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生き様206. ちくちく言葉にご用心

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今流行(?)の「ちくちく言葉」

最近、「ちくちく言葉」というジャンルを耳にするようになりました。
オッサンの「最近」ですので、4~5年レベルですが。
古い言い方であれば「皮肉」や「嫌味」となるのでしょう。

このちくちく言葉、「言葉の傷」としては非常に浅く地味ではあるのですが、面倒なことに「心の棘」となって長く苛んでくれます。
どうしてそうなるのか、そのメカニズムを今回分析してみましょう。


「ちくちく言葉」ではないもの

まず、勘違いされやすい「ちくちく言葉」ではないもの、を挙げましょう。
そのひとつに「一言多い」があります。
「うかつ」や「口が滑る」とも言うでしょう。
これは白栁がやりがちなことです。

これは、意図せず、ヌルっと口から言葉が飛び出るパターンです。
その迂闊な一言が、相手を傷付ける言葉になります。
元々、傷つける意図はなかった、というケースが多いでしょう。

発した本人としては「素直に心情・感想を述べただけ」ともいいます。
もしくは気の利いたジョークを加えたつもりかもしれません。
ですが、周囲の人はそれを面白く思わないのです。

これは「ちくちく言葉」と同様に、相手の心に傷を付けるものです。
面倒なことに、言っている本人には自覚がありません。
白栁も、周囲の人の指摘で気付くことができました。

もし自覚があるのであれば、気を配り慎むべきでしょう。
特に「悪気がなく発している」のであれば、です。


「ちくちく言葉」とは

「ちくちく言葉」とは、「バカ」や「アホ」など、短いワードで他人を傷付ける言葉のことだそうです。
元々は、教育現場で使われていた用語のようです。

現在はネットスラング化しており、対象となる範囲が広くなっていると感じられます。
「嫌味」や「皮肉」と呼ばれる、1つの文章まで含まれているように感じられます。

この記事で扱う「ちくちく言葉」は、後者のネットスラング側です。
出会う度に「キミって〇〇だよね」等、けなす言葉を掛けてくれる人は多く存在します。
漫画やアニメの美男子・美少女からであればご褒美ですが、現実では不快なだけです。

「嘘も100回言えば真実となる」という、どこかの国のことわざもあります。
事実に即していない暴言でも、繰り返し吐かれれば影響を与えるでしょう。
自己肯定感が下がってしまうのは、言うまでもないことですし、くり返しストレスに晒されることの影響も出るはずです。

そういう小さいストレスの蓄積が、いずれ大きな症状として現れます。
そうなる前に、ちくちく言葉に対策をする必要があります。


「ちくちく言葉」への対処方法

残念ながら、「ちくちく言葉」に対して、有効な対処方法はありません。
もし、相手に「やめてくれ」と伝えたとしましょう。
返ってくるのは「君の為に思って忠告をしてあげてる」だの、「現実を受け入れられないヤツ」だの、さらなる言葉の追い打ちです。

職場内であれば、ハラスメントとして通報する方法もあるでしょう。
ですが、当人の自覚が「ちょっと言い過ぎた」なら良い方です。
恐らく、改善することは難しいでしょう。

唯一の有効な手段は無視することです。相手にしてはいけません。
相手はあなたの反応を見て楽しんでいるのです。
言われて悔しいのは解ります。が、それは相手へのエサです。
「無視すること」が相手への大きな反撃になるのです。

TOKIOの「宙船」という曲の一節にあります。
「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」
あなたの機嫌を、そんな相手に預ける必要がない、ということです。

ここで、とても残念なお知らせがあります。
相手の言葉であなたが傷つくのは、その相手があなたにとって「大事な人」だからです。

本当に心底どうでもいい人、あなたの人生におけるモブキャラを思い浮かべてみましょう。
その人と人生で一度だけすれ違ったときに、あなたをバカにしたら……
きっと、その時はショックを受けますが、2~3日で忘れます。

相手のことが「どうでもいい」わけではないからこそ、言葉に傷つくのです。
例えば職場の同僚。昔なじみの友人。家族親類。etc…
あなたの人生にとて、「名前のあるキャスト」だからこそ、意味のある言葉になります。

最後に、一つだけ問いを置いておきます。
「その相手は、あなたの人生にとって本当に大切な登場人物ですか?」

以上!


お詫び

投稿予約の日時設定ミスで、本来の公開日より前(9月28日)に、未完成の原稿の状態で公開されておりました。
完成版の原稿に差し替え、改めて本来の公開日である9月29日に再公開しております。
この作業により、一時的に記事にアクセスできない状態が発生していました。
未完成の原稿を公開していた件と合わせ、謹んでお詫びを申し上げます。

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