@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

火星からやってきたヘルプデスク

»

 本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。

 ここでは、@IT自分戦略研究所 編集部おすすめのコラムを紹介する。あなたのエンジニアとしての成長に役立つ内容であれば幸いだ。

テストエンジニアはKYであるべきだ

 中堅ソフトハウスに勤めるにゃん太郎氏による『ソフトウェア開発に幸せな未来はあるのか』。テストエンジニアが持つべき「厳しさ」と「空気の読めなさ」について。

 テストエンジニアが持つべきスキルは3つある。「システム全体を正しく把握できること」「 ドキュメントの行間が読めること」「恣意的にKY(空気読まない)なこと」。マニュアルには正しい動作方法や禁止事項が書かれているが、ユーザーが必ずしもマニュアル通りに動かすわけではない。マニュアル通りに動くことは当たり前だ。マニュアル以外の動かし方をして、エラーが出ないようにすることが、テストエンジニアの仕事である。

 テストエンジニアは、KYであるべきである。納期ぎりぎりのときには、誰もが「バグが出ないといいなあ」と思っている。しかし、ここでバグをしっかりと見つけておかなければ、納品後にバグを発見した場合、より大変なことになる。「見つからないで欲しい」という空気を読まず、びしばしとバグを指摘すべきだ。テストエンジニアは、品質保証の「最後の砦」なのだ。厳しすぎるぐらいがちょうどいい。

火星人に日本語が通じない

 ヘルプデスクを務める組長氏による『“アラサー”IT系女子の来し方行く末』。これまで出会った面白い人々を選りすぐって紹介する。

 数年前、組長氏のチームに「火星人」らしき人がやってきた。触覚が生えていたわけではない。「火星から来たのかもしれない……」と組長氏が疑うほど、非常識すぎたのだ。お客様の名前を覚えられず、人の話を聞かない。指示を無視して暴走し、挙句の果てにとんでもない間違いをやらかしてしまう。「どこからどう見ても日本人なのだが、人は見かけによらないものですね」と組長氏はぼやく。

 あまりに理不尽な会話が続くものだから、最初は温和に接していた組長氏もとうとうぶち切れた。数々の温和な先輩やお客さんを怒らせた火星人ヘルプデスクは、クレームの嵐を受けて去っていったという。

劣等コンプレックスと自衛反応

 若手SEのあずK氏による『It's Party Time!』。「劣等感・コンプレックスと真剣に向き合ってみた」後編。

 劣等感・劣等コンプレックスについて、あずK氏はユング心理学とアドラー心理学を用いて解説する。劣等感は「自分が持っている劣等な部分について、無気力さを感じたり勇気をなくしたりする」ことだ。しかし、劣等感は必ずしも悪いものではない。劣等感があるからこそ、人は克服を目指して奮闘する。

 劣等感を受け入れられなかった場合は「劣等コンプレックス」となる。劣等コンプレックスを持つ人は、自分を守ろうとして言い訳をいったり、他人を見下したり、引きこもったりする。劣等コンプレックスを解消するためには、コンプレックスと対決する必要がある。逃げてばかりいては、問題は解決しないのだ。

コラムニスト募集中
エンジニアライフではコラムニストを募集しています。

応募資格は
 ・ ITエンジニア(元でも可)
 ・ ITが好きで、将来はIT業界に就職しようと考えている学生
 ・ ITエンジニアの採用に関わっている人事担当者
 ・ ITエンジニアの育成に関わっている教育担当者

ご興味のある方はコラムニスト募集ページをご覧ください。

【過去の「おすすめエンジニアライフ」】
プログラマとSEの洗練された依存関係
「残業しろ」「無理です」 課長と新人の残業バトル
「勉強会参加」と「初期装備でラスボス挑戦」の類似点
PMとして「常に楽すること」を考える
 ・新人コンサルタントを襲う「恐怖のドキュメントレビュー」
 ・思考停止エンジニアは残業を自慢する
 ★2009年7月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2009年6月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2009年5月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2009年4月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2009年3月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2009年2月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2009年1月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2008年12月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2008年11月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2008年10月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2008年9月の「おすすめエンジニアライフ」

Comment(0)