元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様190. 「解決思考」を捨てよう

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ネイルに対する評価色々

知り合いのネイリストさんに爪のケアをしてもらうようになって3ヶ月。
やっぱりプロにして貰うと、ネイルの持ちが良く快調です。
ちょっとビニール類が開けにくくなった感じがありますが……。
それ以外は問題ありません。
1ヶ月経っても全然剥がれる気配はありませんでした。

何回か更新している中で、自分が我慢できる爪の長さから、更新の周期も決まりました。
長くなりすぎると、キーボードが扱いにくいですから、これが一つの基準になります。

ネイルについては、多くの人が肯定的にとらえて下さっています。
特に色のチョイスや発色が良いことを褒められることが多いです。
お世話になっているネイリストさんの腕が良いからですね!

その一方で、否定的な言葉も投げかけられます。
曰く「変に色気付いた」
曰く「そんなの男がするもんじゃない」etc..

この手の言葉は、余り気にしないようにしています。
彼らは、ネイルではなく、僕自身の価値を下げたいだけですから。
とはいえ、この手の人が身内なのがとても悲しいですね。


「問題解決思考」になるエンジニア達

ITエンジニアが陥りがちな失敗があります。
それが【問題解決思考】です。

【問題解決思考】とは、「目の前にある問題に対して、適切な解決策を導こうとする」思考方法のことです。
論理的思考の一種と分類されることもありますが、白栁は別物だと考えています。

これは日々起こる様々な問題に対して、技術での解決を計っているエンジニアにとって、持って然るべき技術の1つです。
そしてエンジニアだけでなく、多くのビジネスマンが持っていることでしょう。
学校教育の中で養われている思考方法でもあります。

ですが、これが「銀の弾丸」にはなり得ません。
普段から「問題解決思考」であるが故に、失敗に陥ってしまうのです。

例えば、要件のヒアリングの場面。
技術面のサポートとして、エンジニアが参加することがあります。
本来、その場で出てくる課題に対して、早急な解決は必要ありません。
ですが、目の前に課題があれば解決したくなってしまい……。
技術的な解決案を、ヒアリングの場で提案してしまう、ということが起こりがちです。

丁寧に問題をヒアリングし、解きほぐすことで、その裏にある問題の根本が見つかる場合もあります。
表面的な解決だけでは、そこに蓋をしてしまうことにもなりえるのです。

これについて、一概に全てが【問題解決思考】が原因とは言えません。
ですが、それも一つの大きな要因であることは確かです。


「問題解決思考」をOFFにしよう

組織作りの為に、1on1を任されるエンジニアも多いでしょう。
1on1の場も、【問題解決思考】が邪魔をします。

職場や日常で「ちょっと気になる事柄」や「とりあえず愚痴りたい事柄」など、この1on1の場では話題に上がることが多いでしょう。
もちろん、中には早急に解決しないといけない問題もあります。
しかし、全てが解決を必要とするものではありません。
共感したり、成り行きを見守ることが大事となる事柄もあります。

状況に応じて【問題解決思考】をOFFにしておくことも必要となります。
世の中は、解決すべき問題に満ち溢れているわけではありません。
数多の問題はありますが、「あなたが解決すべき問題」はほんの一握りです。

安易に目の前に転がり出た問題をつついて、解決した気になるのはただの自己満足です。
そうすることで問題の本質を覆い隠したり、悪化させることもありえます。
本当に問題の解決を望むなら「誰が解決すべき問題か」までを考えましょう。

そこへ至るより、自身の【問題解決思考】に気付いて、OFFにする術を学ぶ方が楽です。
これは白栁が傾聴カウンセリングを学ぶ中で得た技術の一つです。
つまり「技術」ではありますが、「認知の歪み」とも言えることなのです。


おまけ:話を聞かない夫の話

ネット掲示板等で、結婚している女性の愚痴として、理解が足りない夫の話を耳にすることがあります。
その夫の言動を見ていると【問題解決思考】だな、と感じます。

その多くが「トラブル後の嫌な気持ちを引きづらない」「同じトラブルに合わない」という発言なのです。

女性側の視点では「ただ共感してほしかった」「嫌な気持ちを癒やして欲しかった」と言われます。
そこに「解決すべき問題の取り違え」を感じてしまいます。

しかし、問題を解決することを美徳とし、その為の方法を訓練してきた人に対して、いきなり違う対応方法を求めるのは、とても酷なことでもあるのです。

そもそも、双方が相手のことを「理解してるつもり」になって、相手の考え、求めていることへ想いを馳せていないのです。

どちらが悪いという問題ではありません。
普段からの双方のコミュニケーションに問題があるからの結果だ、と感じています。

以上!

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