生き様035. 人間とAI
人間とAIの適切な距離について考える
最近、めっきり目覚まし時計をスマートスピーカーに頼ってる白栁です。
いつの間にか、GoogleHomeアプリが、マルチメディアアラームに対応してくれて、
念願の「目覚ましにラジオ」ができるようになりました!
…ただし、曜日指定との同時使用ができないみたいで…毎日朝ラジオが最大音量で鳴り響きます…
イマイチ、かゆいところに手が届きませんね。
さて、スマートスピーカーに使われているAI技術。
今回は、そのAIと人間の距離感について、考えてみたいと思います。
みなさんはAIと聞いて何を思い浮かべますか?
本当に、人間はAIに仕事を奪われてしまうのでしょうか?
今までのAI、今のAI
AI自体は、昨今急に降って湧いて出てきたものでは有りません。
その起こりは、1950年頃(太平洋戦争の終戦が1945年!)になるようです。
1990年に発売された有名RPG「ドラゴンクエストIV」には「NPCによる戦闘AIシステム」がありましたし、
情報系の学科で学んでいた高校時代には「AIを作ってみよう」という授業がありました。
1997年に「チェスの元世界チャンピオンがAIに負けた」というニュースも衝撃的でした。
広く一般的ではなかったものの、その界隈では有名な技術だったのでしょう。
この頃のAIというのは「与えられた条件に合致した時に決められた行動を取る」程度でした。
それでも、人の手を部分的に離して、機械に作業を任せられるという点では、十分なものでした。
「この程度」と言っていますが、当時の一般的なコンピューターの処理性能では、これで精一杯です。
この時期主流だったAI技術に決定木という方法があります。
決定木のひとつの例として、植物分類表を用意してみました。
僕が下手に説明しようとすると怪我しそうな雰囲気があるので、これ以上は踏み込みません。
今のAIで、この技術を使用しているものもあるそうです。
さて、今身近にあるのAI技術の基盤は、機械学習です。
ディープラーニング(深層学習)と言われれば、聞き覚えがある人も多いでしょう。
ディープラーニングが有名になりすぎて、「AI=ディープラーニング」という認識が広がっている感じがあります。実際、僕もそうでした。
ですが、実際はもっと色々な理論や技術があるそうです。
それらの得意/不得意を選択して、今身近にある色々なAIができている様です。
機械学習の特徴は、全ての条件を人間が書かないことです。
一定のデータを与え、AIに覚えさせることで、そこからAIが条件を推定して、条件を構築していく。
この方法により、人には判断しきれないような膨大なデータが扱えます。
例えば、6400万画素のカメラのデータ、1ピクセルごとを条件にするような…。
こういう事ができるようになったのは、シンプルにコンピュータの性能が良くなり、膨大なデータを扱うことができるようになったからでしょう。
調べながら書いていたら、なんか長くなりすぎました。
- 昔からAIってあるよ
- 昔はコンピュータがショボかったから、AIもショボかった
- 今はコンピュータが小型化高性能化したから、色々できるよ!
言いたいのは、このぐらいの事です。
そもそもAIってナンダ?
AIとは、[Artificial Intelligence]日本語訳で人工知能であることは、今更言うことでもありません。 さて、我々はAIについて、どれくらい知っているのでしょう?
AIの一般的なイメージは、SF作品の影響を大きく受けているのではないでしょうか。
「膨大な知識量を持ち」「友人の様に会話し」「人類をサポートする」
もしくは、最後の項目が「人類を支配する」なのかもしれませんが。
おおよそ、この辺りが一般的なイメージだと感じています。
僕個人の趣味ですが
前にもコラムに取り上げた特撮ドラマ「ケータイ捜査官セブン」とか
最近子どもたちのヒーロー「仮面ライダーゼロワン」とか
手塚治虫の名作「火の鳥~未来編~」等
AIを扱った作品が多く存在します。
今の日常にある実際のAIは、これらのSF作品のレベルには遠く達していません。
ですが、AI技術が目指す世界は、これらの作品に描かれているように感じます。
「人間が支配される」以外は。
AI製品が普及してきた昨今、よく言われることがあります。
「今後、○年間でAIにより人間の仕事が奪われる」
これは、本当に実現する未来なのでしょうか?
AIは人間に取って代わってしまうものなのでしょうか?
AIは所詮道具
AIとは「人間に代わり自動で思考・判断してくれる道具」というのが本質だと感じます。
僕には「スマホと同じ。情報処理ツールの一つ」と見ています。
もっとAI技術が進めば、人間と自然に対話し、思考・判断してくれるパートナー的な存在になるのかもしれません。
ロマンの話ですが、僕は好きですし、そうなって欲しいな、とも考えています。
ですが、それでも。
人間のしていることが全て取って代わられてしまうことはないと考えています。
それでも、AI技術の発展で無くなる仕事はあるでしょう。
ですが、それは技術の進歩とともに繰り返されてきた事です。
洋装の発達により、呉服屋の仕事はなくなりました。
新幹線の開通、郵便網や電話の発達で飛脚や籠という職業がなくなりました。
交通網の発達から国内の観光が日帰り中心になり、旅館業が大打撃を受けています。
そして、コンピュータも、色々な人の仕事を奪っています。
ですが、それに伴い生まれた職業もあります。
僕達、ITエンジニアもそうです。
AIにより社会は変化します。
それは、20年前になかったスマホを、ほぼ全ての人が持つようになったことと同じです。
技術により社会は変化するのですから、それに合わせて生き方を探すしかありません。
変化を恐れるより、変化に合わせて生き方を探しましょう。
変化を誇張して、不安を煽るような情報に踊らされるべきではないのです。
AIが道具である以上、それを扱う人間次第なのですから。
しかしもし、人間がAIに頼り切り、考えることを放棄してしまったら…「AIに管理・支配される」世界も、現実になってしまうのかもしれません。
最後に
以上!
コメント
匿名
s/手塚治/手塚治虫/ です。
エンジニアカウンセラー白栁隆司
ご指摘ありがとうございます。
コメントに気付かず、時間が経ってしまいましたが修正を行いました。
なんで手塚治虫の名前が間違ってるの、気付かなかったんだろう…