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第396回 Excelの使い方一考

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 こんにちは、キャリコンサルタント高橋です。

 今回は別のネタを考えていたのですが、最近エンジニアライフでExcelの話が飛び交っているようですので、先週に引き続き、今週も便乗させてもらおうかなと思います。

■Excelの使い方色々

 一応、私は過去にExcel VBAの本を出版していますので、Excelについてもある程度は使いこなせているつもりです。ですので、Excelの良いところも悪いところもある程度は理解していると思っています。

 私はExcelを非常に高く評価しています。ある種万能で何でもできてしまうソフトウェアだからです。逆の言い方をすると器用貧乏とも言えるのですが、それでも、

  • 表計算、グラフ作成
  • 帳票
  • ビジネス文書
  • プレゼンテーション
  • データベース
  • システム
  • ゲーム ...

こういった類のモノはやる気を出せばExcelだけで実現させることができます。実際、Excelゲームなどを目の当たりにすると、才能の無駄遣いだなぁ(誉め言葉)と感心してしまいます。。。

■Excelの議論を考える

 ただ、世の中を見渡すとExcelの功罪が良く語られています。

「こういった使い方はExcelでするより〇〇でやった方が良い」
「このやり方はExceldeやると効率が悪い」

など、多くはその効率性や効果性の視点で語られているように思います。確かに、私もそういった意見についてはほぼ同意の立場です。しかし、その一方で「好きに使ったらいいんじゃない?」と思う気持ちもあります。いや、寧ろそちらの気持ちの方が強いです。

 そもそも、その現場やその人がどのような使い方をしようが、それが自分自身に迷惑がかかっていないのなら、そのやり方で全然OKだと私は思います。というか、それが周りの人に対して迷惑を掛かっていたとしても、そのやり方を選んでいる前提条件が分からない以上、他人がとやかく言う話でもないと思うのです。

 例えば、頭が固い方が大勢おられるような超保守的な現場だったら、ずっとExcel VBAでシステムを組んでた方が、様々な弊害を生んだとしても、それがその現場にとっては幸せなことなのかもしれません。それなりの理由があってその結果になっているのだと考えると、それで仕事が回っているならどんな使い方をしててもいいのではないかと思ってしまいます。

 いい方を変えるならば、デメリットを享受した上でそのやり方を選んでいるのだとしたら、もはやそのやり方について私はアレコレいうことはできないと思ってしまいます。。。

■大切なことは誰の視点で語るかという事

 議論になっていることを注意深く観察してみると、その人のこれまでの知見や見解を正とし、あくまで自分視点で話を進めようとしていることがあるような気がします。ただ、そうした場合、お互いの主張がぶつかり合うため、色んな衝突も起きるでしょうし、水掛け論にもなることもあります。

 しかし、自分視点の主張の押し付けではなく、真に相手の状況を理解した上で相手の視点に立った上での主張で物事を捉えられるならば、きっと生産性のある選択肢が生まれてくるのではないかと思います。

 こういった話はキャリコンにおいてもよく起こります。キャリコンはキャリアコンサルタントが満足いくようにキャリコンをするのではなく、相談者が自立/自律した行動ができるように支援することが目的です。そのためには相手の立場に立ち、相手の想いに寄り添い、相手にとって本当の問題を探し、その上で目標を決め、方策を実行します。

 結局、こういった話はすべて誰の視点で物事を語るかで大きく変わってきます。私も自分の視点で物事を語るのではなく、極力相手の視点に立って物事を考えられるように心がけていきたいと思います。

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