忘れがちな女性特有の【がん】について理解してください
「ガン予備軍の一歩手前ですね!」
それってむちゃくちゃ健康ってことやないか~い。
と、心の中で目の前でカルテを眺めているお医者さまにルネッサンスなツッコミをいれそうになりました。会社で行っている健康診断に引っかかったわたしは、くわしいことを聞くために土曜日を利用して産婦人科に来ておりました。産婦人科ということで、健康診断にひっかかったのは「子宮頸がん検診」でした。
あんまり詳しいことはわからないので、わたしが知っている範囲で書きますね。
子宮頸がんの「予備軍」的な検診があるんですけど、それの結果が数値にすると1~5までありまして。
4以上は「がんを強く疑う」
3は「グレーゾーン」
2以下は「あ、健康だからOK!」
ということになっております。
最近は1~5の表記はしないそうなんですが、まぁ、わかりやすくするためにこの表記で。
で、健康診断にひっかかるのは3以上のタイプ。
お医者さまは真剣な目で言いました。
「君ががんである可能性は低いけど、まったくないわけではない。この簡易検査では3なのか4なのかはわからないんだ。とりあえず、精密検査を実施します。でも、精密検査はこの病院ではできないから平日に大学病院にいってもらえるかな?」
なんですと? 平日に大学病院? とりあえず、がんが怖いので部長に事情を説明して行きました。
その結果が、一番上に書いたとおりです。
「がん予備軍の一歩手前」。具体的に言うと「3a」でした。
3はくせものです。「3a」と「3b」とあって(ややこしい!)、3bからは治療対象となる「がん予備軍」(正確には中~高度異形成という)。3aは「がん予備軍一歩手前」(正確には軽度異形成という)です。3aは治療の対象にはならず、経過観察なんです。
以上が「子宮頸がん」のご説明。長くなりましたけど。
本題はここから。
精密検査でグレーゾーンまっただなかで経過観察となってしまったわたしにお医者さまは言いました。
「経過観察するから、この(大学病院)に3カ月に一度金曜日においで」
「なんで金曜日なんですか?」
「施設的には金曜日じゃないと困るんだよ」
ここからお医者さまとの仁義なき戦いがはじまりました。
「いえ、わたしはお仕事しておりますので……。平日は休めないんですよ」
「有給があるでしょー!?」
「うちの会社は土曜日が有給消化日になっておりますので、勤続6年以上じゃないと有給は出ません」
「じゃあ、欠勤しておいで」
「3カ月に一度、半日お休みするのが2日(検査と結果報告)もあったらお仕事がなくなります」
「あなた、この検査結果みたらわかるとおもうけど、ウイルス的にいえばがんになる確率は高いのよ? がんになったら手術で、発見が遅くて最悪の場合は子宮摘出だよ? 子供産めなくなっちゃうよ? 一生がかかってるのよ? わかってるの!?」
お医者さま的にいえば、
「病院にしょっちゅうかからないといけなくてクビになる会社なんて捨てちゃえば?」
だと思いますが、捨てられるのはこっちなんです。
「そんなに仕事が大切なの?」
「今の仕事が大切だとは思っていませんが、今の生活がかかっているので……」
まさに、仕事と健康の仁義なき戦いでした。
「体は大切! 病院に行けないぐらい会社は非情じゃないよ」
と、このコラムを読んでいる方は思うかもしれませんけど、現実は厳しいのです。
「あんなにしょっちゅう病院行くためにぬけるやつなんか、切っちゃえばいいんじゃないのー? あいつの代わりなんて探せばいるんだから」
という会話がなされているのが実際なんです。聞いたわけではないので、実際かどうかはわかりませんが、しょっちゅう休むなんて企業から見ればいい気がしないのです。
ましてやわたしはハケンの身(出向ではないと最近思ってきてます)。休みまくるハケンなんていらない!! ポイッ!! やれ、病人には辛い「仕事」だなぁ……と思います。
仕事をしながら治療はできないのか? 労働者から見たわがままかもしれませんが、「精密検査休暇」なるものを作っていただきたいと思うし、そのことで休むことによってハケンのクビを切らないでいただきたい。
「ガンになる方が悪い! 普段から不摂生してるんだろ!!」と思われがちですが、他のがんはどうだか知りませんが、子宮頸がんは防ぎようのないウイルス性のものです。不摂生してなくてもなる人はなっちゃうんです。
