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第66回 自分の立ち位置を知る

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 こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。

 このコラムを書いているのはお盆まっただ中ですが、このようなお休みの時間を使って技術やスキル、知識などを身に付け、望まれるキャリアに少しでも近付こうとする人はおられると思います。そこで、今回はキャリア創りの一環として、休みの時間を使って簡単にできる「自分の立ち位置を知る」ことについてお話ししたいと思います。

■自分の立ち位置を知る

 キャリアを創るために、あの技術を身に付けたい、この資格を取りたいと考えられる方は大勢います。それは、それらの技術や資格を取ることで、その先にあるやりたい仕事があるからだと思います。ただ、キャリア形成の観点からいえば、その人が本当に目指したいモノをまず最初に考えてもらい、それを具体的に形にしたものがその仕事であった場合に、その仕事に就くために必要な技術や資格を取るようなキャリア・パスを考えます。そのため、キャリアを創る上で最も重要であり、最も難しい部分になるのが、その人が本当に目指したいモノを探し出すことにあります。

 この辺の話は過去のコラムでも簡単にお話していますが、その人が本当に目指したいモノが見付け出すために参考となるモノがあります。それは、現時点におけるその人の立ち位置です。

過去のコラム:詳しくは、『第3回 自分の何を知る?』をご参照ください。

 ここでいう立ち位置とは、ある視点からみたその人の置かれている状況のことですが、具体的には以下のような視点で自分自身をみつめ直すことで、その人の立ち位置を明確にしていきます。

  • 職業
  • 職制
  • 役回り

 職業とは、その人が現在行っている仕事を客観的にとらえたときに分類される職業のことです。これは職業図鑑のようなモノから調べるのが一番手っ取り早く、さまざまなWebサイトや、ハローワークなどに設置されているキャリアガイダンス・システムで調べることができます。

さまざまなWebサイト:詳しくは、『第4回 あなたが望む仕事とは? 』の※1あたりをご参照ください。

キャリアガイダンス・システム:詳しくは、『第3回 自分の何を知る? 』の※1あたりををご参照ください。

 職制とは、その人が会社や現場から与えられている役職や役割のことです。役職でいえば、主任、係長、課長、次長、部長などがありますし、役割でいえば、リーダーや○○担当といった役割のことです。 

 役回りとは、その人が会社や職場を一つのグループと見立てたときに、どのような役回りになっているかをその人の主観で考えてもらうことです。例えば、中心人物、補佐、傍観者などのとらえ方もありますし、主役、脇役などのとらえ方もあります。この役回りは主観で考えるため、正解、不正解を考える必要はありません。その人が思う役回りをイメージしてもらうことが大切です。

■その立ち位置からみえるその人の想い

 これら、職業、職制、役回りをみつめ直すことによって、その人の立ち位置を知ることができます。そして、その立ち位置をつくったのはその人自身である前提に立ち、なぜその立ち位置にいるのかを考えます。自ら望んでその立ち位置にいる人もいれば、やむを得ずその立ち位置にいる人もいるでしょう。その立ち位置にいる理由を考えることにより、次に何をしたいか、次に何ができるか、次に何をしなければならないのかを考えるキッカケになります。それが、その人にとって本当に目指したいと思えるキャリアとして形づくられてきます。

 今回は、休みの日に行える自分の立ち位置を知る方法をご紹介しましたが、休みの日に特にやることがないなぁと感じることがあれば、ぜひ一度試してみてくださいね!

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