地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

答えは一つじゃないのが正しい

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 色々な縁があり、とあるイベントのお手伝いを行ってきました。なお、このコラムを書いているのは 5/30 でして、そのイベントが終了した当日の夜です......と書くと感づかれる方もいらっしゃるかもしれません。2日間開催されたこのイベントで、私はとある体験コーナーにて色々とやらせていただいていましたので、もしかするとこのコラムを読んでいただいている方の中にも、そのコーナーに来ていただけた方がいらっしゃったかも、とは思いました。ですが、ここではあまり詳細なことを書いたことが少ないので、来ていただけた方だとしても、このコラムを書いている人間がそこにいたとは、気が付かれなかったのではないかと思います。

 これまでにも何度かお手伝いさせていただいていたのですが、このような場を設けていただけたことに非常に感謝しています。通常の参加者としてイベントに行くのももちろん楽しいし刺激的なのですが、スタッフ側として参加するのはまた違った刺激を受けることができます。

 今回は特に、スタッフメンバー側が主体となって色々準備する方法を採っていたのもあり、当日だけ対応を手伝ってほしいという形ではありませんでした。日数的に準備期間が少なかったのもあり、参加している人それぞれが手を動かし意見を出し、当日より良いものを届けようと動かれていたので、これが開発だったらいいチームになるよな、と感じることもありました。

 色々な人が集まってチームを構成しているので、もちろん考え方も違いますしやり方も異なります。ビジネスと同じやり方を通そうとする人もいますし、コミュニティ的なやり方で対応しようとする人もいます。ですがそのように衝突しそうな状況でも、最適解を求めるようにそれぞれが考え、そして動いていきました。その結果が、昨日今日のイベント中に表すことができていれば、関わっていた身としては非常に嬉しい限りです。

 このような形でも、イベントに参加すると感じることがあります。それは技術が進歩した世の中になろうと、最終的には人と人との関係が最重要だという点です。関係を広げる、関係を深くする、色々とありますがどちらにしても他人との関係が良いものであるとそこからさらに世界は広がると感じています。これは、オンラインの関係かオフラインの関係か、外に向かって活動しているか内部に向かってかつづしているか、ではなくどれにでも共通している点です。関わりのある人たちと良好な関係が気づけているかどうか、そこが非常に重要なのだと感じます。

 ただこのあたりですが、勘違いも多くあるのではないでしょうかす。その一つが人脈の広さを重要視する点です。それなりな年数をこの業界でやってきているので、人脈の広さを語る人を見かけることがあります。その多くは自分がそう思っているだけで、相手からはあまりよく思われていないように見えることもあります。名刺交換しただけで知り合いと言っているような人もおり、それを人脈と考えている人というのはこういった場に居られても、私にとってはありがたいものではありません。

 このように考えることもあるので、多くの人に好感を得られる必要はなく自分が望むところからだけ好感を持たれるのが最も良い状態、そのように私は考えています。無理に多くの人間に好感を持たれようとしても、それはどこかでゆがみをもたらし、最後に自分に跳ね返ってきます。やはり無理をしなくては、様々な考え方である多くの人に好感を持ってもらうのは難しいからです。無理をしないでいられるのが、自分にとって適した関係の広さになると思います。合わない人と合わせる必要はないのです。

 極端に言えば、自分にとって適した広さでよければそれでいいと思うのです。政治的な話題などここに当てはまらない事柄もありますが、私たちが日常的に関わっている事象では、必要以上に広い世界を重要視する必要はないのではないでしょうか。違う言い方をすると、最初からグローバル化を考えるのではなく必要なら考える、そこまでの規模でやる予定がないなら考えないのが正しい姿だと思います。ガラパゴスと言う人もいるでしょうが、最初から国内限定や一部地域限定でやるつもりであれば、ワールドワイドはどうでもよいのではないでしょうか。これと同様で、人と人との関係性も、自分が必要と感じる大きさに限定して、どうこうしていくのが良いのだと思います。

 広い世界でやることを最善のこと、と言われる人も多いです。ですがそれは誰かにとって最善かもしれませんが、あなたにとって最善かどうかはわかりません。どこまでを考えればよいか、それは一人一人それぞれで答えが変わるものだと思います。私としては、私の中でこれぐらいと思える広さにおいて、多くの人とよい関係を継続できるようにしていきたいと考えています。そう考えることで、今回のようにお手伝いさせてもらえる機会をもらえたり、新しい人と出会えたりといったことに繋がっています。これが続く限りは、私も自分の考える広さに限定して、良い関係でいられるよう続けていきたいと思います。

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