仕事を休むことに抵抗があって、医者ともめたわたしは現在経過観察の身です。上には書ききれませんでしたが(長くなるので)、なんとか土曜日枠をあけてもらうことに成功して、病院にて3カ月に一度検査を受けております。
3aでも長期で続けば治療対象にはなります(そしてハイリスクのウイルス持ちなのでなおさら……)。
「こんな自分の病気のこと、コラムにしなくても……」とは思ったのですけど、自分が3aだと知って、そのことを同じIT技術者の女友人に話したら
「わたしも!! 土曜日に検査受けに行く!!」と言ってくれたのです。
誰かに言われないと、こういう健康って考えないのだなぁ……と実感したので、世の働く女性に「忙しいから検診なんて行かない」なんて思ってほしくないために書きました。あと、決して「自分は大丈夫」なんて思わないでほしいですね。わたしも思っていたので・・・。
わたしに至っては今のところの人生設計に「子供を産む」というのが入ってなかったので(だって彼氏とかそういう相手はいないから……。ここ数年ぐらい)、「別にがんになってもいいや」と軽く見ていたのですが、仮にがんになったとして本当に最悪の事態になったら嫌だ!! というのが3aになって、さらに「ハイリスク型ウイルス」に感染していてもうそれがどうにもならないというのを知ってからリアルにでてきました。
このコラムで社会をごろっと変えられるとは思っていませんが、世の女性技術者に言いたいのは「もっと自分の体の将来を大切に!! 特にがん検査は定期的に受けて!!」と。
あと、男性は女性の病気を軽視しないでいただきたい。
「またこいつ検診でやすむんだー」、なんて変な目で見ないでください!!
命をつなぐということができなくなるかもしれないんです!! そして企業に言いたいのは「女性特有のがんをもっと理解して!健康のことで簡単にクビを切らないで!!」ですね。特にハケンを取り扱っている大手企業に言いたいですね……。
このコラムを読んだ方は、ちょっとでも「健康」について考えてください。グレーゾーン真っ只中の女性からの意見でした。
以下、子宮頸がん参考サイト。
http://www2.plala.or.jp/oniwa-kokko/index.html お庭のこっこ
http://www.orangeclover.org/ オレンジクローバーキャンペーン
コメント
にゃん太郎
森姫さん、おはようございます。
うちの奥さんは森姫さんとは違う病気ですが、やはり3ヶ月に1回大学病院の産婦人科に金曜日に行っています。私もこの時は有休取ってついて行きます。何度か手術・入院歴があるので少し不調を訴えると非常にコワいです。
会社経営をしていたので実は会社の言い分も理解できますが、3ヶ月に一度ならいいんじゃないの?と個人的には思います。ちなみに、
> 「うちの会社は土曜日が有給消化日になっておりますので、勤続6年以上じゃないと
> 有給は出ません」
とありますが、微妙に分かりづらい表現ですが後半の部分だけ取ると労働基準法違反ぽいです。よほど仕事が繁忙期でなければ勤続6ヶ月以上(そのうち8割以上出勤が条件ですが)で有休はもらえます(例えパートでも条件さえ満たせば)しかも基本的に取得は自由です。
ま、法律論振りかざせば良いってもんではないと思いますが、人を大事にしない会社はどうしたもんかねぇ。
病気は予防が肝心です。がんは若い方が進行が早いので仕事と天秤にかけたくなる気持ちはわかりますが、本当になってしまうと仕事どころではなくなるので気長に通って下さい。
guest
似たようなこと、お客様に言ってませんか。 > ALL
富良野
森姫さん
はじめまして。
気になったので書かせていただきました。
患者にとっては病気はプライベートであって休日に検査や治療するべきものだと思っているかもしれませんが、病院や検査会社は仕事で医療にかかわっています。
「私は平日休めないんだから土曜日にしてください!」
と主張するのは、
「あんた達土曜日にに出てきて働きなさいよ私のために!」
と言ってるのと同じであるとは思いませんか?
自分のことはとても考えて主張するけど、相手のことは考えていない。
コンビニ医療を要求する患者とどこか変わらない部分を感じます。
そもそも、土曜日の検査枠は基本的には緊急の検査枠なわけで、それを無理やり侵略している行為です、しわ寄せは土曜日に急な病気やけがをした人の検査が遅れると言う事態を招くわけです。
恥ずかしいと思いませんか?
