生き様037. オンライン会議とノンバーバルコミュニケーション
在宅ワークが苦手なエンジニアです
4月の1ヶ月間、在宅ワークでお仕事をさせて頂いていました。
5月からは別のお仕事となった為、在宅ワークは終了しました。
一ヶ月在宅ワークをしてみた感想は「僕には向いてない」でした。
その話は、またいずれしましょう。
今は、世の中全てのエンジニアが「在宅ワークになれば幸せになれる」という事ではない!と主張しておきます。
今回は、在宅ワーク期間中にオンライン会議やオンラインイベントに参加して感じた、コミュニケーションの違和感についてお話します。
人前で話すことの怖さ
高校時代に演劇の経験がありますので、余り人前で話すことは苦ではない…はずでした。
ここ数年、色々なイベントに参加し、スタッフや登壇者として人前でお話することになった時、やはり感じたのは「怖さ」でした。
プレッシャーとも言えます。
怖さ、プレッシャーを感じた理由は様々な要素が入り混じったものです。
- 失敗したらどうしよう
- 時間内に終わらなかったらどうしよう
- 人に注目されて緊張する
- ウケが悪かったらどうしよう
僕の場合は、大体こんな感じの要素が大きかったです。
他の人は、もっと違う要素でプレッシャーを感じるでしょう。
人は慣れるものです。
緊張していても、話している内に慣れて緊張は解けます。
ただし、5分や10分のLTぐらいだと、その余裕はないでしょう。
「人前で話す練習として3分間スピーチを実施」という話もよく聴きますが、
3分では人前でワケが分からないまま話して終わってしまうので、
人前で話すことに慣れるという点では余り効果が無いと感じています。
もちろん、他の点で効果がある部分もありますので、意味がないとは言いません。
僕に限らず、多くの人は相手の反応によって安心します。
100人や1000人を前に話していても、聴講者の反応が良ければ、プレッシャーもいつしか感じなくなるでしょう。
人の目、というのはプレシャーを感じる原因でもありますが、そのプレッシャーから開放してくれる助けでもあるわけです。
人が見えないことの怖さ
カメラを利用しないオンライン会議では、ひとの目がありません。
プレッシャーの原因となる人の目がないわけですから、自由にノビノビとまではいきませんが、
比較的心安らかに会議ができるはずです。
特に、普段からコミュニケーションが取れている相手同士なら。
ですが、これが知らない相手との会話である場合は違います。
相手の顔が見えないことが、また新たなプレッシャーを生みます。
「相手の反応が分からない、予想できない」という恐怖です。
少し例を挙げて考えてみましょう。
例えば身ひとつで言葉の通じない国や地域へ行ったとしましょう。
意思疎通は大変ですが、案外身振り手振りで、なんとかなります。
言葉を話せない犬や猫とも、気持ちが通じあえていると感じる瞬間があります。
ビジネスの世界には「メールより電話、電話より直接会う」ことを重要とする風潮もあります。
極端だと「会わない人間は信用できない」とまで言う人もいます。
特に後者は「前世紀のアナログで古い考え方」と一笑する人も居ますが、
僕はあながち悪いことではないと感じています。
それが、言語以外のコミュニケーション。
「ノンバーバルコミュニケーション」の存在、重要性です。
ノンバーバルコミュニケーションの大切さ
人対人のコミュニケーションは
- 7% の 言語コミュニケーション
- 38% の 話し方(抑揚・口調・言葉の強弱)
- 55% の ボディランゲージ
で構成されていると言われています。
この話し方とボディランゲージを合わせて「ノンバーバルコミュニケーション」と言います。
カメラを使わないオンライン会議の場合、約半分のコミュニケーション構成要素が使えないことになります。
もしWebカメラが使えたとしても、完全にリアルタイムな双方向通信は通信速度的に、どうしても遅延やフレーム飛びが出てしまいます。
その場合には、ノンバーバルコミュニケーションの部分がいくらか使えなくなります。
イメージが難しいかもしれませんが、この部分が結構なストレスになるのです。
そして、そのストレスがプレッシャーを呼びます。
関係の深い、よく知る間柄であれば、声の調子だけで相手の表情や仕草を想像して補うことができます。
この場合では、ストレスがいくらか軽減できるでしょう。
ですが、関係の浅い相手であれば、どの様は反応を想像することができません。
ストレスを軽減する方法がありません。
ですから、オンライン会議で会話をする場合は、対面の時程使えていないノンバーバルコミュニケーションの部分を、言葉によるコミュニケーションで補う必要がでてくるのです。
それが、特に相手との関係が深くない場合はより意識してすることが望ましいです。
今回のまとめ
ノンバーバルコミュニケーション大事!
オンライン会議の場合は、対面の会議以上に、積極的にリアクションをしましょう。
以上!