生き様074. 『すごいエンジニア』について語る
新しいコラムニストは先生!?
エンジニアライフに新しいコラムニストさんが登場しました。
マスター吹越さんは、高校教師の経歴をお持ちということです。
教育の現場と労働の現場の双方を知る立場からのお話が、今から楽しみです!
高校時代の恩師に、一般企業から教師へ転身された方がいらっしゃいました。
工業科の教師はクセの強い人が多い(個人の感想)ですが、
会社員経験を基にした独特の視点からのお話が楽しかったです。
今回は、そんな学生時代の思い出にも、ちょっと触れてみます。
みんなが憧れる『すごいエンジニア』
世の中に煌めく『すごいエンジニア』には、業界に入った以上、憧れますよね。
何を隠そう、僕もそれに憧れた一人です。
12歳の時に初めてプログラミングに触れ、
中学の頃から学校のPCを使ってプログラミングばかり考えていました。
とはいえ、僕は雑誌に載っている様なプログラムを書き換えて遊んでいた程度。
一緒に活動していた仲間には、もっと独創的な人達が居ました。
多分、これが僕の『すごいエンジニア』との初遭遇だったと思います。
同時の僕が未熟過ぎて、そのすごさが分からなかったのですが。
その後、高校・社会人と年齢を重ね、分かりやすく『すごいエンジニア』と出会います。
特に工業高校の情報科で学んでいた頃に出会った『すごいエンジニア』達からは、
「自分もこうなりたい」という憧れと「自分はこうなれない」という挫折を両方得ました。
挫折したからこそ『すごいエンジニア』をよく観察した、という自負があります。
今回は、僕という個人が観察したという狭い範囲ですが『すごいエンジニア』について語っていきます。
『すごいエンジニア』の大半は幻想
いきなりちゃぶ台ひっくり返します。
僕達が持っている『すごいエンジニア』に対するイメージは、大体幻想です。
『すごいエンジニア』もしくは『つよつよエンジニア』
気軽に口にする言葉ですが、どんなイメージを持っていますか?
- 特定分野の知識が深い
- 圧倒的なすごい技術を持っている
- 難しい課題もことなげにスピード解決!
- その人を中心としたコミュニティがある
おおよそこんな感じでしょうか?
他にも挙がりそうなイメージを集めてみると、魔法使いかモンスターに見えます。
ですが『すごいエンジニア』と呼ばれる人も人間です。
僕たちと同じです。
好きこそものの上手なれ
僕が見てきた『すごいエンジニア』の多くに共通することがあります。
それは、【好き】を原動力にしている、ということです。
技術そのものや、それによってできる「何か」が大好きだ、ということです。
例えば、「ゲームが好きだから超大作3D RPGゲームを作る」みたいな。
好きだからこそ、脇目も振らずものすごい速度で突き進み、極みへ到達します。
ただ、そのたどり着いた先も道半ばでさらに…と進んでいくケースが多くあります。
きっと、彼らはどこまでも好きを追い続けるのでしょう。
「好きだから続け、結果到達する」というのは、他の分野のトップにも言えますね。
しかし、それだけで終わりません。
他人の【好き】に対しても、リスペクトし強くアプローチしてくれます。
自分の【好き】に素直だからこそ、他人の【好き】に対しても敏感なのでしょう。
そうして人が集まるから、その人を中心としたコミュニティができるのです。
すごいエンジニアになりたい人へ
今から『すごいエンジニア』になりたい人へ。
自分の【好き】に素直になりましょう。
その【好き】を信じて突っ張りしましょう。
そして、他人の【好き】にも真摯に接しましょう。
例え自分の【好き】をバカにされたからと言って、貶してはいけません。
それは、技術分野でも、それ以外でも、です。
それは、簡単な道ではありません。
でも、信じて続けて、手を動かし続けていれば、やがてその先にあるはずです。
すごいエンジニアになれなかった人へ
最後に。残念ながら『すごいエンジニア』になれなかった、僕と同じ人へ。
『すごくないエンジニア』も、世の中には必要な人材です。
そししてなにより「パソコンが使える」なら、世間的には『すごい人』です。
誇って良いです。あなたは『すごい人』になれる!
昨日、あるイベントでその話をしました。
そのスライドを載せておきます。
このスライドが、あなたの今後の標になれば幸いです。
以上!
主催イベント宣伝
2021年1月22日(金)にオンラインイベントを主催致します。
その名も『【超ショート】90秒LT会【2021Winter】』です。
新しい年の抱負を発表してみませんか?
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また、このイベントは3ヶ月ごとの開催を予定しています。
今回ご都合が悪い方は、是非次回、4月のイベントへの参加をご検討下さい。
宜しくお願い致します。
ミニコーナー:こちらヤマネコシステム技術部三課!
ここは日本のどこかにあるかもしれない「ヤマネコシステム」社。
そこはかとなく、ブラックの香りがするこの会社の日常を、少し覗いてみましょう。
登場人物
三課:受託開発&新サービス開発
ヒノモト : 主人公 アラサーエンジニア
二課:インフラ
ヴァイパ主任 : 日本大好き外国籍、二課のエース
日本大好き
ヒノモト | 「すみません、新しいシステムのテスト環境オンプレミスの件で相談に来ました」 |
ヴァイパ主任 | 「Oh~!ヒノモト、ヨクキタネ~!!」 |
ヒノモト | 「あ、ヴァイパ主任。これ、ウチのゴリタから預かった資料です」 |
「渡せばわかるって聞いてますけど」 | |
ヴァイパ主任 | 「ああ、アレね。話は聞いてるよ。うん、わかった」 |
ヒノモト | 「では、お願いしますね」 |
ヒノモト | 「ところで、ヴァイパ主任。最初の変な喋り方は?」 |
ヴァイパ主任 | 「ああ、僕がああいう喋り方すると喜ぶ人、日本に多いんだよね」 |
ヒノモト | 「実際、日本語ペラペラですもんね」 |
ヴァイパ主任 | 「うん。母国語と合わせて4ヶ国語話せるけど、片言で喜ぶの日本人だけだね」 |
ヴァイパ主任 | 「でも、日本好きだからね。喜んでくれるなら、サービスするでゴザル!」 |
ヒノモト | 「サービス精神なのか、遊ばれてるのか…」 |
(つづく)
ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。
昨日発表された、緊急事態宣言の対象地域拡大について取り上げました。
変な「緊急事態慣れ」が起こっている状況で、この対応の効果はどれぐらいあるのか?と疑問を感じます。
とはいえ、「遅かった」だの「狭い」だのという評価は、すべての事が終わってから、改めて検証されるべき事柄でしょう。
今は、医療を必要とする人達や、医療従事者に過度の負担を掛けないよう、社会全体としてするべきことから、個人ができることを考えて実践していく状態だと考えています。
コメント
ちゃとらん
ヤマネコシステムも、外国籍の主任さんが居られたり、国際的な会社なんですね。
マスター吹越
ご紹介ありがとうございます!
丁度本日記事を公開しました。
会社員から先生になるのも非常に熱量の要る話なので、時代も踏まえるととても珍しい方にお会いできたのかと思います。今ほど転職が一般的でもないですし。