私だったら恥ずかしくてこんなことしたって書けません。
MERCY
せっかく流動性の高い業界にいるんだから
三ヶ月に一度、しかも通院のためにすら休めない会社なんか辞めちゃえば良いんじゃないですか?
駄目な会社が存続する理由は、駄目な会社でも社員が辞めないからなんだから。
地方のことは正直よく分かりませんが、首都圏なら歯医者に通ってるからって理由で毎週午後早退でも問題無いと思います。
というかよく見かけます
テツオ
みんな述べてることは正論なんだけど・・・
例えば「ガン患者ですけど雇って下さい」と言われて雇ってくれる会社ってどれ位あるでしょうか?地方でそういう会社を探すのは非常に難しいでしょう。
また、森姫さんのケースでは「コンビニ医療を要求してるのと同じ」と非難するのはちょっと可哀想かな・・・確かに緊急ではないけど、他の病院で代用できるかと言われるとできないケースに当たるからです。
もちろん今のままでいいというわけではありません。
森姫さんがすべき事はまず自社の上司と相談して、上司(もしくは経営層の人間)とともにハケン先の了承をもらうのが先決だと思います。
それができない会社なら・・・辞めざるを得ないのかな。
ちなみに私の妻は新婚当時、ステージ4と診断されて子宮口を削除する手術を受けました。
あずK
会社を休んだら迷惑をかける、という気持ちは良くわかります。
とはいっても、そのレベルが3ヶ月に2日というのは気にしすぎですよ。
1ヶ月に1日休むレベルでも、怒らない会社(社員さん)の方が多いと思います。
実際に、3ヶ月に2日休むことを「ふざけるな」と会社に言われているのであれば、
もっと病気と検査のことを理解してもらえる会社へ転職すべきだと思います。
こういう時代だから転職は難しいという思いもあるかもしれませんが、
JOB@ITみたいな転職支援のサイトや支援会社にお世話になれば、まだ違いますよ。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。
「病気を治したい」「今の会社に病気のことをわかってほしい」と二兎を追っていたら
会社には理解もらえずに働かされ、病気も進行して、なんていう
悲しい結末になる可能性もありますよ。
自分の体のことを優先させる。
会社への説得も努力はする、けど、しすぎない。
「なんでわかってくれないのか」と思うくらいなら転職する。
そうすべきなのかな、と、個人的には思っています。
ななせ
はじめまして
「子宮頸がんは防ぎようのないウイルス性のものです。」と
書いていますが、海外では予防ワクチンが一般的ですよ。
だいたい、小6と中3の時に注射してもらいます。
でも、このウィルス(HPV)はエッチのときに感染するので、
処女のうちに2回とも完了していないと(少し)危険です。
うちの娘(小5)にも昨年米国在住時にやってもらいました。
他にも、肝炎とかワクチンがあるのに日本では実施せず、
逆に日本がODAとかで外国で無償実施しているんですよ。
なんかへんな国ですね。
isana
初めてコメント書かせて頂きます。
私は1年前、森姫さんとまるで同じ状況に居ました。
それこそ、3aでハイリスク型のプログラマです。
そのような状況になったがために当時勤めていた会社にも相当ご迷惑をかけたと思いますが、これを機に「健康」というものを真面目に考えるようになれました(今までは仕事一筋で、不摂生をしても「仕事なんだから仕方がない」と思っていたので)
私としては、出来れば会社で自分と関わってくる方々に、もう少し自分の状況を理解してもらえることが大事なのでは?と思います。
子宮頚癌の検診結果と経過観察などは、一般の方々にはちょっと分かりにくいものだと思います(私が初めて3aで引っかかった時は、子宮癌になったと勘違いしてしまいました)しかし、経過観察というとても重要な時期だという事は、周りの方々へも分かりやすく説明しなければ、伝わらないような内容だと思います。
私も当時の上司に、分からないながらも自分で調べ、事細かく伝え、理解して頂きました。
生活がかかっている為に仕事を優先するのは、普通の事だと思います。
しかし、もし子宮頚癌にかかってしまったら仕事をする事すら難しくなってしまう。一度は休職しなければならない。
そんな状況になる前に、自分の身体の変化を知ることが出来る検診です。
せっかく受けて早期発見出来たのですから、この機会に仕事の事、自分の身体の事、じっくり考えるのもとても良い事では無いかと思います。
ちなみに、私はその時生活全般の見直しをする為に、会社を退職し、食生活や環境を改め、今ではクラス2の正常値に戻り、別の職場で働いております。
