ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第100回 商業出版することになりました!

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 こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。

 このコラムも気づけば100回になりました。私事ですが、奇しくもこのタイミングで商業出版することになりましたので、今回は告知も兼ねて商業出版に至った経緯や想いについて語らせていただきます。

■何の本を出すの?

 今回、技術評論社さんから『ITエンジニアのためのセルフ・キャリアプランニング(仮題)』という本で出版させていただくことになりました。既に原稿の執筆は完了しており、現在は出版社の方で編集作業を行っていただいている段階です。それが終われば著者校正を行った上で校了になり、その後は出版を待つのみといった状態になります。

 この本は私がキャリア・コンサルタントして働いてきた経験から、ITエンジニアがひとりでキャリアをつくるための独自の方法を書籍化したものです。今時点で私のもてる知識を総動員して執筆させていただきました。本のボリュームは通常のビジネス本と同程度の文書量を書きましたので、かなり読みごたえがある内容になっていると思います。

■出版に至った経緯

 私は、このエンジニアライフのコラムニストを始めるとき、いくつかの目標を立てました。その内いくつかの理由は過去のコラムでも紹介しましたが、商業出版するという目標も立てていました。それは、この本を書く直接の動機となった、ITエンジニアが自分自身でキャリアをつくることができる方法を紹介することで、一人でも多くのITエンジニアが自らの望むキャリアを実現するお手伝いをしたいという想いからですが、それ以外にも私自身のキャリアをつくる上で商業出版することが必要だと思ったからです。つまり、私は商業出版によって「ブランディング」をしたいと考えたのです。

 そのため、私は本の出版に際し、以下の条件を自分に課しました。

  1. 自費出版でなく、商業出版であること
  2. 共著ではなく、私一人で執筆すること
  3. 電子書籍として出版すること(紙媒体の出版可否は問わず)

 1.は自費出版と商業出版の比較ですが、商業出版の方がブランディング力が圧倒的に優れていると考えました。出版社から本を出すというのはそれだけで社会的な認知度を上がることにも繋がります。それは、私がキャリア・コンサルタントとして活動する上で一つの価値なると考えたので、商業出版を目指すことにしました。

 2.は著者が一人の場合と共著の場合での比較ですが、共著の場合、メインで執筆される場合はいいのですが、サブとして執筆する場合は出版社やメインの執筆者から依頼されて原稿を書くことになるため、自ら企画を立ち上げ出版を実現することに比べ出版への難易度が下がる半面、ブランディング力が弱くなると考えました。そのため、共著の形は取らず、あくまで著者は私一人で出版することを目指しました。

 3.は本の媒体が紙媒体か電子媒体かの比較ですが、紙媒体での出版には本が売れずに絶版してしまう可能性があります。これはある出版社の編集者の方から直接聞いた話ですが、出版社が著者に本の執筆を依頼する場合、既に出版されている本の出来をみることがあるそうです。そのとき、執筆されている本が絶版になっていると、執筆依頼を頼みづらかったりすることがあるそうです。つまり、絶版というのは著者にマイナスイメージを与えることがあるのだそうです。そう考えると、絶版ということが発生しない電子媒体で出版した方がブランディングの観点からはよいのではないかと思いました。ただ、電子媒体の場合、書店に並ぶことがないというデメリットはありますが、今回私が書いた本はITエンジニア向けですので、職業柄、比較的電子媒体への抵抗は少ないと思い、それほど大きなデメリットにはならないだろうと考えました。

(注意)この3つの比較は私の考えるブランディングの観点から行ったもので、自費出版、共著、紙媒体での出版そのものを否定するものではありません。

 今回の出版に関していえば、私は自分で出版企画書を作成し、出版社に売り込みをかけました。一般的に、素人の出版企画書が出版社の目に止まり出版が実現する確率は0.1%未満といわれているそうですが、私の場合は運良く技術評論社さんからお声を かけていただくことができました。また、お声をかけていただいた担当者の方が電子書籍専門の方だったというのも、私にとってはラッキーなことでした。

 ちなみに、今回出版させていただく本は電子書籍専用として技術評論社さんの専用サイト、Amazon Kindleストア、楽天Koboなど大手電子書籍専門サイトで販売されるそうです。

 コラムを始めた当初は、私のコラムを読んでいただいた出版社の方から声がかかればいいなぁと思っていました。そして実際に有名な出版社の方からお声をかけていただき、直接お会いする機会もありました。しかし、このときの企画は流れてしまい、出版には至りませんでした。ただ、このことがきっかけで、出版に対する意欲、モチベーションがさらに強くなったような気がします。

■キャリア・コンサルタントであることの証明

 私が自分自身のブランディングにこだわったのには理由があります。それは、人のキャリアをつくるキャリア・コンサルタントが自分自身のキャリアをどう実現させるのか? キャリア・コンサルタントはその答えを出す必要があると思ったからです。私にも想い描くキャリアがありますし、そこに辿り着きたいと考えています。そして、それができなければ、私は他の人にキャリア・コンサルティングをする資格がないと思うのです。(あくまで、私個人の考えです)

 だから私は自分のキャリアの実現のために、あえて確率の低い商業出版の道を選びました。私が商業出版し自分のキャリアを実現させることで、私が過去にキャリア・コンサルティングをさせていただいたクライアントの方々に安心や信頼を与えることにもなるのではないかと考えました。

 尚、私が出版を実現する際にずっと実践していたのが過去のコラムでも紹介した「選ばれる力」です。私が出版を実現したことで、この「選ばれる力」の成功事例をひとつ生み出すことができたのではないかと思っています。

■ふろくを用意しましたっ!

 さて、折角、電子書籍で本を出版させてもらうのですから、何かふろくを用意したいなぁと思っていました。そこで、出版社の方と調整させていただいた結果、読者特典としてふろくをつけることができましたっ! ふろくの内容は本を読んでいただくとして、読者の方に喜んでいただけるような内容にしたつもりです。また、私にとっては結構冒険した内容になっていると思います。。。

 それでは、本の出版日が正式に決まりましたら、また、この場でも告知させていただきます。ご興味のある方はぜひお手にとっていただけると幸いです。

 最後に、コラムを始めて約2年、1週も欠かすことなく毎週書き続け、何とか無事100回を迎えることができました。それは偏にコラムを読んでいただいている読者の方のお陰です。本当にありがとうございました!

 そして、これからもコラムを書き続けますので、よろしくお願いいたします!

Comment(3)

コメント

abekkan

コラム100回、おめでとうございます。
私も気付かないうちに100本を超えていました。300本を超えるAnubisさんには追いつけそうにありませんが、これからもがんばって書き続けましょう。(^^)

中津山 恒

連載100回&出版、おめでとうございます。

先輩コラムニストのがんばりは大変刺激になります。
私もコンスタントに書き続けたいと思います。

キャリア・コンサルタント 高橋

abekkanさん、

いらっしゃいませー。
私のコラムは最初に話数を入れてしまったので、数を数える羽目(?)になりました。
お陰で100回をネタにすることができたんですが、既にabekkanさんは少し前に100回超えてましたね。遅ればせながら、おめでとうございます!
これからも、お互い書き続けましょーね!

中津山さん、

コメント、ありがとうございます!
ご挨拶が遅れました、高橋と申します。

中津山さんのコラムやブログはいつも拝見させていただいております。
凄くバイタリティがあり、記事の内容にはいつも唸らされています。
中津山さんとは職業は違いますが、仕事のやり方など似通っている所もたくさんあるなぁと思っていましたので、よろしければ、これからも情報交換させていただければ嬉しいです♪
お互い、頑張ってコラムを書き続けましょーね♪

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