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第465回 今年の新入社員に思うこと

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 4月になり街に新社会人の方が見受けられるようになりましたね。新しいリクルートスーツを着た複数の社会人の方を見かけると、今年もこの時期が来たんだなぁと感じてしまいます。

 昨年はコロナ禍の影響でオンラインでの新入社員研修を導入された企業が多かったようですが、今年は新入社員の姿を見かけるようになったところを見ると、ひょっとしたら企業によっては集合研修で対応されている所があるのかもしれませんね。

 かく言う私は今年もオンライン研修で新入社員さんの対応をさせていただいておりますが、これまでのコロナ禍での経験からか、昨年ほどの戸惑いはなくスムーズにオンライン研修を行うことができております。

 そういえば、私が新入社員に対する研修を始めたのは今から約15年ほど前からになりますが、その当時の新入社員と今の新入社員を比べてみると、色んな違いがあるように思います。そこで、今回は新入社員のいまむかしから今年の新入社員について思うことを書きます。

■新入社員いまむかし

 私が最初に新入社員の研修を担当させてもらったのは確か2005~6年頃だったように思います。当時はまだITエンジニアをやりながら研修やキャリコンなどをやっていた時期でした。教えていた内容は、ビジネスマナー、コミュニケーション、情報セキュリティといった社会人にとって必要な情報と、ITパスポート試験対策講座を担当させていただきました。今でこそ色んなコンテンツの研修を担当させてもらっていますが、当時はそんな知識や経験がある訳でもなく、何もかも手探りで研修を行っていました。

 毎日、遅くまで研修の準備を行い、当日はたくさんの新入社員を前に声を枯らしながらも精一杯研修をしていました。熱量の高い体育会系のような研修だったような記憶があります。そういったことから、当時の新入社員は皆さん元気でハキハキしていて、打てば響くような人材だったように思います。

 そこから5年ほど経つ頃には新入社員の傾向が少し変わってきました。何というのか、少し落ち着いたような感じの方が増えてきたように思います。良く言えば冷静、悪く言えば醒めている、そんな人材でした。また私自身も研修慣れをしてきた頃で、最初の頃のように全力でぶつかっていく短距離走のようなスタイルから、力の入れ所や抜き所をうまくコントロールしながら新入社員研修を乗り切る長距離走的なスタイルに変わってきました。こういったこともあり、この頃の新入社員は新入社員でありながら、どこから悟ったような感じの印象を持っています。

 そこから更に時代が進み、コロナ禍の直前になる頃には再び傾向が変わってきたように思います。この時期は景気が上向きだったこともあり昔のような元気さを感じる新入社員が増えてきたように思います。ただ、以前の元気さとの違いは一人ひとりから個性を感じられるようになりました。これはひょっとしたら私の感じ方が昔と今で違っているだけで新入社員そのものに変化はないのかもしれませんが、感覚的には以前にあった「元気さ」と「冷静さ」を兼ね備えたような人材が増えてきたイメージを持っています。

■今年の新入社員に思うこと

 そうして今です。コロナ禍によって私たちの生活スタイルが大きく変わり、制限を受ける生活が増えてきました。そんな中でも社会人という立場になった彼、彼女らはこれまでとは違う新入社員のスタイルをしていると感じています。

 勿論、新入社員の属性は今も昔も変わりません。学生から社会人になり期待と不安が入り混じりながら会社の研修を受講する、そんなスタイルはいつの時代も同じだったと思います。しかし、今年の新入社員はその中でも何とかやっていこう、前に進んでいこう、そんな気持ちを感じています。オンライン研修という画面越しでの会話しかできませんが、それでも画面越しから見る新入社員はこれまでとは違う、新しい新入社員の姿に私は見えました。

 新入社員の皆さん、

 皆さんは新入社員研修の真っただ中だと思います。オンラインで研修されている方は大変なことが多いかもしれません。しかし、今の学びがこれからの長く続く社会人としての皆さんを形作ります。今の時期をどう過ごすか、それがこれからの皆さんを方向付けといっても過言ではありません。

 ぜひ、価値を提供し貢献できる人材になってください。そのための学びの期間が今ある研修です。

 がんばってくださいね!

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