昔と仕事量はさほど変わりませんが、自分の中の仕事のウエイトは少し少なくなったかもしれません。自分の事を考える余裕も生まれたのだと思います。
>他のがんはどうだか知りませんが、子宮頸がんは防ぎようのないウイルス性のものです。不摂生してなくてもなる人はなっちゃうんです。
とありますが、子宮頚癌も結局は免疫力の低下で発症します(子宮頚癌は子宮頚部異形成を引き起こす原因とされているヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によっておこるものですが、通常の免疫力があれば、自然排除されるものだからです。免疫力の低下などにより自然排除することができずにHPVの長期感染が起こることで異形成を引き起こすことが分かっています)
なので、少なからず免疫力の低下があったかと思いますので、やはり不摂生なども原因の一部にはなると思いますよ。
森姫さんも、早く正常値に戻ることをお祈りしております。
森姫
にゃん太郎さん
こんばんはです。
奥さんも婦人科のご病気とは・・・。
手術・入院歴があるとなおさら怖いですよね。
私はまだ手術などの経験はありませんがちょっとでも体調が悪いと「え?」と思います。
> よほど仕事が繁忙期でなければ勤続6ヶ月以上(そのうち8割以上出勤が条件ですが)で有休はもらえます(例えパートでも条件さえ満たせば)しかも基本的に取得は自由です。
これに関しましてですが、私も「これは違法だろ」とおもって
会社の社長に尋ねたことがあります。
社長が言うには「土曜日は働く日で、有給でカバーしています。
平日休むのなら土曜日に働いてください」とのことでした。
「でも土曜日の方が有給よりおおいですよね?」と聞いたら
「そこは・・・まぁ・・・・(苦笑)」とお茶を濁されて
よくわからないままです・・・。
森姫
guestさん
申し訳ないですが、その一文のみでは
わたしにはguestさんの真意がわかりませんので
加筆お願いします。
森姫
富良野さん
はじめまして。
富良野さんのコメントいただくまで
自分から完全に「医療現場目線」がぬけておりました。
そこはお恥ずかしい部分ですし、反省もしております。
不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。
ただ、
> 私だったら恥ずかしくてこんなことしたって書けません。
この一文だけは反論させていただきます。
私の捉え方のまちがいかもしれませんが、これだと
「子宮頸がん検査の行為」自体を否定しているように思えます。
検査のなにがはずかしいのでしょうか?一歩間違えたら・・・のことを考えると
恥ずかしいなんていってられません。
それだけは私の気持ちとして言わせていただきます。
森姫
MERCYさん
地方でもさすがに通院で休めない会社はどうかな・・・と思いますが、
3か月に1度単位の契約である派遣(私は出向ですが、契約期間は似たような感じ)には
3か月に2日はかなり重いのが実情です。
> 駄目な会社が存続する理由は、駄目な会社でも社員が辞めないからなんだから。
たしかにそうですね。こちらにかんしてはごもっともだと思いました・・・。
(と言って、自分の会社を駄目だと言っているわけではありませんが)
森姫
テツオさん
たしかにみなさんおっしゃっていることは正論ですね。
そして「将来ガンになるかもですけど、雇ってください」といったら
雇ってくれるところは正直少ないのが現状だと思います。
それでも、派遣先にはちゃんと言おうと思います。
自分の体のこととはいえ、自分ひとりで生活して、仕事しているわけではないので・・・。
断られたら断られた時ですかねぇ・・・。
追伸
奥様、お大事になさってください。
森姫
あずKさん
1か月に1回の休みは・・・多いのか少ないのか正直わからないところですが、
一度私用で休んだ時はあまりいい顔されませんでした。(私用だったからかもしれませんが)
>「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。
自分の体のことは重要にしなければいけないのと
会社への説得が
ただいま葛藤しているところです。
特にわたしの勤めている会社は「人材派遣型」なので
なおさらです・・・。
森姫
ななせさん
はじめまして。
海外では予防ワクチンがでているそうですね。
これは情報不足で申し訳ございませんでした。
ただ、わたしは日本在住ですので・・・(汗)
ワクチンの認証が降りていない現在の日本では
予防ワクチンは厳しいですよね・・・。
はやくなんとかしてほしいものです。
森姫
isanaさん
はじめまして!
