(Social) → 人と関わるのが好き
  • E:企業的(Enterprising) → 組織的な活動が好き
  • C:習慣的(Conventional) → 資料や法律を扱うのが好き
※上記は、凄くざっくりとまとめたものです

Yes/Noタイプの質問や、職業への興味から測る形式のテスト方法があります。
僕は特に、カードタイプのVRTカードを扱う方法を好んでいます。
その理由は「興味あり/なし」と「できる/できない」という2つの軸から、
その人の興味の方向性と自信の方向性の重なりを浮かび上がらせる事ができるからです。

2. クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)

ストレングスファインダーと呼ばれていたものの、名前が変わったそうです。
こちらは、アメリカのGallup社が開発した資質診断テストです。

このアセスメントは117問の質問から、
4つの大きなグループ「実行力/影響力/人間関係構築力/戦略的思考力」、
そしてそれぞれ9つの分類に分かれた資質から、
個人の資質における強みを分析します。

このテストは、無料で受けることはできません。
そして、僕は受けたことがないので「こういうのがある」レベルでしか知らない内容です。※3
それでも、実施結果や受けた人の感想から、とても有効性が高そうだ、と感じました。

オンラインで受けることができるそうですが、
スマホアプリ版の評判はあまり良くない様です。

3. DiSC理論

簡単な質問から、対人指向と行動の速さで4分割された行動特性のスタイルがわかります。
コミュニケーションツールとしての側面もあるそうです。
DiSC理論に基づく自己分析ツールは、John Wiley & Sons社がコピーライトを保持しています。

DiSC.png

  • D:主導(Dominance) → 直接的で決断が早いコントローラータイプ
  • i:感化(Influence) → 楽観的で社交的なプロモータータイプ
  • S:安定(Steadiness) → 思いやりがあり協力的なサポータータイプ
  • C:慎重(Compliance) → 緻密で正確なアナライザータイプ

シンプルな分、扱いやすいです。
しかし、そのシンプルさが持つ欠点として、
テストの結果2つ以上の特性が高い、まれに全てが同じという事もあり、
このアセスメント1つに頼ってしまうのは、不安を感じます。


これらのアセスメントの何を使うかは、個人の好みによる部分が大きいです。
その人が合うアセスメント/合わないアセスメントがありますので、
色々試してみるのが良いでしょう。

絶対的で強力なひとつを見つけて頼るよりも、
複数のアセスメントを重ね合わせて、浮かび上がってくる像を活用することが大切だと感じています。


自分を識ることの大切さ

最後になりますが、何故こういうアセスメントを勧めるのか、という点についてお話します。

人は、案外自分のことを知らないものです。
心理学で有名なモデルに、「ジョハリの窓」というものがあります。

ジョハリの窓.png

このモデルで今回注目するのは「自分が知らない部分」というのがある、という事です。
このモデルの、各窓の占める範囲は個々人により異なりますが、秘密の窓や未知の窓を無くすことはできません。
無くすことはできませんが、大きく減らすことはできます。

また、それ以外にも「やってみたけどなんか違った」というアンマッチを減らす役に立つと考えています。
例えば、エンジニアにも積極的に人前に出る立場もあれば、全く人前に出ない立場もあります。
新規開発が多い現場もあれば、保守作業がメインにエンジニアもあります。
人を使う仕事、一人でコツコツやる仕事、色々です。

新しいことをどんどんやりたい人が、保守作業がメインの現場では「なんか違う」と感じることが多くなるでしょう。
人前に出るのが好きなエンジニアが、サーバー室で籠もりっきりの仕事をしていたら、かなりのストレスを貯めることになると思います。
そういうストレスが、いずれその人の心をへし折ることになります。

適材適所
それぞれが、それぞれの活躍できる場で働くためには、より深く自分を識る必要があるわけです。
そして、自分が識る自分の姿を他人に伝え、他人の知る姿と重ねて行くことも大事です。
その際に、客観的指標があると、この様なアセスメントの結果があると伝えやすいですし、重ねやすいのです。

最近では、各種アセスメントを組織作りに活用するという流行がある様です。
これで全てが上手くいく、とは考えていませんが、失敗を減らすために、この考え方が広まればいいな、と考えています。

以上!




※1:何を隠そう、僕がその顔をしています


※2:例:環境アセスメント(Wikipedia) 防災アセスメント(大津市


※3:今回調べるまで受け方を知らなかったので受けてないのです

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