分業によってスキルを失ったSEとプログラマ
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ここでは、@IT自分戦略研究所 編集部おすすめのコラムを紹介する。あなたのエンジニアとしての成長に役立つ内容であれば幸いだ。
■「SEもプログラマも、どちらも頭は空っぽだ」
フリープログラマ、後藤和彦氏の『下流から見たIT業界』。前回に引き続き、システムエンジニア(SE)とプログラマの分業にまつわる話題だ。
後藤氏によると、主にCOBOLやBasic、C言語でプログラムを記述していた時代は、SEとプログラマというのは、呼び方が異なるだけで、ほとんど同じ仕事をしていた。しかし、Visual BasicやJavaが登場する頃から、SEとプログラマはそれぞれ異なる仕事内容を持つと思われるようになった。
現在、プログラマとして仕事をするには、これまで以上に高度な専門性が求められるのだが、業界内での位置づけが高まったとは必ずしもいえない。一方、SEは上流工程を担う職種としてプログラマの上位に位置づけられつつある。問題は、SEの技術力不足だ。プログラミング技術が欠如したSEの増加で、開発現場はおかしなことになっている、と後藤氏は自らの経験を元に語る。
■プロジェクトメンバーは機械ではない
NTTデータ経営研究所に人事/ITコンサルタントとして働く松尾重義氏の『キャリア・働き方を考えるブログ』。今回は、上司や先輩、部下などとの仕事の進め方における「感謝/助け合い」に関する考察だ。
強権的で強いリーダーシップを持つプロジェクトマネージャと、メンバーを頼り、調和型のスタイルでプロジェクトを進めるプロジェクトマネージャ。「プロジェクトメンバーの育成」という観点で見たときに、優れているのは後者ではないかと松尾氏は主張する。
「期待」を感じ、期待に「応える」。応えてもらったことに「感謝」する。この「助け合い」のサイクルが、メンバーの成長やモチベーションの維持に役立つという。
■ベンダ資格、国家資格、ベンダニュートラル資格の違い
IT業界団体のCompTIA日本支局による資格コラム、『きっと「+」なスキル ~軸になるスキル構築~』。
IT関連の資格は、「ベンダ資格」「国家資格」「ベンダニュートラル資格」の3種類に大別されている。それぞれ役割は異なっており、ベンダ資格は「各ベンダ特定の商品知識、活用法、最新技術情報という技術専門性」を、国家資格は「国が求める情報システム開発・運用やプログラム設計における知識専門性」を向上させる役割を持つ。ベンダニュートラル資格は、IT業務の「実務能力」を評価するものだ。
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