今に私の状況ですね・・・。
> 私としては、出来れば会社で自分と関わってくる方々に、もう少し自分の状況を理解してもらえることが大事なのでは?と思います。
「経過観察」であって「がん」ではないと思われて
そんなに深刻には思われてないんでしょうね・・・。
(私もいろいろ調べるまでは「なーんだ!がんじゃないじゃん!!」と思っておりました・・・)
本当はとてもとても重要な時期なんですが。
今回のことで、「仕事と健康」について
よく考えることができたように思えます。
(ってまだ考え中なんですけどね。
ただ「働く女性はもっと自分の身を大切に!」が言いたくてコラムにしました)
3になったらなかなか2にはならないと思っていたのですが、
努力次第では2にもなるのですね!!
ありがたい情報です!!やはり仕事が忙しいと免疫力が。
大局
はじめまして
私の一番の親友は子宮頚がんで亡くなりました。
彼女は教師で当時中学三年生の担任だったので
具合が悪くても休めなくて発見が遅れました。
そして病が見つかった時には
既に手の施しようの無い状態だったそうです。
35歳の若さで彼女にそっくりな幼い2人のお嬢さんを残して
逝ってしまった彼女の事を思い出すと今でも涙が出ます。
彼女が亡くなってから、私も毎年必ず検診を受けています。
早期発見は、とてもラッキーな事だと思います。
ご自分の体調を第一に考えて、無理しないでくださいね。
ひら
森姫さん
はじめまして。
僕の友人も、派遣として働いています。(ITではありませんが)
森姫さん同様に、ほとんど休みなしに働いております。
「たまには休まないと倒れるよ?」と言っても、彼は「派遣同士の間でも
競争があって、もし休んだりしたら競争に負けるから」といって
聞き入れませんでした。
案の定、倒れました。
一命は取り留めたものの、神経をやられてしまい、痛いとか熱いとかの
感覚がないそうです。知らずにやけどしていることもあるため、
安心して風呂に入れないのだそうです。
やはり体があってはじめて仕事ができますので、このようになる前に
どうぞ無理をなさらずにご自愛くださいませ。
にゃお
はじめまして。にゃおといいます。
私も持病があり、2ヶ月に一度、病院に通っています。
富良野さんのコメントへの反論ですが・・・
> 私だったら恥ずかしくてこんなことしたって書けません。
これは、子宮頸がん検査云々のことを恥ずかしいといっているのではなく、
「土曜日枠をあけてもらうことに成功」ということを書いたことだと思います。
森姫さんと同じ状況になった人が、「土曜日もあるんでしょ?土曜日にしてください。」というようなことを言わないとも限りません。
富良野さんのコメントは、私自信、とても考えさせられました。
まったく違った視点での指摘でしたが、なるほどと思いました。
かず
はじめまして。
人事(ひとごと)じゃないと思いコメントしました。
私も健康診断で「クラス3」が出たため、婦人科の診察を受けました。
診察した先生が「外見上、あまり異常はみられないけど、念のため精密検査しておきましょう」とおっしゃったのでお願いしたところ、初期のガンが見つかったんです。
幸い本当の初期だったので悪い部分だけ切除すればよく、抗がん剤治療は必要ありませんでした。
あの時面倒臭がって婦人科の診察を受けなかったら・・・と思うとぞっとします。
どんな働き方をしているかを問わず、女性の方には必ず定期検査を受ける事をオススメします。
nightRaven
はじめてコメントします。nightRavenと申します。
年齢的にも全然ヒトゴトではない話なのですが...。
読んでて気になった点をいくつか...。
まず最初に思ったのはバトルする相手を間違ってませんか?ということです。
派遣か出向かわかりませんが、会社に相談したのでしょうか?
>お医者さま的にいえば、
>「病院にしょっちゅうかからないといけなくてクビになる会社なんて捨てちゃえば?」
>「あんなにしょっちゅう病院行くためにぬけるやつなんか、切っちゃえばいいんじゃないのー? あいつの代わりなんて探せばいるんだから」
>という会話がなされているのが実際なんです。聞いたわけではないので、実際かどうかはわかりませんが、しょっちゅう休むなんて企業から見ればいい気がしないのです。
>ましてやわたしはハケンの身(出向ではないと最近思ってきてます)。休みまくるハケンなんていらない!! ポイッ!! やれ、病人には辛い「仕事」だなぁ……と思います。
上記のような記述はありますが、これって実際に言われたわけではありませんよね?
