生き様110. ITエンジニアとDIY精神
9月のコレざまTVラジオ
コレざまTVラジオの第5回が公開されました。
8月は様々な都合でお休みし、9月の公開も遅れていたものがようやくです。
今回は、Webアプリ開発の話をしている辺り、ちょっとエンジニアっぽいでしょう?
と主張したいのですが、この程度では…ですね。
とはいえ、僕の知っている技術なんて、世の中にある技術のほんの一部です。
こういう機会に、知らない技術に触れる時間を作れることに、喜びを感じています。
ITエンジニアとDIY精神
【DIY精神】とは、素晴らしいものです。
『Do It’s Yourself!』つまり、『自分でやってみる』という精神です。
主に日曜大工を指して使われる言葉ですね。
ですが、ITシステム開発においても、重要な言葉だと、僕は考えています。
今回は、ITエンジニアにとって、最高の友であり、最大の敵でもある【DIY精神】。
その2つの側面をテーマに、今回は短めに、お話しようと思います。
最高の友な【DIY精神】
ITエンジニアに限った話ではありませんが、やはり「実際に手を動かしてみる」というのは強いです。
そういう観点で、【DIY精神】は心強い友になるでしょう。
今や世界規模のSNSであるFacebookの当初の目的を知っていますか?
元々は「学校OB同士の交流」を目的に作られたものでした。
現代のサーバー系OSとして圧倒的シェアを持つLinux。
その祖であるUNIXの開発動機にも、そういう動機が伺えます。
実は「流行りのゲームを快適に遊べる環境が欲しかった」なのです。
有名なお話ですね。
他にも、「自分がこういうのが欲しい」から生まれたプロダクトは沢山あります。
僕自身も、自分の為に作った、自分の手元用のアプリケーションというものがあります。
もう少し規模の小さい話にすると、自作のクラスとかライブラリにもなります。
今は少なくなったのでしょうが、一昔前は「自作便利static関数の詰め合わせ」というクラスを、個人で持っていたりもしました。
ITエンジニアからは離れますが、人事総務の人が作った大規模Excelシステムも、その類型でしょう。
そういう積み重ねで、少しでも身の回り(開発環境等)が楽になるなら。
【DIY精神】はITエンジニアにとっての、最高の友と言っても過言ではないでしょう。
最大の敵な【DIY精神】
最高の友である【DIY精神】は、同時に最大の敵でもあります。
それを端的に表す言葉が『車輪の再発明』です。
言葉のおおよその意味としては、『既に広く使われている物・技術等の発展過程を無駄になぞって、無駄なコストを掛ける』です。
要するに『意地張って全部自分でやらずに、使えるものは使おう』ということです。
「行き過ぎた」DIY精神は、全てを自分で作らないと気が済まなくなります。
世の中には、先人が作り上げた数々の失敗・成功の経験が存在しています。
その叡智が、技術や製品として公開されていることは、多くあります。
特に、IT業界では、ソフトウェアやライブラリとして。
最近では、GitHub等でOSSとして公開されているものも多々あります。
前述の「自作便利Static関数の詰め合わせ」は、今では嫌われる代表です。
個人で作成して、個人で機能を突き詰めた処理は、段々と多機能化していきます。
その一方で、無駄にパラメーターが多く、取り回しが不便なことが多いです。
また「作った本人しか分からない」になりがちです。
それを、大人数で開発するプロジェクトに持ち込まれると、大変なことになります。
前章で「人事総務の人が作った大規模Excelシステム」という言葉に寒気を感じた人も多いでしょう。
志としては、称賛に値するものだと、僕は考えています。
しかし、どこかに【DIY精神】だけでは乗り切っては行けないラインがでます。
「自分が手を掛けて育てたものだから」という愛着は、その目を曇らせます。
友としながらも、『車輪の再発明』とならないように気を配る。
ITエンジニアにとって、時には【DIY精神】が最大の敵となるのです。
DIY精神の副産物
とあるITエンジニアの【DIY精神】は、仕事だけに留まりませんでした。
もちろん、本来的な、身の回りの家具を作ってみるにも発揮されます。
とはいえ、既製品の組み立て家具ばかりですが。
しかしながら、既製品を組み合わせて、違う用途で利用するぐらいはしているそうです。
また、料理にもその精神が発揮されます。
テレビで紹介されたり、最近だと動画サイトで見た料理に、実際に挑戦するそうです。
お菓子関係が多いことから、一部では「女子力が高い」との評判です。
しかし、当人は【DIY精神】で作ってるだけだ、と。
まぁ、僕、白栁の体験談なんですけどね。
以上!
主催イベント宣伝
2021年10月22日(金)に恒例のオンラインイベントを主催致します。
その名も『【超ショート】90秒LT会【2021Autumm】』です。
秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」!!
ということで、今回は「秋っぽい活動」がテーマです。
また、どんなイベントになるか見てみたい、という方も参加歓迎!!
他人の目標や登壇を聞くだけでも、勉強になりますよ!
現在、登壇参加者・視聴参加者を募集しております。
上記のイベント名が、イベントのConnpassページへのリンクとなっております。
そのページから、参加登録をお願いします。
また、このイベントは3ヶ月ごとの開催を予定しています。
今回ご都合が悪い方は、是非次回、2022年1月のイベントへの参加をご検討下さい。
宜しくお願い致します。
ミニコーナー:こちらヤマネコシステム技術部三課!
ここは日本のどこかにあるかもしれない「ヤマネコシステム」社。
そこはかとなく、ブラックの香りがするこの会社の日常を、少し覗いてみましょう。
※本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
登場人物
三課:受託開発&新サービス開発
ヒノモト : 主人公 アラサーエンジニア
ホンドくん : 同僚 どっちかが1年先輩だった気がする
オラフ先輩 : 社内事情通、噂好き
スマホ
(ホンドくんとオナガさんが雑談している所に、ヒノモトが通りかかる) | |
ホンドくん | 「もちろん、予約して買うよ!」 |
オナガさん | 「あー、私も、そろそろ買い替え時だから、どうしようかなって」 |
ヒノモト | 「何の話?」 |
オナガさん | 「スマホです。新型iPhoneの発表があったじゃないですか」 |
ホンドくん | 「俺は開始したら直ぐに予約するよ!」 |
ヒノモト | 「iPhone大好きだもんなー」 |
オナガさん | 「私は、まだ今のSEが使えてるから、もう少し落ち着くの待ってからminiを検討ですね」 |
「アクセサリが充実してるのが魅力的なんですよね」 | |
ホンドくん | 「ヒノモトはAndroid派だから関係ないよな」 |
ヒノモト | 「そうだね、それに2年ごとに変えればいいかなって」 |
「いろいろカスタムするから、機種変ごとの設定変更がめんどうなんだよね」 |
(つづく)
ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日ほぼ毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。
最近、「週刊」だったり「気まぐれ」ペースまで更新頻度が落ちています。
作ってはいるのですが、公開直前にボツにしている動画もあったりします。
毎日続けるって、難しいですね。