生き様038. ある在宅ワークエンジニアの前に立ちふさがった壁
在宅ワークが苦手なエンジニアです
4月の1ヶ月間、在宅ワークでお仕事をさせて頂いていました。
5月からは別のお仕事となった為、在宅ワークは終了しました。
一ヶ月在宅ワークをしてみた感想は「僕には向いてない」でした。
今回は、その話をしていきたいと思います。
在宅ワークが向かないエンジニアも居る
丁度、5月20日にこの様なニュースが出ていました。
『テレワーク環境が「生産性と生活の質」を高める要因に』 @IT
会員登録が必要な記事ですが、
一般公開されている部分にとても重要な一文がありました。
「ワークとライフの質がどちらも低下し、生活全体の活性度が低下する人が1割強存在していた」
どうやら、この1割(実際は15%!)が僕の様です。
その15%のレアな例である、僕がなぜ苦手だと感じたのか。
それについて自己分析した内容を説明していきます。
僕に在宅ワークが向かない理由
僕が在宅ワークが向かないと感じた理由は、大きく2点です。 追加で、僕が体験した特殊なケースを1つ入れています。
- 個人の性質:場所と時間の切り替えが苦手
- 労働契約の性質:時間契約という縛り
- (番外)住環境の問題
場所と時間の切り替え
僕は、場所と時間を切り替えないと、仕事モードに入れない人間です。
平日。ある時間から
「今まで生活の場でしたが、今からココは仕事の空間です!」
と言われても、上手く仕事モードのスイッチが入らないのです。
これは、完全に個人の特性のお話です。
似たような苦手を感じる人が居るでしょうが、全く一緒というわけではないでしょう。
若い頃、初めての休日出勤で私服でお仕事していたら、イマイチ身が入らなくて、
スーツとネクタイじゃないと仕事するテンションにならない!となっていた人です。※1
僕にとっての通勤時間というのは、仕事モードへの移行時間です。
仕事のために家を出る → 通勤時間で仕事モードへ徐々に移行 → オフィスへ出勤
という流れを取って、スイッチが入っていく(たまに入らない)のです。
場所の問題としては、僕は自宅をプライベートが充実するように配置しています。
そこに「快適に仕事をする空間」を入れる隙間はありません。
自宅に仕事用の書斎を配置するスペースもありません。
そして「仕事用のPCは職場から貸与された」という問題もあります。
これは、セキュリティとしてとても正しいと思います。
ただやはり置く場所がない!
仕方がないので、居間のちゃぶ台でお仕事していました。
だがしかし、これが健康に悪い&仕事の効率下げる!
みんな!在宅ワークではちゃぶ台で仕事するなよっ!!
さて、ここまで僕個人の特性に関わるネタを書いてきました。
しかし実は「毎日同じ時間に同じ場所へ行く」という事も苦手です。
「じゃぁどうしたらええねん!」ってなりますよね。
時間契約という縛り
余り契約の話をオープンにするべきではないとは感じますが、あえて切り込みます。
僕は月の時間単位で報酬を頂いていました。
つまり、【1日○時間×20日ぐらい】を働かないと契約額が満額貰えないという契約です。
今まで、オフィスで働いていた時は、何の問題も感じない契約でした。
これまで正社員や派遣社員として仕事をしてきた時も同じ契約ですから、馴染みも深いです。
仕事の内容も時々で変わったり量に波があるので、成果型では難しい点もあり、納得して契約を結んでいます。
ただ、それが在宅ワークで、となると難しさを感じます。
僕が請けたお仕事は、在宅ワークで時間契約でも大きく問題ありませんでした。
僕はこれを、たまたま、偶然だった、と感じています。
ですから、もし今後、他のお仕事を請けるとして、時間契約での在宅ワークは避けたいな、とも感じました。
それは、在宅ワークでは特に「仕事時間の量が仕事の質に結びつかない」と感じたからです。
在宅ワークという仕事環境の強みを活かすには、時間の縛りが邪魔だと感じました。
自宅に居る、ということはプライベートと仕事の距離が近くなります。
自宅に居れば、どうしても日常的な行動が入ってきます。
この時、明確に「今は仕事時間中だから日常生活的な行動はしない!」と割り切れるでしょうか?
今後も、割り切り続けることができるでしょうか?
僕はできない、と感じます。
だからといって、仕事の質や量で報酬を決める契約ができるか?
と言われると、それもまた適切な見積もりができる経験がないので難しいと感じる今日この頃です。
番外:住環境のトラブル
僕の住んでいる所は、日中の騒音が大きいです。
どこが発生源かは知りませんが、頻繁に「カーン!カーン!」という金属を打ち付ける様な大きな音がなり続けます。
大きなエンジン音がする事もあります。
そして偶然、4月からこの時期まで、付近で住宅の取り壊しラッシュが発生しています。
音だけならともかく、鉄筋アパートの構造を壊す際の揺れが2~3日酷かったのには、耐えきれませんでした。
普段家にいる時間は、これらの活動が止まっている時間帯ですから、
たまの休日ぐらいしか気にはなりませんでした。
ですが普段から、家で仕事をしていたらどうでしょう。
仕事に集中したい時、オンライン会議の時。
こういう環境の影響が地味に効きました。
カフェやコワーキングスペースに逃げようにも、このご時世ですから…
とても困ったものです。
この様な場合に、落ち着いて仕事をできる場所を用意すること。
テレワークが中心になっても、自宅以外で仕事ができる場所は必要です。
ですから、オフィスや代替施設の需要は、無くならないだろうと考えています。
今回のまとめ
- 全てのエンジニアが在宅ワークで幸せになれるわけではない
- ちゃぶ台でお仕事、ダメ!絶対!!
- 時間制労働しかない現状は、在宅ワークに対する大きな壁だろう
- 時には自宅以外のワークスペースという逃げ場所も必要!
以上!
※1:クールビズとか私服勤務の現場とかで徐々に慣れたが、今でも仕事はスーツでしたい派