しょっちゅう休むことが企業側にとっていい気がしないのは当然だとは思いますが、それ以外のところで実際言われたわけではない情報をさも実情のように書くのはどうかと思います。
#派遣元、派遣先、共に相談の上でダメって言われたのであれば申し訳ありません。
平日は仕事をしている私達に、それなりの都合があるように、病院には病院の都合があります。
コラムを読んだだけでは、どうしても土曜日にねじこまなければならない理由が見つかりません。
さしつかえなければ、会社側とどのようなやりとりがあったのか教えていただけませんか?
#私も派遣の経験があります。体調を崩して休みが多くなった時もありましたが、その辺りは派遣会社、派遣先と相談してフォローできるような体制を考えてもらったりもしました。
#なんだか、しばらく前の「派遣切り」に影響されて、予想以上に過剰反応しているように見えます。
テツオ
本人や家族、身近な人が病気になった人とそうでない?人との論点がずれているような…
医師のかたを持つコメントを出してる方々へ
森姫さんだけが悪いですか?
くだんの医師が「仕事熱心なあまり、ベストだと思われる答えを押し付けている」ように見えませんか?さらに拙速な回答を求めているようにも見えませんか?
これは病気のお話ですけど、仕事上でも同じことがあると思います。
顧客との打ち合わせの中で、自社に持ち帰って判断すべき内容をその場で回答を求めてもお互いに納得できる回答は出来ないと思います。
もちろん、森姫さんがすべきことは分かっていると思いますが…。
「とりあえず予約入れておくけど、都合が悪かったら後日連絡下さいね。」と医師が最初に言ってたら、バトルする必要もなかったと思いますよ。
「先生」って名乗る職業って悪意なしで不要なバトル仕掛けてくること多いから。。。
まゆか
はじめてコメントさせていただきます。
私もIT業界で働いておりまして、一年ほど前に他の症状で婦人科にかかった際に検査をし子宮頚がんの疑いがあると診断されました。(上記の例だと2~3ぐらい、という微妙なニュアンスでした)
しかし、私も仕事が忙しく、また森姫さんと同じような気持ちでなかなか休むとは言いづらく「まだがんじゃないならいっか」と思い放置していました。
現在、病状が進行し、他の婦人科の病気も重なってしまい、まともに出勤できない日が続いて、今月末で退職します。ほぼ解雇に近いような退職勧告を受け、受諾した形です。
私は一応正社員としての雇用でしたが、こういった結果になってしまいました。
退職前になって、周囲の婦人科の病気への理解の浅さを痛感します。
私自身が浅はかな気持ちで放置したことがそもそもよくなかったのですが、痛みがひどく出勤できない、と訴えても理解していただけません。
欠勤し始めてからは自分なりに調べて、上司にも順を追って説明しましたが、「知識として理解できるが、そんなに休まれては・・・」というリアクションでした。
会社によるし、人によるとは思いますが、正しく理解していただくのって難しいんだなぁと思います。
今は、仕事は変えられるけど体は自分の体だけ。まずは体を大事にしよう、と思い治療に専念する気構えです。
どうか、取り返しのつかない状況まで悪化する前に、ご自愛ください。
wk
森姫さん、お大事に。
このコラムの主旨とは異なってしまうコメントですみません。
日本人は「仕事が命より大事」という感覚が強すぎると思います。
そもそも、この会社は明らかに法律に違反している犯罪企業です。
労働関連の法律は違反しても構わないという風潮が変わっていく
ことを切望します。
「ブラック企業」という単語があること自体、行政の怠慢です。
森姫
大局さん
はじめまして。
自分がこうやって早期発見できたことは
本当にとてもラッキーなことだと思っています。
経過観察でも長期であれば治療対象になるということなので
はやいうちに治したいです。
それにしても35歳の若さで亡くなってしまったご友人のことを思うと
大変残念ですね・・・。
このコラムを読んで一人でも多くの女性が「子宮がん」について
考えてくださればと思います。
森姫
ひらさん
はじめまして。
> 「派遣同士の間でも競争があって、もし休んだりしたら競争に負けるから」
雇う側からすれば「こんなことまで思わなくても・・・」と
思うかもしれませんが、
雇われる側としてはやっぱり競争意識をもってしまいますね。
もちろん、休んでいる人が仕事ができないわけではないですけど。
やっぱり原点の対象にはなるのかなぁ?と思ってしまいますね。
しかし、体あってのお仕事ですので
無理はしません。
森姫
にゃおさん
「土曜日検診が恥ずかしいこと」だということは後々とらえたのですけど、
ひょっとすると、自分みたいに子宮がん自体を否定していると捉える人もいるかな?
