SIerのアウトソーシングが産業の空洞化を生む
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ここでは、@IT自分戦略研究所 編集部おすすめのコラムを紹介する。あなたのエンジニアとしての成長に役立つ内容であれば幸いだ。
■下流プログラマ、多重請負構造を斬る
前回の「SEとPG、どっちが頭がいい?(2)」が大きな反響を呼んだ後藤和彦氏の『下流から見たIT業界』。今回は、SIerにおける「反アウトソーシング論」だ。
後藤氏によれば、アウトソーシングとは旧通産省官僚が使い始めた言葉だという。彼らはアメリカの産業構造の変化を手本にして、日本の経済競争力の増強を図ろうとした。IT業界では、ユーザー企業からアウトソーシングされたソフトウェア開発を、専門家であるSIerがさらにアウトソーシングする「多重請負」が蔓延(まんえん)している。後藤氏はこれを「技術の空洞化の原因」として批判している。
IT産業に限らず、現代のアウトソーシングは本来の目的ではなく、「派遣労働と結びついて労働者保護制度の抜け穴に使われている」のだと後藤氏は主張する。過剰なアウトソーシングが、産業の空洞化や製品の品質劣化を招いている。
■芸術の秋に相応しい、Ruby-Processing作品たち
長崎のランカードコムによる『長崎発! オープンソースのネタとツボ』。JRuby勉強会レポートの最終回だ。
勉強会で学んだRuby-Processingの知識を生かし、6チームが作品を制作。これらを動画で紹介している。
勉強会という限られた時間の中で、学び、アイデアを出し、プログラミングする。バラエティに富んだ華麗な作品群を見てほしい。
■自作アプリをコンテストに応募する3つのメリット
フィードパスの山本大策氏によるコラム、『ゆるゆるビジョンぱつぱつライフ』。今回は、個人で開発したサービスをコンテストに応募する3つのメリットを紹介している。
Mashup Awardにて自作のサービスが協賛企業賞を受賞した山本氏。コンテストに応募するメリットとは、「アプリケーションを作らなくてはいけない環境に自分を追い込める」「自分の実力を確認できる」「いろんな人と知り合える」の3点だという。
コンテストに応募するという目的があれば、アプリケーションを1つは完成させることができる。そして、コンテストに応募された他の作品との比較や、自身の作品に対する客観的な評価、優れた開発者たちとの出会いによって、エンジニアとして成長できるという。
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