生き様204. 要約のコツ
バーチャル背景が欲しい!
Zoomなどのオンライン会議アプリでは、バーチャル背景の機能が用意されています。
ですが、バーチャル背景に未対応のアプリもまだ存在します。
また、ブラウザ上で動く為バーチャル背景が使えない場合があります。
具体的にはGoogleMeetをFirefoxで使った時は、バーチャル背景が使えません。
他にも、GPUの機能的な問題で対応していないツールもあります。(GTX-970使用)
今までは、SnapCameraという無料アプリを利用して対応していました。
色々なフィルタを使うことができ、システム的には「カメラ」として扱われます。
その為、各種アプリでの使用で問題が起きづらく、とても重宝していました。
ですが、ある日突然使えなくなってしまったのです。
アプリケーションな使えなくなったというよりは、フィルタが取得できなくなりました。
定期的に保存していたフィルタのリストが初期化されるトラブルを抱えていました。
そのコンボで事実上使えなくなってしまったわけです。
そして次のツールを探しているわけですが……これがなかなか上手く行かないのですね。
無料アプリに限らず探しているのですが、SnapCameraの情報ばかりがみつかります。
他に見つかるのは、Webカメラの録画アプリだけ。
最低限、背景をぼかすだけでもいいのですが…。
良いツールを探して、時折思い出した様にネットの海を彷徨っています。
どなたか、良いアプリケーションがあったら、コメント欄等で教えてくださいませ。
よく見る「勝手な【要約】」
仕事中のBGM代わりに、議会中継を流していることがあります。
NHKの国会中継だったり、Youtubeで地方議会の中継を見ることもあります。
流しているだけなので、殆ど内容は耳に入っていません。右から左です。
質疑応答を見ていると「なんでこんなに議論が噛み合ってないんだろう?」
そう感じることが多々あります。
「はい/いいえ」での答えを求める質問に対して、質問の背景情報だけ答えるなど。
よくよく確認すると「はい/いいえ」のどちらで答えても挙げ足取られるような質問になっていることが多いので、これはこの対応で正解なのかもしれないですが。
相手の発言を【要約】してから、次の問いもしくは追加の問いに入る場面も多く見られます。
ですが、その多くが「要約しているつもり」であり、要約になっていません。
その内幾つかは、相手の言葉を意図的に曲解しての印象操作に見えます。
しかし、本当に「分かってない」事例も多く見られます。
ふと、身近なところで同じようなことが起きているな、と気付きました。
印象操作ではなく「分かってない」方の、です。
例えば、お客様から要望をヒアリングしている時です。
要望する機能や、運用についての説明を受けた説明を受けた時。
営業なり、開発担当者がその内容を【要約】して応答するときがあります。
ですが、お客様側から「違う、そうじゃない」と反応を受けて会議が進まなくなる。
こんな場面とそっくりだなと、そして多く起こっていることだな、と気付いたのです。
これらは、相手側の発言を【要約】しているつもりでしょう。
ですが「勝手な要約っぽいもの」にしかなっていないのです。
今回は、【要約】にありがちな間違いと、それを防ぐテクニックを紹介します。
「勝手な要約(っぽいもの)」のメカニズム
今回取り上げる事例は【要約】しているつもりですが、全くなっていないものです。
なので「要約」という言葉を入れたくないのですが、どうにもうまく表現できません。
毎回「勝手な要約っぽいもの」と書くのもしんどいので、「勝手な要約」とします。
いきなり、「勝手な要約」の正体から暴いていきましょう。
それは「自分の理解したことを、自分の言葉で喋っているだけ」です。
枕詞に「今の内容をまとめると~」などと入りますが、全然まとまっていません。
だってそれは、「相手の発言のまとめ」ではなく「自分の理解の発表」なので。
相手の発言の内容が正しく理解できているか、確認することは【要約】ではありません。
どう言い直しても「理解内容の確認」でしかありません。
それを【要約】としようとするから「勝手な要約」になってしまうのです。
【要約】のコツは「相手の言葉を使うこと」
では、正しく【要約】するにはどうしたら良いでしょうか。
答えはシンプルです。
2つのことに気をつければいいのです。
1つは、「相手の使った言葉を使う」こと。
もう1つは、「相手の話した順番をなぞる」こと、です。
案外、これが難しいのです。
傾聴カウンセリングのトレーニグで、【要約】の訓練を沢山しました。
それぐらい、普段は【要約】を使いこなせてなかったのです。
その理由は単純です。
普段、「話す」ということは、自分の「辞書」の中から言葉を選びます。
つまり「相手の使った言葉」で「話す」のは難しいわけです。
「話そう」とすれば、自然と「自分の言葉」になります。
ということは、「話そう」とすることが【要約】にとって間違いとなります。
これらは、国語のテストで
「下線部の理由を文中の言葉を使って述べなさい」という問いと
「作者の気持ちを考えて述べなさい」という問いにそれぞれ似ています。
前者が「相手の言葉を使う」場面、後者が「自分の言葉を使う場面」です。
もちろん、こういう文章問題が苦手な人もいるでしょう。
それでも、文章が提示されていれば、前者の解答は難しくないでしょう。
それを会話の中で行うのは、かなりの困難を伴います。
「相手の言葉」を記憶する必要があるのですから。メモが必要ですね。
「勝手な要約」を使う弊害
「勝手な要約」を使った場面には、もう一つの「害」があります。
それが「認知」の影響を受けるということです。
相手の言葉を受け取って、自分の言葉に変換する時、どうしても「認知」の影響を受けます。
そして、大なり小なり、認知とは歪みがあるものです。
これは、その人の経験や価値観に伴うもので、悪いばかりではありません。
ですが、「純粋に相手の言葉受け止める」という点ではノイズになります。
ここで疑問が生まれます。
「勝手な要約」を使いがちな人は、本当に相手の話を聞いてくれているのでしょうか?
例えば、市民の声を集める議員は、私達の陳情を正しく受け止めてくれているのか……。
【要約】を正しく使えることは、信用にも繋がるのではないでしょうか。
以上!