とおもって反論させていただきました。
富良野さんのコメントについて、もちろん皆様のコメントについて
「なるほど」と思うことも多いですし
「自分文章足りてない・・・」と考えることも多いです。
森姫
かずさん
がんについては人事(ひとごと)だと思ってほしくないと思って
こういったコラムをかかせていただきました。
ちょっとコラムでは伝わらなかったのかもしれませんが
私個人としては
「女性にもっとがん検診を!!」
という願いがこもっています。
特に働く女性は検診の意識が薄いと思いますので・・・。
森姫
nightRavenさん
はじめまして。森姫と申します。
たしかに今のご時世にびくびくしている箇所はあります。
派遣切りが正直怖くてなりません。
実際に多くの人がさまざまな理由できられているのを見たりしていますので
ちょっとのことで休むときられるんじゃないか?という
過剰な心配をしてしまいます。
実際、いまのわたしは「1か月契約」というド短期契約なので・・・。
コラムは特に「土曜日推奨」というわけで書いたのではありませんが・・・
捉え方によっては「忙しい人は土曜日に行けばいいじゃん!!」としかとれませんね。
申し訳ございません。
こちらに関しては色々な方から
「病院側」と「患者側」からの意見をいただいておりますので
まさに仁義なき戦いのような意見交換になっております。
どちらかが完璧に折れるのでは、「?」となりますので
両方が歩み寄れる体制がつくれればいいんじゃないのかな?と思います。
具体的には・・・まだわからないですけど。
森姫
テツオさん
ちょっと論点がずれているというか・・・
いただいたコメントを読む限りでは私の主張したかったことが
ねじまがって伝わっていますね・・・。
後でコメントで補足いたします。
nightRavenさんのコメントにもかかせていただきましたが、
色々な方が歩み寄って健康について考えるべきではないかと思います。
「命」はそれぞれ一つしかないわけですので
それに対してそれぞれが真剣に話し合って歩み寄れば・・・と。
森姫
まゆかさん
婦人科の病気に関しては
まだまだ知識面では一般的に知られていないと思います。
私もこのコラムをかいてから
いろいろな方(会社など)に説明をしてまわっているのですけど、
皆さん「なんとなくしかわからない」とおっしゃります。
「そういう病気があるのは知ってるけど・・・。どこまで重いのかわからない」
という感じでしょうかね。
身近ではないのでわからないというのもあると思います。
これを文章や口頭で正しく理解してもらうのは・・・
やれ難しいことだなぁと本当に思いながら
コメント欄を書いております・・・。
森姫
wkさん
ありがとうございます。
> 日本人は「仕事が命より大事」という感覚が強すぎると思います。
他の国がどういった状況かはわかりませんが、
「仕事が命より大事」というのはあると思います。
なぜだかはわかりませんが・・・。
もっと健康に対しての意識が強くてもいいんじゃないかと思います。
森姫
補足にかえまして。
ここを読んでいる皆様&コメントをくださった皆様
ここまで読んでくださりありがとうございます。
今までいただいたコメントを読む限りでは
「自分の文章足りてない」というか
一番主張したかったことが伝わってない気がしたので補足します。
私が一番主張したかったのは
世の働く女性に
「子宮がん検診(もちろん他の検診も)をうけて!」
ということです。
ちょっと皆さんが危機感持って受けてくだされば・・・と。
でも、働く女性が検診を受けるというのは容易なことではないのが実情です。
そこで「土曜日」なんていう表記をしてしまったのですが、
お医者様としてはそれはよろしくないのですよね・・・。
このあたりに関しては色々な人が「がん」についてもっと理解して欲しいです。
補足以上です。
#これ以上コメントしないでね!ということではありませんので
意見などありましたらお気軽にどうぞ。
Jitta
誰も書いてなさそうなので、ちょっとキツイことを書いておきます。
確かに、職場や上司の理解というのも必要です。が、一朝一夕に理解していただくことなんてできません。もっとも、理解を失うのは、一朝一夕なんですけどね。
