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生き様107. 「自主的に行動できる人」の神話

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ワクチン、どこ~?

僕が住む自治体では、新型コロナウィルスワクチンの接種対象者が「接種券をお持ちのすべてのかた」に無事拡大されました。
ただ、現在予約ができません。Webでも、電話でも。

どこも予約枠が一杯になってしまったらしく、新規受付はしてないそうです。
キャンセル受付もないのかしら?よくわかんないなぁ。

ワクチン、必要だと感じた人が、いつでも受けられる状況は良いと思います。
ただ今は、必要だと感じた人が殺到しすぎて、品薄状態に…。
あれ?これ、少し前にマスクで見た様な気がします。
怪しげな転売ヤーワクチンなどというものは発生していないのが救いですね。
国策として動いている成果でしょう。

もうこうなっては、殺到している人混みに入っていく事にリスクしか感じません。
特に強く摂取しなければいけない理由もない、一人暮らしの引きこもりですから。
ゆっくりと、需要と供給のバランスが安定するまで待つことにしました。
10~11月までには、希望者ワクチン接種を終わらせる見込みだそうです。
接種ペースも、当初の想定より早く進んでいるそうですから、そうは待たないでしょう。

ところで、必要だと感じた人が、いつでも受けられる状況はとても難しそうです。
何故なら、季節性のインフルエンザウィルスワクチンですら、そうなってないですからね。


コラムニストさんからテーマ提供を受けました

今回のネタは、コラムニストのAnubisさんから提供を頂きました。
前々回にKyonさんからテーマ提供を頂いた流れで、一緒に頂きました。
ありがとうございます!

今回のテーマは『よくSESで見かける「自主的に行動できる人」について。ちゃんとやって欲しいこと明確にしないと、トラブルになっちゃうぞ!』というお話です。


SESの【神話】

SES事業について、今更多く説明する必要はないと思います。
今回はそのSESが数多くの【神話】を頼りにしている、という前提です。

代表的なところでは名著のタイトルでもある『人月の神話』でしょう。
他にも、多くの【神話】の上に成り立っています。

【神話】としているのは、それらに根拠がない上で、妄信的に信じられているからです。 そして、それらの1つが今回のテーマ『自主的に行動できる人』です。


『自主的に行動できる人』とは

まず、『自主的に行動できる人』とはどの様な人材であるのか、見てみましょう。

  • 指示を出す前に自分で動いてくれる人
  • 自主的に御用を聞いて動いてくれる人

SES契約は、本来業務委託であり、細かく作業内容を指示することはできません。
作業内容の指示をすると偽装請負となります。違法です。

その為、そのアウトな部分を避けて、都合よく動いてくれる人。
その形が『自主的に行動できる人』の正体です。

SESの現場では、そういう人材が育っていきます。
白栁も、そういう調教を受けた一人です。
現場では、プログラミング能力より、そちらの方が評価されていた、と感じています。

そういう人材を都合よく使うことで、アウトな部分の言い訳を作りつつ、現場が思う通りに作業を進めていた、ということです。
当時の白栁は、自分がどういう契約で仕事をしているかなんて知りませんでした。
多くのSES契約で、現場作業に従事している人も、知らないでしょう。
ただ所属会社から「こういう風にやれ」と言われ、現場の空気感で動いているだけです。
そうして、なんとなく作業をしている内に、なんとなく『自主的に』行動しています。

曰く「手が空いたらできることがないか聞きに来い」 曰く「わからないことは聞く前に自分で調べてからにしろ」 曰く「忙しい、十分に説明できないから察しろ」

こういう繰り返しで『自主的に行動できる人』のエリートが育ちます。


『自主的に行動できる人』に頼ると?

一度『自主的に行動できる人』が育てば、使用者側は楽です。
何故なら、『自主的に』教育も担ってくれて『自主的に行動できる人』を量産してくれます。

そうして、全てを伝えなくても、なんとなく雰囲気で、イイ感じに行動してくれる集団が形成されます。
そうなったら、使用者側はコミュニケーションを丁寧にする必要がありません。
「理解できないのは、相手が悪い」
「自主的にやってくれ、ただし勝手にされては困る」
の様な、無責任でハラスメントな関係性が生まれます。

僕が見てきた大多数のSESの現場では、そういう関係性の上で仕事が動いていました。
そこに健全なコミュニケーションはありません。
ということは、『自主的に行動する人』の摩耗は激しくなります。
そしてやがては、仕事が続けられない状態になっていくのです。

そういうことがまかり通っていたのがSES事業の現場でした。
過去形でお話しているのは、今のSES事業の現場がどうなのかわからないこと。
そして、僕が全てのSESの現場を知っているわけではない、ということからです。


『自主的に行動できる人』たちへ

本来、仕事というのはコミュニケーションから始まります。
「解ってると思った」「これぐらい常識だと思った」という、使用者からの説明不足は、見苦しい怠慢への言い訳でしかありません。
それは、あなたが追うべき責任ではありません。

同時に、あなたが誰かに仕事をお願いする時に、上の言葉を使っていないか、考えてみて下さい。
それで悪い循環を作って、幸せになれるでしょうか?

確かに、今の仕事は大事です。
ですがそれ以上に、永く仕事を続けていくことも大事ではないでしょうか?
その為にできることを、一緒に考えていきたい。
もうすぐ3年目の活動を迎えるエンジニアカウンセラーは、そう願うのです。

以上!




ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日ほぼ毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。

#ほぼ日ITエンジニアニュース

ペットの療養食市場が、転売ヤーにより荒らされているそうです。
それに対する署名活動が始められている、というニュースを紹介しています。
この動画や元のニュースを見て、賛同を頂ける方には、是非一筆をお願いします。

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