「病院に行くので休みます」がなかなかいえない
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、@IT自分戦略研究所 編集部おすすめのコラムを紹介する。女性エンジニアが語る「病気の悩み」、他者の予定に翻弄されるテストエンジニアの日常、特定労働者派遣エンジニアの「人間関係をよくする方法」の3本だ。
医者とエンジニアの不毛な会話
プログラムに恋する森姫氏による『恋愛感情で仕事はできるか?』。仕事をしながら体を大事にすることの難しさを痛感した日。
「3カ月に一度、平日の検診に来てください」という医者の言葉に、森姫氏は「できません」と即答した。医者は仰天する。「有給があるでしょう? 欠勤はできないの!?」「難しいですね……」。不毛な会話が続く。
森姫氏が受けたのは「子宮頸がん検診」。女性特有のがん検診である。企業の理解が薄いため会社を休みづらい、と森姫氏は語る。しかし、仕事は健康であってこそできるもの。「くれぐれも、自分の体を大事にしてください!」と、森姫氏は熱弁する。
わたしの予定は、わたしだけのものではない
テストエンジニアの第3バイオリン氏による『オブリガート ~感謝されるテストエンジニアになる~』。さまざまな人の都合に翻弄される、テストエンジニアの実態を紹介している。
テスト前には、開発やクライアントによる作業がある。テストエンジニアは、どうしても彼らの予定や都合に振り回されることが多い。立て続けに予定の変更を迫られた第3バイオリン氏は、「会社にいるときのわたしの時間は、わたしだけのものではない」と悟ったという。
開発側も、好きで無理をいってくるわけではない。テスト側としてもそのことは分かっているし、できる限り依頼には応えたいと思っている。しかし、急な依頼へのリソース配分はやはり厳しい。「時間厳守」は、開発側にとってもテスト側にとっても、「最重要スキル」ではないだろうか。
人間関係の悩みは「演技」で突破すべし
特定労働者派遣エンジニア ちょりぽん氏による『特定労働者派遣で働くということ』。業界経験9年目のエンジニアによる新連載だ。
プロジェクト内の人間関係に悩むエンジニアは多いだろう。優しい人や怒りっぽい人、ベテランの人から新人まで、さまざまな人間がかかわるプロジェクトは、そもそも人間関係のトラブルが起きやすい。人間関係で仕事を辞める人を何人も見送り、自身も心を病みかけた経験を持つちょりぽん氏は、「人間関係の悩みに対する、自分なりの“答え”」を見つけたと語る。
ちょりぽん氏によれば、「業務の遂行能力を持っていれば、人間関係のトラブルのほとんどを防止できる」という。「使える」人材を、誰も無下には扱えないからだ。それでも、どうしても反りが合わない人間はいる。そんな場合は「自分を変えてみる」と良い。相手を変えるよりも、自分が変わる方が簡単だからだ。仕事をこなすためには、本来の自分とは違う人間として「演じる」ことも必要なのである。
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