「人とのコミュニケーションが苦手だ」と、以前書いていらっしゃいますよね。そのつけが、ここに出てきているのではないでしょうか。
私も3ヶ月更新の特定派遣ですが、急な子どもの迎え、妻の病気、自分の病気、子供会や自治会の用事で月に1~2度休みをいただいています。決して、上司の理解だけではないと思います。
ひとつ気になったのですが、診察の日が平日なのはわかるとして、結果を聞きに行く日も平日なのでしょうか?3ヶ月に2回というのが、気になりました。
森姫
Jittaさん
理解していただく・・・、特に「経過観察の危うさ」を理解していただくのは
時間がかかるかと思います。
それに輪をかけて自分のコミュニケーションのなさが・・・ダブルパンチですね。
いろいろな方の理解をいただくためにも、
自分に知識とそれを説明する能力が必要ですね。
ちなみに結果を聞きに行くのも平日です。
担当医の方がいらっしゃるのが金曜日なんだそうです。
(それ以外の曜日はなにをしているかはわかりませんが、とりあえず「金曜日」といわれたので・・・)
補足忘れですけど、私が土曜日にしていただけたのは一度精密検査を平日に全部やったので
あとは簡易検査で進行状況をみるだけなので
簡易なので土曜日でも大丈夫であろうという診断がでたためです。
(でも本当は平日に行った方がいいので、次の検査までにはなんとか上司やかかわりのある人を説得しようと思っております)
Jitta
> 担当医の方がいらっしゃるのが金曜日なんだそうです。
あ、なるほど、思い当たりました。了解です。失礼いたしました。
> 簡易なので土曜日でも大丈夫であろうという診断がでたためです。
これは、本文に書き足しておかないと、大変な誤解を…すでに与えていると思います。特に、ここ。
『
「こんな自分の病気のこと、コラムにしなくても……」とは思ったのですけど、自分が3aだと知って、そのことを同じIT技術者の女友人に話したら
「わたしも!! 土曜日に検査受けに行く!!」と言ってくれたのです。
』
だだをこねれば誰でも土曜に受診できるのかと思いました。また、『土曜日に検査受けに行く』というのが、だだをこねることを勧めているのかと、疑いました。ここが『わたしも!!今度、検査受けに行く!!』だと、まだ違う展開になっていたのでは?と思います。
これが、森姫さんが一番伝えたかった
『
世の女性技術者に言いたいのは「もっと自分の体の将来を大切に!! 特にがん検査は定期的に受けて!!」と。
あと、男性は女性の病気を軽視しないでいただきたい。
「またこいつ検診でやすむんだー」、なんて変な目で見ないでください!!
命をつなぐということができなくなるかもしれないんです!! そして企業に言いたいのは「女性特有のがんをもっと理解して!健康のことで簡単にクビを切らないで!!」ですね。特にハケンを取り扱っている大手企業に言いたいですね……。
このコラムを読んだ方は、ちょっとでも「健康」について考えてください。グレーゾーン真っ只中の女性からの意見でした。
』
よりも前にあり、心情的にマイナスの印象を与えるので、特に批判が集中しているのではないでしょうか。
森姫
Jittaさん
きちんと書いておかなかったことで
大変な誤解と批判をいただいたことは
身にしみております。
こうやって公の場でコラムを書いている以上は
言葉には気をつけないといけないな、というのが
今回の反省点です。
活かせるように努力します。
はがねのつるぎ
森姫さん
はがねのつるぎです。
森姫さんが見て聞いて感じて考えたことが、
ご自身の言葉で書かれていて、
大変な思いをされていることが伝わってきました。
わたしにとっては、
乳がんを問題意識として持つことができた
すばらしいコラムです。
誤解を含めてコミュニケーション。
たいそれたことはできませんが、
ピンクリボンとかつけてみたら応援になるでしょうか(^^)
森姫
はがねのつるぎさん
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
乳がんや子宮がんはもちろんですが、健康について
少しでも問題意識を持っていただければ
書いたわたしとしてはとてもうれしいです。
ありがとうございます!!