元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様137. レビューは「見せたがる子供」の精神で

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祝!産業カウンセラー試験合格

先日受けた、産業カウンセラー試験に合格しました。
まだ、申請をしていないので、名乗ることはできませんが、ようやく「『カウンセラー』と名前の付く資格をもたないエンジニアカウンセラー」が改善されます。

もちろん、産業カウンセラーも、なることよりなった後の方が学ぶことが多い職業です。
今後も、学びを進めて行きたいと思います。


レビュー、していますか?

今回は、レビューに関するお話です。
システム開発をしていると、仕様書レビュー、コードレビュー、テストケースレビューetc… 様々なレビューのタイミングが発生します。

レビューはとても有意義なもので、他者の視点から成果物にチェックが入ることで、セルフチェックでは見落としてしまうミスや、意識せず囚われていた固定観念の打破に繋がったりします。

ただ、レビューが苦手、という人も多くいることでしょう。
レビューを受けるのが苦手、レビューをするのが苦手。

今回は、それぞれのレビューの参考になるマインドセットや、考え方を紹介します。


はじめてのレビューの気持ち

小さい子供と接していると、「見せたがり」が多いな、と感じます。
彼ら/彼女らは、気が付いたこと/もの、考えたことを自慢気に話してくれます。
ある日、僕はこれが「最初期のレビューではないか?」と考えました。

自分の発見や思考を相手に伝える。
自分の発見や思考を相手に評価してもらう。

この2つの事柄は、レビューにおいてとても重要なものです。

もちろん、子供の知識や経験・思考力がベースです。
重大な見落としや、論理の飛躍等が多々あります。
でも、それをバカにするのは間違っています。
その知識や思考力を総動員して考えたことです。
もちろん、一瞬の閃きなだけかもしれません。

ですが、【一生懸命】なのです。

その姿勢こそが、レビューに最も重要な姿勢であり、バカにしてはいけない理由です。

下手でもいい。未熟でもいい。
できる限りを、一生懸命やってみる。
レビューを受けるのが苦手だと思ったら、そういう所から初めて見ては如何でしょう?
「見せたがり」だった子供の頃を思い出して。


レビューは絶対じゃない

レビューをする側(レビュアー)が苦手、という人の声も多く聴きます。

曰く「何を指摘したらいいかわからない」
曰く「見当外れのレビューをしてしまったらどうしよう」
曰く「偉そうに指摘する立場じゃない」etc…

レビュアーは、レビューのときに何を指摘すればいいか?
答えは「思ったままに」です。

指摘が正解である必要はありません。
レビューを通過したから完璧だなんて、勘違いも甚だしい!
そんな考えのマネージャーが居たら、説教ものです。

指摘が見当外れかどうか、関係ありません。
レビューの本当の目的は、他の人の考えを通すことです。
見当外れな意見が出るなら、前提条件の設定や、説明に不足があるということ。
見当外れでも、検討したということは、可能性をひとつ潰したということ。
それは立派なレビューです。白栁が認めます。胸を張って下さい。

何故偉そうにする必要がありますか?
レビューには、レビュアーとレビュイーしかいません。
たまにファシリテーターが居ることがあります。
その3者は役割が違うだけで、上下はありません。
レビューの場に、役職等の上下関係を持ち込む方が問題です。
対等なのですから、偉そうにする必要はありません。


レビューとフィードバックとスーパービジョン

2021年は、半年間カウンセリングの講習を受けていました。
その為、共に勉強する仲間や、講師からのフィードバックを受ける機会が多くありました。
特に、講師からのフィードバックは、スーパービジョンでしょう。

今、仕事の中でコードレビューを多くしています。
色々な観点から、コードに対するフィードバックを返したり、受けたりしています。

しかし、ふと感じることがあります。
自分の得意なジャンルについて、押し付けになっていないでしょうか?
フィードバックのはずが、スーパービジョンになっていないでしょうか?
もしくは、承認することになっていないでしょうか?

もちろん、スーパービジョンが必要なケースもあります。
そういう場合には、スーパービジョンとてのレビューを行えば良いのです。
大事なのは、目的と手段がズレていませんか?という点です。

スーパービジョンについては、キャリアコンサルタント高橋さんのコラムで多く取り上げられています。
直近だと、『第508回 研鑽を積み重ねること』があります。

レビューの目的と、その為に必要な視点、立場について意識をすることで、よりよいレビューの場が多く生まれる。
そう信じて、白栁は今日もレビューと向き合います。

以上!

Comment(2)

コメント

匿名

『レビューする側』つまり、成果物に対して指摘する側は「レビュアー」です。

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