第630回 テレワークとの向き合い方
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
このコラムでは研修ネタを扱うことが多いですが、私の本来の仕事は企業における組織開発や人材育成などのコンサル業務だったりします。そうした一環として研修などを行う場合は現地での作業になることはありますが、それ以外は基本的に在宅でテレワークをしています。
これでもコロナ禍前まではお客様先に出向いての商談や作業も多かったのですが、現在はTeamsやZoomを使ったオンラインでの対応で事足りるようになってしまったため、以前よりも外に出て仕事をする機会は減っています(それでもやっぱり週1回は新幹線移動はしていますが...)。
ということで、普段の私は在宅でのテレワークなのですが、この形態になってから確実に仕事量が増えているように感じています。そこで今回はテレワークとの向き合い方について思うことを書いてみます。
■テレワークとは
テレワークをネットで調べてみると「テレワーク総合ポータルサイト」なる厚労省と総務省が主幹となって運営しているサイトがありました。ここにテレワークの定義が書かれていましたので、以下に抜粋します。
テレワークの定義
テレワークとは「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のこと。Tele(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語です。要するに本拠地のオフィスから離れた場所で、ICTを使って仕事をすることです。テレワークは「場所にとらわれない仕事のスタイル」を実現できることで、働き方改革の手段として重視される一方、「人と人との接触」を減らすことができることから、近年は新型コロナウイルス等の感染症の拡大を防止する有力な手段としても注目されています。
テレワークを「働く場所」という観点から分類すると、自宅で働く「在宅勤務」、本拠地以外の施設で働く「サテライトオフィス勤務」、移動中や出先で働く「モバイル勤務」があります。
(テレワーク総合ポータルサイトより抜粋)
確かにその通りですよね。私はこの中の「在宅勤務」でテレワークをやっていますが、サテライトオフィスに出社される方もおられますし、ノマド的に自由に場所を選んで仕事をするモバイル勤務されている方もおられます。こうした働き方の多様化は私たちに様々な恩恵をもたらしていますが、その最たる例は時間の融通ではないででしょうか。
勿論、勤務時間が決まっている場合、それは出勤形態であろうとテレワーク形態であろうと仕事の時間そのものが変わることはありません。しかし、出勤形態の場合は勤務先への移動の時間を含め、多くの場合勤務時間以上に拘束されてしまいます。これがテレワークだと純粋に仕事の時間しか拘束されません。また、自宅で作業をしていることで簡単な自宅の用事などにも対応ができるのもメリットですよね。こうしたことは1日という限られた時間を有効活用する点から考えてもメリットとなる働き方だと思います。
■テレワークの弊害
一方で、時間の融通が利くことは働き過ぎてしまうという問題もあろうかと思います。現に私がそうです。。。私はテレワークになったことで明らかに仕事量が増えています。これがコロナ禍前の状態なら現場にいる時は仕事をして、一歩現場を出たら仕事をしないというONとOFFを明確に切り替えることができていました。しかし、テレワークだとずっと在宅で仕事をしているので、私の場合ずっと仕事がONになってしまうのです。そのため、朝起きてから寝るまでずーっとパソコンに向かい合って何かしらの資料や書類を作ってる日が多くなってしまいました。。。
それでも、誰にも邪魔されずに仕事ができるというのは私にとっては快適な状態でもあり、正直なところ、この状況を享受しているのが現状です。だからこの状況が決して悪い訳ではないと思う一方で、こんなことをしていたら身体には良くないなぁとも思っています。一日中仕事に集中して、疲れたら寝る、みたいなことを繰り返しているので運動不足にもなりがちですし、食生活も乱れてきます。
なぜ、このようなことが起こってしまうのか。それは偏に私が仕事中心で生活することを良しとしているからに他ならないです。テレワークではどうしても仕事を優先できる環境が作れてしまいます。そこに甘んじてしまうと、朝起きてから寝るまでずっと仕事をしているようなことをしてしまいます。これってやっぱり良くないですよね。。。
■テレワークにとの向き合い方
思うのですが、テレワークをする場合、1日の生活スタイルをちゃんと考えなければならないと思います。言い方を変えるならば、毎日何をやるのかをちゃんと決めておくことです。私の場合、これをやらないから朝から晩まで仕事をしちゃってるんだと思います。
7つの習慣でも重要なことを優先してスケジューリングする週間計画という考え方があります。こうしたことをおざなりにして仕事ばかりやっていると、自分にとっての重要なことがどんどん後回しになっていきます。そうならないようにするためにも、普段からテレワークをする場合、その日にやらなければならない仕事以外の重要なことをちゃんと明確にして、それを確実に実行していくこと。これが私にとっての効果的なテレワークとの向き合い方かなと思っています。。。