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誰かためにコラムを書く

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○かれこれ7年
 はじめて、エンジニアライフにコラムを投稿させてもらったのが2010年。総投稿数が約40件なので、年5、6件投稿させてもらっている。コラムニストFAQには週1~2回ペースでの投稿がおすすめ、とあるから、あまり真面目なコラムニストではない。
 投稿ペースは本業の忙しさに影響され、案件に関わっているときは全く投稿できず、一段落した案件と案件の間にバタバタと投稿するのがいつものパターンである。
 ただ不真面目とはいえ7年間、何かしら書いて投稿してきたことについては、自分なりには"良し"とすることにしている。

○あらためて
 個人的に、何のためにコラムを書いているかというと、以下の4つを考えている。

  1.自分の頭の整理
  2.他人とのFit&Gap
  3.考え方の継承
  4.息抜き

 普段の仕事の中で、新たな発見や疑問を見つけることがある。これらは、時間に追われる仕事中では消化しきれないので、一段落した時に考え直すことにしている。その際に、文章に書いてみること頭の整理がつくので、ついでにコラムとして投稿している。
大切なことは自分の考えを他人の目に触れさせる、という事だと思う。そこを意識することで、客観性をもって整理することができる。

 次にコラムを投稿することで、コメント頂くことがある。内容については、賛否両論。これも大切だ。賛同してくれるコメント、これは自分の考えに自信が持てる。発展してくれるコメント、これは自分の考えバージョンアップしてくれる。そして異論、これも大切だ。なるほど、そういう考え方もあるのか、と違う世界を教えてくれるからだ。だから頂いたコメントにはなるべく返事をするようにしている。できれば、そこでディスカッションできればうれしい。しかし同時に、コメントを読むのはしんどい。他人に読んでもらう事を前提としたコラム本文と違って、コメントは自分の意見を思いつくままに書いている場合が多いので、基本的な考え方がずれてしまうと、何を言いたいのか、何を主張しているのかが読み取れない場合がある。
 それでも脳みそをフル回転し、コメント主の書いてくれている意見をなるべく正確に理解し、その返事を書きたいと思っている。もしかしたら読解不可能な文章かもしれないし、自分では理解できない考え方かもしれない。それでも、少しでも相手の考えを理解しようとすることは大切だと思うし、コメント上でのやり取りを通して相手の事を少しでも知ることができれば、自分の世界は少し広がる。

 ここまでは自分のために書くコラムであるが、もう一つは自分の考え方を後輩や部下にに継承するために書いている。人材育成で最も難しい事は、考え方の訓練だと思う。よく、地頭が良いとか悪いとか言われるけれど、その地頭を訓練する方法はあまり知られていない。ロジカルシンキングくらいであろうか。そのロジカルシンキングも多くの書籍が出ているが、それを読むだけで身に付ける事は難しい。理屈で理解しても、現実の世界でロジカルシンキングになっているかは別問題なのだから。
 だから、コラムの中で課題(テーマ)と思考過程の一例を提議している。それを読んだ後輩や部下が、異論反論でも構わない、何かを考える上での一助になればよいと思う。加えて欲を言えば、自分の考えをコメントでぶつけてくれるとなおうれしい(残念ながら実現していないが)。

 そして最後に、あまりにも理屈っぽいコラムばかり書いていても、書く側も読む側も飽きてくるだろうから、少し外した息抜きコラムも書きたいと思っている。受けると良いのだが、反応がないと少しブルーになってしまうが...。

○そしてこれから
 これまで一番印象に残っているコラムは、オブジェクト指向のテーマで書いたときにコメントが大炎上した時だ。どうもこれは別の場所で炎上していたことを知らず、同じテーマでコラムを書いてしまったがために飛び火してしまったようだ。オリジナルコラムの第二戦がリングを変えてこちらで始まったわけだ。基本的に頂いたコメントには返事を返すことを信条としているが、さすがにこの時は大変だった。

 コラムに対するコメントという体を取りながら、実はコメント主間で始まるバトルロワイヤルをいなしながら、コラムの内容にまっとうな感想を書いてくれるコメントに対して返事をする。これを延々二ヶ月くらいやった。おかげで類焼は免れ飛び火はやがて鎮火したが、ネット上ではコラム本来の内容ではなくコメント内容を引合に別の人が書込みを行っている。正直、コラム本文の内容ではいところで引合にされるのは不本意ではあるが、ネットの世界では仕方ないこととあきらめている。
 ただこの時の対応が当時の編集者に褒められ、炎上防止マニュアルなるものに事例としてのっかっているという話はちょっぴり自慢かもしれない。

 コラムを書くスタンスは書き始め当初からしっかり決めていたというと嘘になるが、先の炎上対応のなかで確立したのだと思う。そしてこのスタンスはもう暫く続けてゆくつもりだ。寡筆であることは少し反省するが、いただいたコメントには(鬱陶しがられようと)返事をするので、忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。

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