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生き様079. 「傾聴はシラケる」のか?

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体重、増える!

前回、チョコを食べすぎているというお話をした所、勝ち逃げ先生さんからこんな指摘を頂きました。

それに対して「まだ減ってるから大丈夫だもん!」的な返事をしたのですが…。
その数日後、改めて体重を計測した所………増えてました………。

ええ、でもまぁ、いいんです!
最初から増えるのは織り込み済みなんですっ!!
1年で増えて、3ヶ月で減らすというサイクルを考えているのですからっ!!
とはいえ、基本的には減らなくても良いからキープはしたいですね。
手元にあるリングフィットは肩こり解消マシンになっています。
肩こり解消の為だけじゃない使い方も考えなければいかないでしょう。


あるコミュニティで出た話

ちょいちょい、色々なコミュニティに顔を出してます。
ある人には「どこに行っても白栁を見かける」と言われます。
多分、その言葉を言った人の方が、どこに行っても居る気がします。

その中の一つで「1on1の際に相手のリサーチをしておく」的な話題がでました。
これ自体はとても重要なことだと思います。
その流れで

「対話しながらリサーチするのがカウンセリング技術だよね(意訳)」

という話題を振りました。
それに対するリアクションの一つに
「カウンセリングの技術を使って話されるとシラケる」

というものががありました。
そしてそれに対する「イイネ」的なリアクションも幾つか。

それを見て愕然としました。
カウンセリング技術って、相手をシラケさせるものなのかと。

話の本題ではないので、その話題を深堀りすることはしませんでした。
それ以上に、僕がショックで考えられなかったことが大きいのですが。

今回は、カウンセリング技術の一つ、【傾聴】にフォーカスします。
題して「傾聴はシラケるのか?」


個人を中心にする

【傾聴】のキモになる部分に「来談者を中心にする」ということがあります。
これを「来談者中心療法」といいます。
心理療法(カウンセリング)が発端ですので、このような呼び方をします。
近年では【パーソン・センタード・アプローチ】と発展し、呼ばれるようです。

1on1的や、インタビュー/ヒアリングにおける話法としての【傾聴】としては、
【パーソン・センタード・アプローチ】の方が適切かもしれません。

対談の相手の個人を中心として、その人自身が、自分に対する知を深めていく。
その手伝いをする方法を、技術として再現可能な形にまとめたものがあります。
そのうちの一つが【傾聴】です。

では、対談の中で自身が中心に置かれていても「シラケる」ものなのでしょうか?
僕は逆だと考えています。

【傾聴の技術】の問題ではなく【傾聴を扱うマインド】の問題だと考えます。
傾聴を使って相手の話を聴いていても、話の中心に相手を置けていないからです。
だから相手が「シラケる」のです。


カウンセリング技術は相手を知るためのもの?

極端な話をします。
数多あるカウンセリング技術を駆使すれば、
「相手のことを全く知らなくても、相手に理解してもらえた」
そういう認識を相手に与えることはできます。

先にも言いましたが「自分自身を知るための手伝い」をするためのものです。
「相手を知るため」のものではありません。

だからといって、相手のことを知らずに進めていいのでしょうか?
それこそが「シラケる」原因ではないか?と考えます。

確かに「相手を知る」ことが目的ではありません。
しかし「相手を知らなくていい」というわけでもありません。

僕はカウンセリングの場で、コミュニケーションを通じて相手を知っていきます。
そして時にはそのことを伝え、理解を深める助けにすることもあります。

ただし「相手を知ること」に「自分の興味」を載せない様に気をつけています。
「興味で知る」のは、自分のためにすることです。
相手のために「相手を知る」ことを心がけているのです。


カウンセリング技術をコミュニケーションに転用する

僕は、相手を知ることは、カウンセリングの場において重要なことだと考えます。
そしてそれは、1on1や商談の場に置いても同じ様に重要だと感じます。

「事前に相手のことを知る」というのは、コミュニケーションにおいてとても有効でしょう。
しかし「コミュニケーションの中で相手を知っていく」ということを軽んじて良いはずがありません。
同じぐらい有効だし、重要なことだと考えています。
ですので、ここに差をつけるのはおかしい事だな、と考えます。

また僕は、カウンセリングの技術をコミュニケーションに転用しています。
これに否定的な意見を持つ人が多いことも承知しています。

しかし、コミュニケーションの方法をカウンセリング技術から学ぶのは悪いことでしょうか?
TPOに合わせて、質の良いコミュニケーションが取れるなら、何を利用しても良いと考えています。
これまた極端ですが、例えば詐欺の手口であったとしても。

以上!




