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第629回 情報、整理できていますか?

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私は普段から気になったことをスマホにメモを残しておくことを習慣づけしています。その情報がその時に役立つことはなかったとしても、ある時ふと思いついて後で役に立つことが結構あるからです。そのためのツールとして過去のコラムではXMINDを紹介させてもらいましたが、現在はXMINDにとって代わる別のツールの利用が多くなりました。そこで今回は私が情報を整理活用するため使っているツールを紹介させていただきます。

■情報を整理するためのツール

 以前、私は情報を整理するツールとしてXMINDというツールを使っていました。その時のコラムを一部引用します。

マインドマップのアプリはたくさんリリースされていますが、私は結構昔からPCでXMindというアプリを使い続けていた関係で、スマホアプリでもXMindを使っています。XMindはPCとスマホで同期が取れるので、パッと思いついたことやアイデア出しをスマホで行い、それをPCでブラッシュアップするといったことは今でも良くやっています。

 通常、私はコラムをのまま直接テキストファイルに打ち込んでいくやり方で書いているのですが、実は前回はマインドマップでネタを拾い集めた上で、そこからコラムにしました。その時のマインドマップをご紹介します。

mindmap.png

 とまぁ、こんな感じで私はマインドマップを自分で作り、それを色んなところで活用してきました。しかし、こうしたマインドマップを作成するのは正直時間がかかります。その時間が苦ではないので作ること自体に問題がある訳ではないのですが、やっぱり時間が取られてしまうことがネックで、マインドマップを作っていると他のことができなくなってしまうという問題がありました。。。

■Miroを活用する

 そこで登場したのがMiroです。Miroについても過去のコラムでも紹介させてもらっていますが、一言で言えば仮想ホワイトボードアプリケーションです。こちらも過去のコラムで紹介しているので、一部引用します。

 miroとはmiro.com社が開発した仮想ホワイトボードアプリケーションのことです。

 仮想ホワイトボードアプリケーションとは簡単に言えばインターネット上にある無限の大きさを持つホワイトボードのことです。「無限」と表現してしまうとちょっと語弊があるかもしれませんが、正直その表現をしても差し支えない位膨大な大きさのホワイトボードがインターネット上にあり、ユーザーはChromeなどのブラウザからアクセスすることで簡単にmiroにアクセスすることができます。

 miroはインターネット上にあるホワイトボードなので、一般的にはホワイトボード上に付箋を置いたり、スライドを作ったりするなど利用者の用途に合わせて様々な使い方ができる非常に万能なツールになっています。特に研修面で見た場合、ホワイトボード上にスライドをつくることができるため、実質PowerPointの代用として使うことできます。

 そして、このMiroの大きな特徴の一つに生成AIを使うことができる点ががあります。このことは先ほどのコラムでも簡単に紹介させてもらっていますが、この中にマインドマップを自動生成してくる機能があります。試しに先ほどのXMINDで私が作成していたマインドマップをMiroのAIを使って生成してみるとこんな感じになりました。

miro_mindmap.png

 どうですか? 勿論、問い合わせている内容が簡単なのでこの程度の結果でしたが、これでも十分私が書いた内容に似通ってますよね。また、枝の部分はいくらでも情報を継ぎ出し細分化させることができます。ちなみに、私がXMINDでこのマインドマップを作成した時にかかった時間は確か30分くらいだったと思います。それが、Miro AIを使うと実質数秒でできてしまいます。この差は正直大きいです。

 こうしたことから、最近私が何か気になったことがあったらMiro AIを使ってマインドマップなどさっと作ってしまうことが多くなりました。今までは気になったことがあれば時間をかけてマインドマップを作っていたのですが、その作業が実質ゼロに近くなりました。その結果、私のMiroのボードにはたくさんのマインドマップが並ぶようになりました。その情報量はXMINDを使ってた時と比べるとざっと10倍以上になっています。そうして、これらのマインドマップの中から時々使えそうなネタを引っ張ってきてはいろんな技法や手法などを考案したり、コンテンツの開発などを行ったりしています。

■情報、整理できていますか?

 思うのですが、XMINDからMiroを使うようになって、私の頭の中にある情報の整理が飛躍的に進んだようになった気がしています。というのも、情報を整理するためには、その情報を書き出し、それらを並べ替えたりグルーピングしたりする作業をしなければなりません。しかし、Miroを使えばその作業をすべてAIが行ってくれるので、私はその結果を確認するだけで済むようになりました。その結果、マインドマップを作る時間が減る一方で、Miroに書き出される情報量が増えていきました。これって私の生産性が上がったことになるんじゃないかなと自分では思っています。

 最近、GPT-4oを発表されマルチモーダル化が加速しているという話が出てきていますよね。こうした生成AIを活用する流れというのはどんどん私たちの身の回りに溢れてきているような気がします。こうした流れは、生成AIを仕事に活用することができる人とそうでない人とでの二極化を起こすのではないかと思っています。そんな時代が来た時に取り残されることがないよう、今の内からどんどん生成AIを仕事や普段の生活に取り入れ、自分なりにDX化を進めていきたいなぁと思っています。。。

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