生き様141. 他人の肩書に拘るのはダサい
椅子が壊れた
先週の土曜日に、PC用の椅子が壊れました。
壊れました、というか、割れました。
僕はPC椅子として、バランスボールを愛用しています。
かれこれ10年近くになるでしょうか?腰痛対策に、クッション性が良いのが気に入っています。
壊れてしまったボールの代わりに新しいボールを発注しましたが、未だに届きません。
当面は、作業用椅子として持っていたパイプ丸椅子に、クッションを敷いて使用しています。
これが、クッション性がとても悪く、お尻と腰がとても痛い状態です。
集中力・作業効率もガタ落ちです!
椅子ぅ!早く届いてくれぇっ!!(※発送日未定)
興味深いコメントを頂きました
前回、「”Hello World.”が書ければ立派なITエンジニア」的なことを書きました。
すると、こんなコメントを頂きました。
さすがに、これは言い過ぎと思い、投稿させていただきました。
技術書丸々一冊であればまだしも(これもエンジニアというには、、と思いますが)、Hello World.だけだとただの「コンピュータが操作できる 人」どと思います。
サッカーボールを蹴れたら、サッカー選手です。と言っているようなものです。
サッカー選手は、(高校でもプロでも)ある一定の知識習得&練習をして、監督に認められ、公式や練習試合に出ることで、”サッカー選手”と名乗れるのではないでしょうか。
なるほど。
白栁の基準は、かなり甘い、と。
その程度でプログラマーやITエンジニアを名乗るのは何事だ!と。
今回は、白栁が何故「”Hello World.”が書ければ立派なITエンジニア」と言ったんか。
その理由について、掘り下げてお話をしていきます。
甘いどころか、かなり厳しい視点でこの言葉が出ています。
「ITエンジニア」や「プログラマー」ぐらい好きに名乗れば良い、論
実は、今回僕が言いたいことは、既にキャリアコンサルタント高橋さんのコラム(第511回)に書かれています。
同コラムには、
本当に大切なことは資格の有無、もっと言えば名称の違いなどではなく、その役割を遂行するだけの実力を有しているかどうかです
とあります。
白栁の考えも同じです。これ以上でも、これ以下でもありません。
「ITエンジニア」も「プログラマー」も、名称独占資格ではありません。
「医師」や「弁護士」の様に、資格を持たなければ名乗れない訳ではないのですから。
前回のコラムでも言っていますが
「大事なのはITエンジニア(プログラマー)で在り続けること」です。
それは、「ITエンジニア」や「プログラマー」を名乗り、その名前により与えられる周囲の期待に応え続けることです。
その為には、日頃からの研鑽が必要です。
つまり、学び続け、実践し続けていく必要があるということです。
責任を背負う覚悟があってこそのものだと考えているのです。
白栁の「ITエンジニア」基準
何をもって「ITエンジニア」や「プログラマー」を名乗るかは個人の自由です。
自分で「プログラマーになれた!」と思えば、名乗って良いと考えています。
それはまるで
「バットが振れれば野球選手と言って良い」
「ボールが蹴れればサッカー選手と言って良い」
と言っている様に聞こえるでしょう。
ええ、そう言っています。
「ちょっとまて、前回そうじゃないと言っているではないか!」と思われたかもしれません。
僕が挙げたのは「プロ野球選手」と「プロサッカー選手」です。
つまり「名乗った名前で収入を得ること」についてです。
適当に「名乗りたいなら名乗ればいいじゃん」と言っている訳ではありません。
「意思を持ってプログラミングへの扉を叩いたなら、一個人として尊重されるべき」
白栁はそう考えています。
プログラマーになりたくて、その為の一歩として技術書を入手した。
その1ページ目を開いて、中に書かれているサンプルを打ち込み実行してみた。
まだ全然わからないけれど、表示を見て新しい世界への扉が開かれた様な気がする。
この時緊張感、ワクワク感。皆さんは覚えていますか?
その気持を共有できる人を、どうして仲間外れにできるでしょう?
「〇〇ができなきゃプログラマーじゃない」などと突き放すこができますか?
僕にはできません。
「プログラマー」にも、「ITエンジニア」にも明確な定義はありません。
であれば、成りたいと願い、仲間に入りたいと望む人が名乗って悪いはずがない。
白栁は、そういう基準で「プログラマーを名乗ること」を考えています。
もちろん、明確な定義のない言葉です。
これはあくまでも「白栁の尺度」でしかありません。
人の数だけ、尺度は存在して良いのです。
「やたらに名乗られたら価値が下がる」と考える人へ
「この程度の能力でプログラマーを名乗られたら業界の価値が下がる」
このコラムをここまで読んで下さった方の中にも、そう考える人は少なくないはずです。
お気持ちはよくわかります。過去の僕も、そういう考えでありました。
では、「どの程度」であれば名乗ってよいのでしょう?
