生き様023. サラリーマンと各種保険と給付と
サラリーマンは色々と護られている
今回お話する内容は、僕としては「満を持して」という内容になります。
前2回でフリーランスという立場や働き方について、ある一面からのお話をしました。
それを前振りとして、今回は「サラリーマンが護られている」という、ある一面をお話しようと思います。
給与明細に書いてある4種類の保険+α
サラリーマンを護るもの、それは給与明細に書かれています。
これを読んでいるサラリーマンの皆さんは、給与明細をしっかりと見ていますか?
このコラムを読む前に、ちょっと自分の給与明細を取り出してみてください。
「フリーランスだから給与明細なんてないよ」という方は、マイナビさんのこちらのページにわかりやすい給与明細のサンプルがありました。
こちらを見てみて下さい。
今回は給与明細の読み方について、詳しくお話しません。
要望があれば、そういう事を説明する回を設けても良いですね。
今回注目するのは「控除」と書かれている欄。
そこには、3つの「保険」と書かれた項目があります。
その中でも「健康保険」と「雇用保険」について取り上げます。
その他の保険については、今回は取り上げませんので、今ちょっとだけ触れます。
「雇用保険」は空欄の人、金額が書かれている人、それぞれがあると思います。
介護保険の加入対象は、2020年2月現在では「40歳以上」です。
現在40歳未満の僕は、介護保険に加入したことも、恩恵を受けたこともないのです。
なので、「大切だよ」程度しかお話することができません。
もしくは「介護保険の利用方法/報酬算定方法」を知っているので、これならお話できる、かな?
そして「厚生年金」は正式名称は「厚生年金保険」と言います。
厚生年金は、保険料を本人と会社が折半して支払っています。
その為、個人で支払う「国民年金保険」より、給付を受ける時の額面が多くなるのだそうです。
プラスα、給与明細には書いてない「労働災害保険」もあります。
これは会社が保険料を支払っています。
できればお世話になりたくない保険ですね。
(お世話になったこと、あるんですけど…)
僕が雇用保険のお世話になった話
僕が雇用保険のお世話になった時期は2回あります。
第11回に書いた「医療事務を勉強していた」時
第10回に書いた「キャリアコンサルティングの勉強をしていた」時
です。
どちらも「失業給付」という金銭的な給付に助けられています。
ただそれだけではなく「職業訓練を通して勉強し、自分のスキルアップに繋げていた」時期でもあります。
この「職業訓練」という給付が、強いです!(語彙力)
テキスト代等僅かなお金は掛かりますが、授業料は「雇用保険の給付」として支払われています。
更に「通所手当」として、交通費も幾分か支給されます(上限有りで満額ではなかった?)
日々の生活費を頂けて、さらに勉強までさせてくれ、就職サポートまでしてくれる!
そんな至れり尽くせりな制度、凄いですよね!(語彙力2)
ただし、この「職業訓練」は「就職を目的とした訓練」ですので、
ただ単純に「自分磨きとして~」とか「お得だから~」みたいな動機で受講するのは辞めて下さい。
最後にですが、職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」があります。
雇用保険の給付として受けられるのは「公共職業訓練」です。
求職者支援訓練は、雇用保険に加入したことが無くても、受講することができます。
詳しい条件等はコチラ
まとめると、サラリーマンは仕事を失っても、ある程度は雇用保険により生活を支援して貰えるのです。
その為の「雇用保険料」は、しっかり払いましょう!
僕が健康保険のお世話になった話
これは第10回でサラッと書いた「癌手術後の経過が悪くて退職して長期療養していた」時です。
まず給付を受けたのは、医療費です。
手術とその後の入院では、医療費が高額になる為「限度額適用認定証」を予め発行しておき、医療費では一定額以上が掛からないようにしておきました。
個室も使っていませんし、食事も含めて、1回の入院で10万円は超えていない、と記憶しています。
そして、復帰するまでの間は、傷病手当金の給付を受けました。
聞き馴染みのない言葉かもしれませんので、全国健康保険協会さんの説明ページへのリンクを置いておきます。
簡単に説明すると「病気や怪我で働けない間の収入の一部を、保障しますよ」という給付です。
在職期間中に負った一つの傷病であれば、退職後も支給期間の範囲内で給付を受けることができます。
贅沢をする事はできませんが、静かに暮らして体調を整えるには、十分な金額の補償を頂きました。
まとめると、サラリーマンは病気や怪我をした時の治療費、それによる療養期間中の収入の一部を支援してくれるのです。
フリーランスは、怪我や病気になって働けなくなったら、一気に無収入ですからね。
癌の症歴がある自分が、よくもまあフリーランスを選んだものだ…と思います。今でも。
今回のまとめ
- サラリーマンは5種類の保険に護られている
- 厚生年金保険は、老後の生活を護る
- 介護保険は、介護が必要になった時の生活を護る
- 労災保険は、労働中の事故や災害の怪我の医療費や生活を護る
- 雇用保険は、失業中の生活を護ったり、再就職の支援をしてくれる
- 健康保険は、労働中以外の怪我や病気の医療費を一部負担してくれて、それで働けない間の生活も護る
- 保険料はしっかり払いましょう!
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