第632回 体調が悪いとき、どうしてますか?
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
皆さんは体調が悪いとき、どうされていますか? 恐らく、多くの方は一日も早く体調を回復するように休もうとされているのではないでしょうか。しかし、私はというと...仕事なりやるべきことなりができるなら、例え体調が悪かろうがそのままやってしまうことが多いです。
今まではそれが当たり前だと思っていたんですが、最近になって考え方を改めるようになりました。そこで今回は体調が悪いとき、どうすればよいかについて自分なりの考えを書きます。
■体調が悪いとき(学生編)
子供の頃、特に学生の時分に体調を崩したり熱を出してしまったとき、私は100%学校を休んでいました。休むの当たり前のような感覚もありましたし、家族もそういって学校を休ませようとしていました。更に言うと、体調を崩して休むことが何だか得したような感じだったような気もします。何となくですが、
体調が悪い、熱がある=学校を休まなければならない
みたいな暗黙のルールが自分や周囲にあったような気がします。なので、体調が悪いときに学校を休むことに何ら疑問や罪悪感は全く感じなかったですし、そうすることが当然だと思っていました。
■体調が悪いとき(社会人編)
では次。今度は社会人になって、体調を崩したときはどうだったか。新人の頃は学生の頃と同じように条件反射的に体調を崩したら休んでいたと思います。ただ、この頃から少し考え方が変わってきたような気がします。それは少しずつ仕事を休むことに対して罪悪感を感じるようになってきたからです。
どんな仕事でもそうだと思いますが、基本ひとりで仕事をすることはありません。複数の人と連携したり協力したりしながら仕事を進めていくことが多いと思います。特にITエンジニアはその傾向が強いです。そんな中で体調を崩したとは言え休んでしまったら、他の人に迷惑がかかってしまいますよね。それが申し訳ないと感じるようになり、そこから少しずつ休むことに対する罪悪感を感じるようになってきました。
勿論、風邪などを引いた場合は周りの人に移さないようにすることが第一ですし、体調管理も社会人の仕事のひとつです。だから体調を崩したときは一日も早く体調を回復するようにすることも仕事の内だと思っています。
それはそうなんですが、私の場合、仕事をせずに休んでばかりいると、仕事のことが気になってしょうがなくなります。正直、精神衛生上良くないです。。。なので、ある時期を境に体調を崩しても仕事ができるコンディションにあり、かつ周りに迷惑をかけることがない状態なら、そのまま仕事をするようになりました。そうしたことが続くにつれて、それが習慣になってしまい、いつしか体調が悪くても仕事をしながら治すような働き方をするようになってしまっていました。
そして、それはコロナ禍によってもたらされたテレワークによって更に加速します。今まで現場に出勤していたときは、人にうつしてしまう可能性のある風邪などの病気の場合は流石に休むようにしていましたが、テレワークなら誰にもうつすことがありません。そうなると歯止めが利かなくなり、自分が動ける限りどんな体調であろうと仕事をするようになってしました。。。
■体調が悪いとき(今現在)
しかし、私も歳を取りまして、少しずつですが無理をすることができない身体になってきました。何というか、今まで通り無理をしてでもできていた仕事ができなくなってきたような感じがするのです。当たり前っちゃー当たり前なんですが、体調が悪いとシンドイですよね。以前はシンドくても仕事ができていたんですが、今はシンドいと仕事ができないんです。ホント、無理ができない身体になったような感じがするんです。
これって、ひょっとしたら今まで身体に無理をさせ続けてきたからかもしれません。そのツケが今になって表れてきているのかもしれません。
もしそうだとしたら、これから先の仕事に支障を来たすかもしれません...いや、絶対に支障を来たすでしょう。でも、私はまだまだ仕事を続けていきたいと思っています。そう考えたら、無理をしてでも仕事をすることは正しくない、これからは身体を労わることにも意識を向けなければならない、そう考えるようになりました。
例え、自分が仕事のできる状態だったとしても、体調を崩しているなら体調を回復させることを第一に考える
こんな当たり前のことをこの歳になって気づかされました。。。
そしてそれは、仕事第一の考えから健康第一の考えにシフトさせることでもあります。人間何より大事なのは健康であることです。そこを蔑ろにしてうまくいくことなんて一つもありません。健康第一で体調が悪いときはしっかり休んで体調を治す。そして、また仕事をする。これからはこうした当たり前のことを当たり前にやって、一日でも長く仕事を続けていけるようにしたいと思います。