ミニコーナー:こちらヤマネコシステム技術部三課!

ここは日本のどこかにあるかもしれない「ヤマネコシステム」社。
そこはかとなく、ブラックの香りがするこの会社の日常を、少し覗いてみましょう。

登場人物

三課:受託開発&新サービス開発
 ゴリタ主任 : 三課の良心 物知り
一課:営業
 ハスキ主任 : デキル風営業
二課:インフラ
 ヴァイパ主任 : 日本大好き外国籍、二課のエース

三主任のランチ

ハスキ主任「あれ~?ゴリタくんにヴァイパくん、揃って食事?」
「ここ空いてるよね?お邪魔しま~す」
ゴリタ主任「確認する前に座ってるじゃないですか」
ハスキ主任「今日はこのお店混んでるからねぇ」
「相席推奨だし、知らない人が座るよりいいんじゃない?」
「で、二人で何の話してたの?」
ヴァイパ主任「人事面談の話ですよ。そろそろだなって」
ゴリタ主任「大事なのはわかりますけど、期末の忙しい時期にはね、って話です」
ハスキ主任「あ~、アレね!ウチはちょちょいのちょい!だよ」
ゴリタ主任、ヴァイパ主任「「??」」
ハスキ主任「この前取引先の社長に教えていただいたんだよ『1on1はもう古い!』って」
「これからの時代はは1on2だって言うじゃない!だからそこから一捻りして、1on10ッ!」
「みんなまとめて面倒見てるから、感謝されまくりだよぉ」
ヴァイパ主任「それは、既に朝礼なのでは?」
ハスキ主任「そーそー。朝礼で常にやってる感じだよね!だから今更感あるかなぁ」
ゴリタ主任「目標設定とかはどうしてるんですか?流石にいっぺんにはできないでしょう?」
ハスキ主任「あー、それは人事に提出前にチェックしてるから」
ゴリタ主任、ヴァイパ主任「「はぁっ!?」」
ハスキ主任「達成できない無茶な目標設定されても困るから、事前チェックしてるんだよ~」
ゴリタ主任、ヴァイパ主任「「・・・・・・」」(ため息)

(つづく)




ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。

#ほぼ日ITエンジニアニュース

Comment(8)

コメント

ちゃとらん

> 体重、増える!
さすがに業務用の1キロチョコは『まずいんじゃないの?』と思いましたが『おいしかった』んですね。


さて、ヤマネコシステムの件。(お気に入りのコーナーです)
1.登場人物で、ヴァイパ主任は二課:インフラだと思います。(一課:営業になってる)
2.いきなり、ヒノモト君が何の脈略もなく出てきている。


『1on10ッ』で「それは、既に朝礼なのでは?」にひっくりこけました。
ナイスなツッコミです。さすが、ヴァイパ主任。

たいき

先にも言いましたが「自分自身を知るための手伝い」をするためのものです。
「相手を知るため」のものではありません。←身に沁みました。ありがとうございます。

キャリアコンサルタント高橋

こんばんはー。


「傾聴を扱うマインド」はまさにその通りだと思います。
白柳さんのコラムを拝見させていただき、昔、私が書いたコラムを思い出しました(第382回 傾聴を今一度考える)。
奇しくも白柳さんがコラムニストデビューをされた時のコラムで、何だか感慨深くなりました。。。


ちなみに、来談者中心療法については、「ロジャーズのカウンセリング(個人セラピー)の実際」がとても参考になった記憶があります。
ページ数も少ないのでさくっと読めると思います。よろしければぜひ!

ぶい

傾聴が白けるのではなく
「テクニックと悟られるようなわざとらしい態度」
が白けるのではないですか?
コンサルティング等における本当のテクニックは「テクニックと悟られない振る舞い」を伴うと思うのですがどうでしょう。
テクニックがバレバレだったり、テクニックの存在をあからさまにしてしまうと、それは単に「あざとい」と言う行為だと思うのですけと。

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