技術書を一冊やり遂げることができたら、でしょうか?
つまり、技術書をやり遂げないとプログラマーではない??
「やり遂げた」の基準はどうなるのでしょうか。
そういうあなたは「やり遂げた」と言える技術書がありますか?
まさか、最初から最後まで一通り読んだだけで「やり遂げた」と言いますか?
コンピューターを自在に操作することができる、でしょうか?
それでは、きっと世界中の多くの人が「プログラマー」ではなくなるでしょう。
あなたは、コンピューターを「自在に操作している」自信がありますか?
それは、アプリケーションやサービスを「利用している」だけではないですか?
他人の作ったアプリやサービスに乗っかることが、本当に「使いこなす」ことですか?
とても意地悪に書きました。
結局は、他人を糾弾できるほど、我々が「できる」訳ではありません。
明確な区切りとなる資格もない以上、知識や技術力に仕切りをつけるのは適しません。
「悪意を持った人にプログラマーが貶められる」と危惧をもつ気持ちもわかります。
ですが、よく考えてみましょう。
悪いことをしようとする人が、「プログラマー」等のIT関連の名前を使いますか?
僕であれば、「エンジニアカウンセラー」
とか、 「国際IT総合コンサルタント」や「日本ビジネスDX躍進企画部」等、どこかで聞いたことがある様な、そしてよく分かんないけど凄そうな名前を使います。
つまり、既存の「ITエンジニア」や「プログラマー」「システムエンジニア」等の名前は使わないのです。
むしろ、日本社会においてこれらの名称の地位は、既に低いと感じます。
その事を嘆いて、地位向上に努めたほうが健全ではないでしょうか?
※上記の例に類似の組織名名がありますが、それらを貶める意図はありません。
「聞いたことがある程度」に似ていることが重要だ、という例えです。
他人の肩書に拘るナンセンス
しっかりとした意思を持って、その肩書を名乗るのであれば、白栁は何も言いません。
「プログラマー」でも、「システムエンジニア」でも、「ITエンジニア」でも好きに名乗って良いでしょう。
ただし、名称独占資格の名前を除いて、とはなりますが。
そして、そう名乗る他人の基準にとやかく言うのは、とてもダサいです。
ナンセンスです。行儀が悪い、とも言えます。
今回のコラムで散々やっているのですが……。
繰り返しになりますが、大事なのは「名乗り続けることの難しさ」です。
そういう意味では、白栁は「エンジニアカウンセラー」という肩書を、日々問い続けて居ます。
「キャリアコンサルタント」とはどう違うのか?
「産業カウンセラー」とはどう違うのか?
「社労士」とは?「エンジニア」の意味は?「エンジニア」だけ? etc…
そうして足りなさを自覚しながらも、理想の「エンジニアカウンセラー」像に近づく為の努力をしています。
おまけ:IIITTCC?3I2T2C?
なんか、それっぽい怪しい名前を考えた時に出てきたものです。
「International Information & Infrastructure Technology Consultant Co.」
訳すなら「国際情報&インフラ技術総合コンサルタント株式会社」。
分かりにくい上に、名前が長すぎるので却下しました。
見事に単語の頭文字が重なったなぁ、という自己満足でした。
おまけ2:今回のタイトルボツ案
「アナタのプログラマーはどこから?ワタシのプログラマーはここから!」
某風邪薬のCMから。
長過ぎるのでボツにしました。
以上!
お知らせ:主催イベント宣伝
2022年4月22日(金)に久しぶりのオンラインイベントを主催致します。
その名も『【超ショート】90秒LT会【2022Spring】』です。
前回は仕事の都合でイベントを中止しましたが、もう大丈夫!なはずです。
今回の季節のテーマは「出会い or 別れ」です。
新しい生活を始めて出会うもの、そして長年愛用していたものと別れた話など。
様々な出会いと別れのお話を募集しています。
もちろん、レギュラーテーマも大歓迎です!
現在、登壇参加者・視聴参加者を募集しております。
上記のイベント名が、イベントのConnpassページへのリンクとなっております。
そのページから、参加登録をお願いします。
また、このイベントは3ヶ月ごとの開催を予定しています。
今回ご都合が悪い方は、是非次回、2022年7月開催(予定)のイベントへの参加をご検討下さい。
宜しくお願い致します。
コメント
すぎエモン
正直肩書とかどうでもいいです。
でも折角だから、肩書にこだわりたい方には
カッコいい肩書を考えて差し上げたいですよね。
・スーパーゴージャスデラックスミラクルエンジニア
・次世代頂上最上極上全米感涙プログラマ
・超弩級ドキドキ技術者
とかどうでしょうか?
エンジニアカウンセラー白栁隆司
To:すぎエモン さん
素敵な肩書をありがとうございます!
近い将来、この名前を名乗る人がでてくるかもしれませんね。
僕は今の肩書で十分に満足していますので、使う予定はありませんが。