425.仕事が『好き』と『楽しい』
初回:2025/7/9
よくある命題ですが、『好き』なことを仕事にすべきかどうか? ということをつらつら考えてみました。
結論から言うと、『好き』なことを仕事にするのと、仕事を『楽しむ』ことのどちらが幸せになれるか?ということと同じだということだと思います。
P子「要するに幸せになるのはどっち? という命題なわけ?」※1
普通...っていうと怒られるかもしれませんが、人生の半分程度の時間は働いている訳で、その働いている時間が幸せかどうかで、人生の幸福度が大きく変わってくると思います。
P子「まあ、働いている時間のすべてが幸せということもないけどね」
ということで、その第一歩として、先の『好き』なことを仕事にするのと、仕事を『楽しむ』ことについて考えてみたいと思います
1.『好き』と『楽しむ』の違い
これはあくまで私の独断による考察です。
仕事を選ぶ際、普通は嫌いなことや苦手なことを仕事にはしないと思います。もちろん、希望通りにいかないこともありますが、まずは、ある程度『好き』なことの中から就職先を選ぶと思います。
このことから、『好き』なことは、今までの経験上の知識から、働いている姿を『想像して』実際にはよく知らない仕事を選択することになります。すると想像と異なる部分は必ずあるので、なんか違う...、あまり面白くない...など、仕事の上で『好き』以外の側面が見えてくることになります。
P子「想像と違う所なんて、いっぱいあるわね」
その中で、自分で選んだ『好き』なことを仕事にしたという自負がある人は、ある程度の想像と異なる部分があっても、その仕事に誇りが持てるのだと思います。ただ、一番好きなことではないとか、想像とかけ離れていた場合は、その仕事は苦痛になるかもしれません。さらに言うと、自分の『好き』なことを仕事に出来るのは、ごく少数ということなので、『好き』なことを仕事にすべき...と言われても、そもそもが非常に難しいことだと思います。
もう一方の仕事を『楽しむ』とはどういうことかというと、これは後付けです。つまり、仕事をしてみて『あれ? 案外楽しいかも』とか『結構やりがいがあるね』という感じで、『想像』ではなく『現実』から得られる感覚です。しかもこの『楽しむ』は探す/見つけることが可能です。
P子「見つけるって?」
仕事って、会社や職種が同じでも一人ひとりに割り当てられた業務は少しづつ異なります。その中で、自分だけの『楽しみ』を見つけることは可能です。
ここまでを整理すると、『好き』は想像から仕事を選ぶことで、『楽しむ』は現実から見つけることだということです。
P子「入り方が違うのね」
2.『好き』なことを仕事にするのはNG?
少なくとも、嫌いなことや興味のない事から仕事を選ぶことは、まずないと思います。もちろん生きていくために仕方なく働くにしてもです。問題は『好き』なことを仕事にするのは敷居が非常に高いということです。
まずは、自分が『好き』という話と仕事としての需要供給は無関係ということです。無関係と言ってしまうと少し違うのは自分が『好き』になった経緯が、何らかの影響を受けてのことであれば、同じく『好き』になっている人も多くいる可能性があるということです。
例えば、野球選手やサッカー選手にあこがれの人がいてそういうスポーツが『好き』になったからと言って、全員がそれを仕事に出来るのかというと、無理でしょう。さらに言うと、『好き』なことが『得意』なことかどうかとか、才能があるのかということが問われると、なかなか難しいといえます。
P子「まあ、『好きこそ物の上手なれ』ともいうけどね」
なので、『好き』なことを仕事にするのは、自然な流れであり、私は良いことだと思います。ただし、会社側もすべての人の希望はかなえられないので、『好き』なことを仕事に選んだつもりでも、配置転換などで別の部署や業務に移動することもあり得ます。それは覚悟しておいた方が良いでしょう。
3.仕事を『楽しむ』ことについて
『好き』な仕事でも想像と違ったり、配置転換や部署移動の場合、仕事が『嫌い』になる可能性があります。そうなると『嫌い』な仕事を続けるなんて不幸なことです。すると転職を考えるようになるかもしれませんが、結局転職しても『好き』な仕事ができるかどうかは、それこそ運次第ということになります。
逆に仕事を『楽しむ』場合、後付けなので面白いと思えるところを見つければ楽しむことが可能になると思います。これは、希望の会社に就職できなかった場合でも、配置転換や部署移動で当初は気に入らなかった仕事でも『面白い』部分を見つければ『楽しむ』ことができると思います。
P子「すべてがすべてということもないかもね」
ただ、法令も守れないようなブラック企業じゃない限り、ちょっと気に入らないからってすぐに転職するのは、『面白い』部分が見つかるかもしれないので、もったいない気がします。
P子「就職活動を初めからやり直すことになるもんね」
そういう活動が『好き』とか『楽しい』と思えるなら止めはしませんが、失業保険が出るまでの期間は無給なので趣味の領域でしょう。
4.まとめ
想像から入る『好き』は、期待値が100だとして、ほとんどのケースで期待値を下回ります。逆に当初の期待値0の場合『楽しい』部分があれば、プラス側に振られるので、なんとなく得した気分になります。
P子「100 が 50 になるのと、0 が 50 になるのでは、幸せ感が違うものね」
そこまで極端じゃなくても、程ほどの期待値から初めて、徐々に期待値を上げていくのが良いと思います。
結論として、ある程度『好き』なことを選んで、そのあとで『面白い』部分を見つけて『楽しむ』のが一番幸せな人生になると思います。
P子「楽しみ方は人それぞれなので、その人に合った『楽しみ方』を見つけるというのも楽しいかもね」
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「要するに幸せになるのはどっち? という命題なわけ?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。